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技術空洞 Lost Technical Capabilities (光文社ペーパーバックス) 単行本(ソフトカバー) – 2006/4/21

3.5 5つ星のうち3.5 19個の評価

■技術が消えブランドだけが残った!
 いまやソニーは昔のソニーではない。この現実を私はVAIO開発に携わってつぶさに体験し、絶望して退社した。現在、薄型液晶テレビBRAVIAが好調で、「ソニー復活」とまで言われているが、それは木を見て森を見ないメディアの勝手な判断である。なぜなら、BRAVIAのパネルは韓国サムスン製だからだ。独自のブラウン管技術で市場を疾駆したかつての姿は、見る影もない。同じように、携帯音楽プレーヤーの代名詞だったウォークマンは、現在iPodに完膚なきまでに叩かれている。
 つまり、今のソニーには誇るべき独自の技術がほぼなくなってしまった。新CEOハワード・ストリンガーが立て直そうとしているソニーは、ソニーという一流ブランドを持った三流企業でしかない。
 数字至上主義、歪んだ成果主義、社内の派閥争い……これらが、ソニーから企業存立の根幹である技術を奪い去ってしまったからだ。

商品の説明

著者について

著者・宮崎琢磨
1972年、福岡県生まれ。東京大学教育学部卒業後、ソニーに入社。ITカンパニー等でVAIOの開発に携わる。2005年に退社し、現在はインターネットを使ったソフトウェア事業を手がける。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2006/4/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/4/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 289ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4334933793
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334933791
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 19個の評価

著者について

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宮崎 琢磨
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2006年4月21日に日本でレビュー済み
一気に読めた。本当に面白かった。胸を締め付けられる思いがする本だった。

本書は、VAIOの黎明期からソニーで働き始め、全盛期を経て昨年までVAIOの企画を担当していた人が書いた「VAIO戦記」とも言うべき壮絶な本です。前半はVAIOをいかに抜きんでたパソコンにするか、ソニーの技術者魂を注ぎ込んだ戦いの記録。後半は、技術軽視の経営からVAIOがおかしくなっていった時期の苦しみの記録。どちらも胸を打たれます。

本書の描写は徹頭徹尾、著者が働いていた現場の視点で貫かれています。物作りへの愛情と執念が感じられ、どんな職種の人にも共感できる情熱があります。

ソニー社内を見る目も面白い。カリスマと称えられた出井CEO(当時)と、プレステ生みの親・久多良木氏への現場からの視線など、非常に批評性が高く優れた記述です。

私はVAIOを使っていませんでしたが、著者たちがVAIOに注いだ情熱にはものすごく共感できた。「愉快ナル理想工場」というソニーの創業理念は具体的にはどんなだったのか、よくわかった。それだけに、後半のVAIO凋落のくだりには胸が痛む。

本書は、ソニー一社の話ではけっしてありません。どんな業種の仕事にも共通する悩みが誠実に書かれた、非常に普遍性の高い本です。門外漢でも泣けるし、読むと必ず自分の仕事の役に立つ部分がある。優れたビジネス書であり、歴史書だと思います。星5つじゃ足りない。

魅力あるソニーの復活を心から望む人は多いと思います。そういう人にぜひ読んでもらいたい、情熱と志のある本です。
37人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ソニーの硬直化・衰退の原因の一つに、経営層のものづくり軽視、カンパニー制導入による組織の硬直化、EVA導入による目先の経営重視などが言われているが、それを社員という立場でありながら客観的に見つめているところに、本書の説得力とリアリティがある。ソニーに関しては「ソニー病」、「ソニーとSONY」を読んだが、本書が最も参考になった。

一方、本書を読んでいく中で、ソニーは(これまでの成功体験から)「メーカーとしての驕り」を払拭できなかったことか感じられる。「市場に迎合しない」「斬新な商品を出す」という呪縛にとらわれすぎて、本来「消費者があったらいいな」と思うことを、自社の技術力等でいかに実現していくか考えるべきところ、誤解を恐れずにいえば「自社の技術の押し付け」になっていたのではないか。その結果、消費者との乖離があまりにも広がりすぎてしまったのではないか。

本書でもVAIOの復活をかけた施策の一つにスピーカーサウンドの追求(P99〜)とあるが、一消費者の視点からみると的外れとしか思えない。また、「ソニーのカタログは、自分たちの技術の素晴らしさを技術的な用語を用いて専門的に書いてあるのが特徴だった(P92)」ともあるが、どれも自社の技術の高さを優先したものであり、消費者の視点が欠けていると感じざるを得ない。
個人的には、音楽配信、メモリースティック等、自社の規格こだわるスタンスも不便を感じている。
特定のユーザーや愛好家に傾斜しがちな戦略が消費者離れを起こしているように思える。PS3も同じなのでは。市場に迎合しない戦略をとるのであれば、今の企業規模では収益的に厳しくなるのは当然のようにみえる。

