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タイゾー化する子供たち The Wandering Students (光文社ペーパーバックス) 単行本(ソフトカバー) – 2006/9/22
原田 武夫
(著)
教育論議に「愛国心」「百マス計算」など必要ない!
日本の最高学府・東大で教壇に立っていた筆者は、学生たちの声に耳を傾けるう
ち、ある異変に気付いた。「タイゾー化した子供たち」が、東大に多く見られる
ようになったのである。「タイゾー」とは、あの自民党議員の杉村太蔵氏のこと
である。彼ら東大生たちは、IPO長者、デイトレ長者、ヒルズ族……このような
「突然の、段取りなき成功」だけを求め、その成功を他人に見せびらかすことし
か考えなくなっている。日本のエリートにこのような異変が起こしたのは、いっ
たいだれなのか?
- 本の長さ266ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2006/9/22
- ISBN-104334933912
- ISBN-13978-4334933913
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商品の説明
出版社からのコメント
本書は、「教育基本法に愛国心の文言を」「学力向上には百マ
ス計算」などといった従来のものとは一線を画す教育論議を展開している。東大
生が官僚ではなく外資系企業を目指す。少子化なのに受験戦争は過熱している。
教師は予備校に通って勉強している。最近、日本の教育はどこかおかしい。この
現状を正しく分析し見えてきたものは「愛国心」でも「百マス計算」でもない。
本書を読めばきっと、それがわかるだろう。
ス計算」などといった従来のものとは一線を画す教育論議を展開している。東大
生が官僚ではなく外資系企業を目指す。少子化なのに受験戦争は過熱している。
教師は予備校に通って勉強している。最近、日本の教育はどこかおかしい。この
現状を正しく分析し見えてきたものは「愛国心」でも「百マス計算」でもない。
本書を読めばきっと、それがわかるだろう。
著者について
原田武夫〔はらだ たけお〕
1971年香川県生まれ。東京大学法学部を中退し、1993年に外務省入省。ドイツ・
ベルリンでの在外研修を経て、在ドイツ日本国大使館、西欧第一課、大臣官房総
務課、北東アジア課(北朝鮮班長)などを歴任。2005年3月に外務省を自主退職
し、独立系シンクタンク・原田武夫国際戦略情報研究所を設立。2006年4月より
8月まで東京大学教養学部非常勤講師。
1971年香川県生まれ。東京大学法学部を中退し、1993年に外務省入省。ドイツ・
ベルリンでの在外研修を経て、在ドイツ日本国大使館、西欧第一課、大臣官房総
務課、北東アジア課(北朝鮮班長)などを歴任。2005年3月に外務省を自主退職
し、独立系シンクタンク・原田武夫国際戦略情報研究所を設立。2006年4月より
8月まで東京大学教養学部非常勤講師。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/9/22)
- 発売日 : 2006/9/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 266ページ
- ISBN-10 : 4334933912
- ISBN-13 : 978-4334933913
- Amazon 売れ筋ランキング: - 552,780位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14,119位教育学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
教育という領域を利権の構造と認識した著者の視角はユニークです。そしてここにもアメリカの影響力がいつも存在したわけです。著者によると、ドイツと日本は、この領域でも、戦後のアメリカからの介入にまったく別の対応をしたというわけです。確かに、金融の世界でも、ドイツの銀行は、あまたの問題にもかかわらず、最後の最後まで、アメリカ流のディスクロージャーには反対の態度を貫き通しました。つまりアメリカ流のディスクロージャーが必然的にもたらすであろう破壊とアメリカによる全面的な富の収奪を逃れたというわけです。著者は、現代を”洗練された帝国主義”の時代と捉えており、そこでは、国富(金融資産)を列強(今回はアメリカだけ)が他国から収奪するための競争が行われていると認識します。つまり、基本的には、開国直後の明治の日本がおかれた状況と同じと見ています。ただその戦いは、金融資本(帝国)主義という形態をとり、その収奪のプロセスが敵国のcollaborator(corroboratorではない)を、利益の分け前を与えながら、残地謀者として利用するという、より洗練された流儀をとるためか、本質的な”友敵構造”が見にくくなっているというわけです。しかし、著者の認識構造の中では、米国が、基本的な”敵”として位置づけられていることは明確です。そして敵の特定とそれに対する国家としての対応こそが、戦略の本質の第一歩だというわけです。本書の残りは、この敵に同対応するかについてのいくつかの戦術論が繰り広げられています。
