著者はかなりのNTTびいきのようで,NTTよりの論調で話が展開されています.
それはさておき,最近の通信業界の激変ぶりには非常に危ういものを感じており,状況については大体理解しているつもりでしたが,話題になっている諸々の出来事の裏には政治や外交が私が思っていた以上に深く関係しているということを知りました.NTTはもともと官営であり,今でも非常に規制の多い会社であることは分かっていますが,少なからずショックをうけました.著者の主張の要点は,アメリカに踊らされた日本の政治がNTTをダメにしたというところでしょう.
NTTを題材としていますが,技術立国ニッポンの崩壊という日本の行く末そのものについて述べられていると言ってもよいでしょう.
通信業界の動向について興味のある人はもちろん,政治と産業がどのように関係しているのかというようなことに興味のある人にもお勧めです.
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NTTを殺したのは誰だ! (Kobunsha Paperbacks 26) 単行本 – 2003/12/15
藤井 耕一郎
(著)
- 本の長さ211ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2003/12/15
- ISBN-104334933262
- ISBN-13978-4334933265
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
過当競争のせいで誰も儲からないシステムになってしまった通信業界。NTTはもちろん、関連業界もこれから大幅に衰退する。この惨状をもたらしたIT立国構想の裏側を暴き、アメリカの通信覇権に踊らされた人々を告発する。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2003/12/15)
- 発売日 : 2003/12/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 211ページ
- ISBN-10 : 4334933262
- ISBN-13 : 978-4334933265
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,613,208位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 805位情報・コンピュータ産業
- - 59,870位社会学 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2004年1月7日に日本でレビュー済み
曲解や技術的な点に関する誤解がみられる。
日本という村社会でやっていればよい時代はとっくの昔に終わっています。それは日本だけのことではない。NTTが駄目になった理由を外部にいろいろ求めていますが、何よりもNTTという企業に無駄が多かったのが一番の理由でしょう。大赤字を出した後に、黒字にすぐに転換したのも単にやるべきことを先送りにしてきたのをやっと重い腰をあげたという証拠では?
日本という村社会でやっていればよい時代はとっくの昔に終わっています。それは日本だけのことではない。NTTが駄目になった理由を外部にいろいろ求めていますが、何よりもNTTという企業に無駄が多かったのが一番の理由でしょう。大赤字を出した後に、黒字にすぐに転換したのも単にやるべきことを先送りにしてきたのをやっと重い腰をあげたという証拠では?
2006年8月23日に日本でレビュー済み
書かれたのは数年前ですが、あっっていそうな部分
あってなさそうな部分色々かいまみえます。
(グローバリゼーションによる競争激化は、たしかにあっている気がします。
ただ、他の書でもかかれていることかもしれないなと思いました。)
個人としては、こういうものの見方もある、
そして、じゃ、どう動いていくか?
ということがますます重要だなとおもいかえしましたよ。
ただ、若干古いので、歴史書的によんだほうがいいかもです。
あってなさそうな部分色々かいまみえます。
(グローバリゼーションによる競争激化は、たしかにあっている気がします。
ただ、他の書でもかかれていることかもしれないなと思いました。)
個人としては、こういうものの見方もある、
そして、じゃ、どう動いていくか?
ということがますます重要だなとおもいかえしましたよ。
ただ、若干古いので、歴史書的によんだほうがいいかもです。
2004年1月13日に日本でレビュー済み
タイトルは「NTTを殺したのは誰だ!」であるが、内容はまさに「日本を殺したのは誰だ!」といっても過言ではない日本の惨状を暴いている。中曽根にはじまり、それを継承している小泉政権がアメリカにのせられ構造改革という名のもとに、”日本が蓄積してきた伝統の技術”をぶっ壊し、日本経済を壊滅状態に落とし入れている。実は日本において抵抗勢力などと呼ばれている連中の方がまだまともではないかと思い知らされる本である。日本の将来を考える上でヒントが得られる価値ある一冊である。
2004年2月6日に日本でレビュー済み
私は某NTTグループ社員です。
題名で思わず買ってしまった。
本書を読んでまず感じた事2点。
「論点がころころ変わって読みづらいな・・」
「核心に触れる前にお茶を濁している」
内容について。
そりゃーNTTが今の現状になっているのにアメリカの影響はあるかもしれない。
一気に10万人リストラは問題ありありだと思う。
でも、インターネットを悪者にするのはどうなんだろう(笑)
IP技術で電話が滅んでいく?ネットワークがIPになるだけで、
電話は残るでしょう。(交換機はなくなるけど)
IPはアメリカが送り込んだ刺客?半分ギャグで言っているつもり?
ともかく、IP化によってユーザ(国民)が得た利益とか、そこら辺も考えないとだめ
なんじゃないの?メリットとデメリットを相殺してそれでもデメリットが
多いならIP化が悪だって納得できるけど。
最後に、”NTTが殺された部分”をもっと示してほしかった。
NTTの研究開発力がアメリカの横槍によってどれだけ殺がれたか
具体的に示さないと、本題の核心に触れたとはとてもいえない。
題名で思わず買ってしまった。
本書を読んでまず感じた事2点。
「論点がころころ変わって読みづらいな・・」
「核心に触れる前にお茶を濁している」
内容について。
そりゃーNTTが今の現状になっているのにアメリカの影響はあるかもしれない。
一気に10万人リストラは問題ありありだと思う。
でも、インターネットを悪者にするのはどうなんだろう(笑)
IP技術で電話が滅んでいく?ネットワークがIPになるだけで、
電話は残るでしょう。(交換機はなくなるけど)
IPはアメリカが送り込んだ刺客?半分ギャグで言っているつもり?
ともかく、IP化によってユーザ(国民)が得た利益とか、そこら辺も考えないとだめ
なんじゃないの?メリットとデメリットを相殺してそれでもデメリットが
多いならIP化が悪だって納得できるけど。
最後に、”NTTが殺された部分”をもっと示してほしかった。
NTTの研究開発力がアメリカの横槍によってどれだけ殺がれたか
具体的に示さないと、本題の核心に触れたとはとてもいえない。
2009年11月8日に日本でレビュー済み
カスタマーさんのレビューから引用させていただく
> かつて、NECのスーパーコンピュータ開発やトロンOSの開発は、
> 米国からの圧力で止めさせられた事実がある。
このようにアメリカからの圧力でアメリカにとって利益になること、日本人にとって負担になることや安全を脅かすようなことを散々されてきているように思う。
日本人にもっと危機感をもてと、政治家に国民のことを考えろと伝えようとしているのでは。
とはいえ、それを踏まえて一個人がどうしたらいいのかというと自分でもよくわかりません。
信頼できる政策を打ち出している政党をよく確認し、票を入れるのがまず第一歩でしょうか。
> かつて、NECのスーパーコンピュータ開発やトロンOSの開発は、
> 米国からの圧力で止めさせられた事実がある。
このようにアメリカからの圧力でアメリカにとって利益になること、日本人にとって負担になることや安全を脅かすようなことを散々されてきているように思う。
日本人にもっと危機感をもてと、政治家に国民のことを考えろと伝えようとしているのでは。
とはいえ、それを踏まえて一個人がどうしたらいいのかというと自分でもよくわかりません。
信頼できる政策を打ち出している政党をよく確認し、票を入れるのがまず第一歩でしょうか。