さらに、ソニーに欠けていたと思われるのは、すでにある物を集めて新しい物を創るブリコラージュのような能力。よく比較されるアップル社はこれが優れており、水平分業を活かして、新たな市場を開拓できたのではないか。様々な経営資源を持っているソニーにも、技術力とブリコラージュ、この2つのバランスが必要なのではないか。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
VAIO担当の元ソニー社員が書いた,なぜ,どのようにソニーは技術を失っていったかという本です.結論としてはマネジメントが悪いということで,この部分は読んでいてもあまり面白くありませんし,さもありなんという感じですが,SONY製品を愛するものとしてとても残念で寂しくなりました.また,我社を含めて多くの日本企業がソニーと同じように,エンジニア魂やクラフトマンシップを失っているのではないかという気がしました.

話は変わりますが,鳴り物入りで投入されたVAIOのType Xがいつの間にか話題にのぼらなくなった理由や,著作権保護機能の使いにくさの理由が分かったのには少しすっきりしました.

ソニーのメモリースティックにはマジックゲートという著作権保護機能があり,これに対応していないリーダ・ライターやメモリースティックでは音楽が録音できなかったりします.また,SonicStageという楽曲管理ソフトがあるのですが,これのファイル管理方法がさっぱり分からずバックアップを取ったりするのに非常に苦労します.なぜこんなユーザにとってありがたくない機能がついているのかと不思議に思っていましたが,ソニーがレコード会社を持っているためにそれに配慮する必要があったようです.ということで,本論とはあまり関係のないところで楽しんでしまいました.
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年5月7日に日本でレビュー済み
いかにもインサイダーならではの内容が書かれているように思いがちだが、不思議なほど目新しさはない。なぜこんなにも孫引き的な記述に思えるのかというと既に『ソニー病』や『ソニー本社六階』あるいは『ソニーとSONY』に書かれてきたことをなぞっているだけだからだ。

また、どうして日本語をぶつ切れの英単語に訳すのか、読みにくい以上にその意図するところが不明だ。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月22日に日本でレビュー済み
VAIOの元企画担当がソニー内部の組織・評価制度に起因するマネージメント層のひどさを語っている本。

「現場の担当はがんばっていたが、マネージメントのビジネス判断が悪かった」というメッセージにつきるようだが、このメッセージで筆者が何をしたいのか読み取れない。ともすると、希望に敗れて会社を去って感傷に浸った男の愚痴ないし、覗き見趣味の読者をターゲットにしたゴシップ記事の類にしか見えないのが残念。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月29日に日本でレビュー済み
利用者の存在が欠落した詭弁家・独裁者に過ぎない久夛良木氏の欠点が、黙殺されています。

また、VAIO TypeXのコンセプトが、JCC等のホームサーバーの後追いであることも、書かれていません。

それ以外は良書です。

著者が昨年退社した人なので、他の暴露本よりも情報が新しく、詳細で生々しい。

カンパニー制が相互不信を広げたこと、

マニア的なエンジニア達を軽視して解雇や離脱を招いたこと、

年功序列を超えた閉鎖的な人事制度が、保身に走る経営陣の圧政を招いたことなど、

ソニー病の病巣が、かなり深刻であることが示されています。

同業他社以外の企業も、この失敗を他山の石として、大いに参考にすべきです。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月29日に日本でレビュー済み
自分も一気に読めました。

すばらしいです。

最後まで、芯がぶれないので、関心しました。

初志貫徹、徹頭徹尾、はっきりとした志を感じました。

文章としても、欠点は見当たりません。

いつも、本を買ったあと、「高いなー」と思うのですが、

この本はこの金額をしょうがない、払うしかないと納得させられます。

自分の中で、1番の芥川賞候補です。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月24日に日本でレビュー済み
   元ソニー社員によるソニー没落の内部告発本です。 このような本が出版

されること自体、ソニーブランドの終焉が本格的に始まったのかもしれません。

一言で総括すると、 合理的経営手法を導入したところ、ソニーがソニーでなく

なってしまったという話です。確かに以前の元気な頃のソニーは、一番に新し

い商品を上市しました。その一方で、消費者から何を言われようとも聞き入れ

ず、種々の規格のメディアを乱発したこともありました。ソニーは我が道を行っ

ていました。当時の幹部曰く、先頭ランナーは後続の走りを気にすることは無

いのだと。その台詞は今でも脳裏に焼きついています。

  著者は、ソニーのコンシューマの部分を見て終わったと認識していますが、

業務用映像機器を始めとする業務用機器やCMOSセンサーを始めとするデ

バイスはまだまだ底堅い強さを持っています。是非とも、It's Sonyの復活を

期待しています。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート