ベンジャミン・フルフォード氏の一連の著作など、
日本のグレーゾーンを付く光文社ペーパーバッグにしては粗悪。
資料を集め、羅列する努力はいい。
しかし、取材と分析がまるっきり甘い。
これでは、一生懸命頑張った大学生の卒論レベルでしかない。
残念。

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コンテンツ消滅 音楽・ゲーム・アニメ ペーパーバックス 単行本 – 2004/11/19
小林 雅一
(著)
あなたの無知が大衆文化を破壊している!
ソフト産業の斜陽化はやがてあなたの首を絞める!
●なぜ、音楽産業はダメになったのか?
●なぜ、ゲームソフトは売れなくなったのか?
●なぜ、アニメは制作者がいなくなったのか?
あなたは、今、ソフト産業が提供 provide するコンテンツを毎日楽しんでいるはずだ。それも、できるだけ安価 low price で、違法コピー illegal copy も海賊版 pirates 購入も積極的にしているだろう。しかし、このような行為の行き着く先は、「大衆文化の消滅」the end of pop culture だ。
たとえばファイル交換を悪用すれば音楽はほとんどタダで手に入るから、誰もCDにお金を払わなくなり、その結果、制作者に資金が回らず、次回作に投資できない。作品の質は落ちる一方だ。
日本が世界に誇るアニメ産業やゲーム業界もまた、崩壊の危機 crisis of collapse に瀕している。コピー問題に加え、劣悪な労働環境に現場の制作者が逃げだし始めているからだ。政府が「コンテンツ立国」を謳う一方で、もはや日本のソフト制作現場は回復不可能 unrecoverable なまでに空洞化 hollowing-out している。この状況が進めば、やがてコンテンツは消滅し、あなたが楽しむものが何もなくなってしまう「大衆文化果てる未来」が到来する。
ソフト産業の斜陽化はやがてあなたの首を絞める!
●なぜ、音楽産業はダメになったのか?
●なぜ、ゲームソフトは売れなくなったのか?
●なぜ、アニメは制作者がいなくなったのか?
あなたは、今、ソフト産業が提供 provide するコンテンツを毎日楽しんでいるはずだ。それも、できるだけ安価 low price で、違法コピー illegal copy も海賊版 pirates 購入も積極的にしているだろう。しかし、このような行為の行き着く先は、「大衆文化の消滅」the end of pop culture だ。
たとえばファイル交換を悪用すれば音楽はほとんどタダで手に入るから、誰もCDにお金を払わなくなり、その結果、制作者に資金が回らず、次回作に投資できない。作品の質は落ちる一方だ。
日本が世界に誇るアニメ産業やゲーム業界もまた、崩壊の危機 crisis of collapse に瀕している。コピー問題に加え、劣悪な労働環境に現場の制作者が逃げだし始めているからだ。政府が「コンテンツ立国」を謳う一方で、もはや日本のソフト制作現場は回復不可能 unrecoverable なまでに空洞化 hollowing-out している。この状況が進めば、やがてコンテンツは消滅し、あなたが楽しむものが何もなくなってしまう「大衆文化果てる未来」が到来する。
- 本の長さ276ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2004/11/19
- ISBN-104334933467
- ISBN-13978-4334933463
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商品の説明
著者について
小林雅一[Masakazu Kobayashi]
1962年群馬県生まれ。東京大学理学部卒業後、雑誌記者などを経てアメリカに留学。ボストン大学でマスコミ論を専攻。その後ニューヨークでの新聞社勤務を経て、現在、ジャーナリストとして活躍中。主な著書に『スーパー・スターがメディアから消える日』(PHP研究所)、『グローバル・メディア産業の未来図』(光文社新書)、『隠すマスコミ、騙されるマスコミ』(文春新書)など。慶應義塾大学と情報セキュリティ大学院大学の非常勤講師も兼務。
1962年群馬県生まれ。東京大学理学部卒業後、雑誌記者などを経てアメリカに留学。ボストン大学でマスコミ論を専攻。その後ニューヨークでの新聞社勤務を経て、現在、ジャーナリストとして活躍中。主な著書に『スーパー・スターがメディアから消える日』(PHP研究所)、『グローバル・メディア産業の未来図』(光文社新書)、『隠すマスコミ、騙されるマスコミ』(文春新書)など。慶應義塾大学と情報セキュリティ大学院大学の非常勤講師も兼務。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2004/11/19)
- 発売日 : 2004/11/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 276ページ
- ISBN-10 : 4334933467
- ISBN-13 : 978-4334933463
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,510,823位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 212位レジャーの産業研究
- - 331位著作権
- - 767位情報・コンピュータ産業
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年、群馬県生まれ。
作家・ジャーナリスト、KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。
東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科・修士課程を修了後、東芝、日経BPなどを経てボストン大学に留学、マスコミュニケーションの修士号を取得。ニューヨークで新聞社勤務、帰国後、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。写真@IFIT
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年10月8日に日本でレビュー済み
音楽・ゲーム・アニメ、日本の三大コンテンツが崩壊するかもしれないと言う、いわゆる警鐘本。
Winny事件の顛末。三つの産業が抱える、その歴史から根ざす根源的な問題。
漠然としたテーマを扱っているせいか、個々の切り口のバラバラ感は否めないが、ゲーム開発の歴史など面白い点はいくつかある。編集じゃなくて、個人で書いたと思うとかなりの力作。
文体に、かなり癖のある本なので、とにかく一度斜め読みしてから、興味深いところだけ拾い読みしてもいいかもしれない。
Winny事件の顛末。三つの産業が抱える、その歴史から根ざす根源的な問題。
漠然としたテーマを扱っているせいか、個々の切り口のバラバラ感は否めないが、ゲーム開発の歴史など面白い点はいくつかある。編集じゃなくて、個人で書いたと思うとかなりの力作。
文体に、かなり癖のある本なので、とにかく一度斜め読みしてから、興味深いところだけ拾い読みしてもいいかもしれない。
2005年2月4日に日本でレビュー済み
一貫した流れで構成されており、全体としては読みやすい。
著作権という概念が比較的最近のものであることからはじめ、P2P、ファイルローグ、Winnyに触れながら現状を把握する。そして、ビジネスとして成り立つ領域の変化に言及する。大きな流れとしてはCDなどのパッケージ販売から、ライブや場の提供・時間の共有が価値を相対的に高めると述べる。
書名の「コンテンツ消滅」の意味は、上の現状を踏まえた上で後進国へのオフショアリングが進み、日本としては次に力を入れるものがない現状をさしていると思われる。アメリカには3Dへ力を入れるなどの明確さがある。
著作権という概念が比較的最近のものであることからはじめ、P2P、ファイルローグ、Winnyに触れながら現状を把握する。そして、ビジネスとして成り立つ領域の変化に言及する。大きな流れとしてはCDなどのパッケージ販売から、ライブや場の提供・時間の共有が価値を相対的に高めると述べる。
書名の「コンテンツ消滅」の意味は、上の現状を踏まえた上で後進国へのオフショアリングが進み、日本としては次に力を入れるものがない現状をさしていると思われる。アメリカには3Dへ力を入れるなどの明確さがある。
2005年2月3日に日本でレビュー済み
批判的なレビューが多いので応援の意味の5つ星
内容は面白く読ませていただきました。この本の賛否はコンテンツを作る側か受ける側かで捉え方が変わってくるように思います。
違法コピーが普通の事として行われている現状は作る側にとってみたら死活問題なのでしょう。友達にCDを借りるような感覚で共有ソフトで違法コピーを行っているわけだから、仕組み自体が変わらないと変わらないでしょうね。
作者は割とニュートラルな立場をとって執筆していると思います。いろんな立場の意見をのせてあるのは良いと思いますよ。
内容は面白く読ませていただきました。この本の賛否はコンテンツを作る側か受ける側かで捉え方が変わってくるように思います。
違法コピーが普通の事として行われている現状は作る側にとってみたら死活問題なのでしょう。友達にCDを借りるような感覚で共有ソフトで違法コピーを行っているわけだから、仕組み自体が変わらないと変わらないでしょうね。
作者は割とニュートラルな立場をとって執筆していると思います。いろんな立場の意見をのせてあるのは良いと思いますよ。
2004年11月30日に日本でレビュー済み
本書は、アニメ、ゲーム、音楽産業のケーススタディを通して、現在の「コンテンツの消滅」の危機の問題にいかに対処するか、というものです。
とりあえず、私の詳しいゲームの部分を中心にコメントしますと、まず著者は明らかにゲーム産業を詳しく知っている人ではありません。いくつかの提案が非常に安易な部分があります。
ですが、リサーチはかなりきちんとなされています。元タイトーの西角氏へのインタビューや、中村光一へのインタビューなどでは、今までかかれていなかった話などがいくつかきちんと書かれていたり、近年のオンラインゲーム事情の部分も松原氏への取材などを通して、おおむねフォローされており決していいかげんに書かれたものではなく、価値のある記述が少なくありません。
本書のテーマである、インターネットの、特にP2Pの登場などによる「コンテンツの消滅」の危機をめぐる問題についいては、最後にクリエイティブ・コモンズなどを紹介しつつコンテンツの「完全管理」か「開放」か、の二極ではない第三の道の可能性を提示するにとどまっていますが、この部分が弱い気がします。少なくとも、各分野への綿密なリサーチが結論へときちんとつながれていません。これが、本書の一番いまひとつなところでしょうか。
大枠の議論としては賛成ですし、ある程度以上にきちんと調べられた本だとは思います。
とりあえず、私の詳しいゲームの部分を中心にコメントしますと、まず著者は明らかにゲーム産業を詳しく知っている人ではありません。いくつかの提案が非常に安易な部分があります。
ですが、リサーチはかなりきちんとなされています。元タイトーの西角氏へのインタビューや、中村光一へのインタビューなどでは、今までかかれていなかった話などがいくつかきちんと書かれていたり、近年のオンラインゲーム事情の部分も松原氏への取材などを通して、おおむねフォローされており決していいかげんに書かれたものではなく、価値のある記述が少なくありません。
本書のテーマである、インターネットの、特にP2Pの登場などによる「コンテンツの消滅」の危機をめぐる問題についいては、最後にクリエイティブ・コモンズなどを紹介しつつコンテンツの「完全管理」か「開放」か、の二極ではない第三の道の可能性を提示するにとどまっていますが、この部分が弱い気がします。少なくとも、各分野への綿密なリサーチが結論へときちんとつながれていません。これが、本書の一番いまひとつなところでしょうか。
大枠の議論としては賛成ですし、ある程度以上にきちんと調べられた本だとは思います。
2004年12月5日に日本でレビュー済み
本書では,音楽・ゲーム・アニメの3つのコンテンツ産業が斜陽化する現状を,特に日本における対応の立ち遅れに焦点を当てて考察している.P2Pや中古ゲームがこれらの産業から収益を奪っていくとして,警鐘を鳴らしており,問題の着眼点は非常によいと思う.しかしながら,少なくとも音楽業界に関しては,既存のレコード業界に甘い書きぶりとなっている.レコード会社が広告に大金をはたいてミリオンセラーを生産するという古い体質から脱却したようには見えないし,不正ユーザばかりを視野に入れ,本当の音楽ファンの立場にたったネット配信のモデルを真剣に考えていないように見えるが,筆者はどちらかといえば彼らの保守的な態度を弁護し,「CDが出せなくなる」と警鐘を鳴らしているのには,賛成できない.とはいえ,指揮者チョン・ミョンフン氏の「音楽はほとんどただになるべきだ」というインタビューを引用し,録音物から生演奏への収益モデルの変化を示唆している.音楽の作り手は一義的には作者・演奏者でありレコード会社ではないことを思うと,この意見が一番まともではないかと思われた.