2008年1月13日に日本でレビュー済み
タイトルがバカバカしく楽しそうなので、つい購入して読んでしまいました。でも、タイゾー化する子供たちがどんな風かは冒頭でちょっと触れられるだけで、あとは日本の教育を破壊する米国の策謀がエンエンと「暴露」されていきます。いや、陰謀論です、間違いなく。
陰謀論というのは神学と似ていて、つまり森羅万象、ありとあらゆる事象の背後に一貫した、単一の「意思」の存在を読み取ろうとするんですよね。で、そういう思考法って、ある種の学問的な方法論と同型なんですよね、確かに。
で、本書ですが、「タイゾー化」っていうキーワードはキャッチーだと思うんですよね。これを入口に現代若者気質を論じても、ソコソコ面白い本になったはずです。しかし著者は、ここから一気に、米国の謀略! ッてところに駆け上るんです。
米国が国益のためにいろいろ裏で策を弄し、各種の通信網で大規模な盗聴も行っているのは事実でしょう。世界中から優秀な若者を迎え厚遇すれば見返りを求めるのは当然だし、コネの拡大自体が大きな力です。日本属国論にも説得力を感じます。学校法人会計基準の改正も、学生の外資志向も、どれもこれも問題です。著者の提示するパズルの各ピースは、興味深いものが多い。
でも、それを組み上げて描き出される米国の謀略の全体像は、とてもこの世のものとは信じられません。全てを見通し、全てを掌中で動かしています。社会工学的な知が複雑性の問題をクリアし、これほどの無謬性に達していたとは! こんな神のごとき国家を敵にしては、誰でも意気阻喪するだろうと思いました。
陰謀論というのは神学と似ていて、つまり森羅万象、ありとあらゆる事象の背後に一貫した、単一の「意思」の存在を読み取ろうとするんですよね。で、そういう思考法って、ある種の学問的な方法論と同型なんですよね、確かに。
で、本書ですが、「タイゾー化」っていうキーワードはキャッチーだと思うんですよね。これを入口に現代若者気質を論じても、ソコソコ面白い本になったはずです。しかし著者は、ここから一気に、米国の謀略! ッてところに駆け上るんです。
米国が国益のためにいろいろ裏で策を弄し、各種の通信網で大規模な盗聴も行っているのは事実でしょう。世界中から優秀な若者を迎え厚遇すれば見返りを求めるのは当然だし、コネの拡大自体が大きな力です。日本属国論にも説得力を感じます。学校法人会計基準の改正も、学生の外資志向も、どれもこれも問題です。著者の提示するパズルの各ピースは、興味深いものが多い。
でも、それを組み上げて描き出される米国の謀略の全体像は、とてもこの世のものとは信じられません。全てを見通し、全てを掌中で動かしています。社会工学的な知が複雑性の問題をクリアし、これほどの無謬性に達していたとは! こんな神のごとき国家を敵にしては、誰でも意気阻喪するだろうと思いました。
2006年10月12日に日本でレビュー済み
明治以降の日本のエリート教育と、戦前、戦後を通じた米国による日本の教育制度への干渉について、日本の視点から分析を加えている。
著者は東京大学出身。外務省勤務時代には、北朝鮮関係を担当し、米国の日本・アジアへの戦略の現実に触れてたとのことだ。同級生の優秀な人間が、米国留学後にすっかり変わってしまったと嘆く。
この本を現役の学生、特に高校生、中学生に読んで欲しい。嘆いていても、批判していても何も変わらない。教育を受ける権利を有しているのは誰か、もう一度良く考えるきっかけになるだろう。
エリートは国家が育成するものかも知れないが、教育は教わる側が自分で選べるのだということに気がつく一冊。気がつかないあなたは「ワーカー」になっちゃうのだろう。
同じ「タイゾー化」なら、「スギムラタイゾー」ではなく、「イチノセタイゾー」になって欲しい、と心から思う。
著者は東京大学出身。外務省勤務時代には、北朝鮮関係を担当し、米国の日本・アジアへの戦略の現実に触れてたとのことだ。同級生の優秀な人間が、米国留学後にすっかり変わってしまったと嘆く。
この本を現役の学生、特に高校生、中学生に読んで欲しい。嘆いていても、批判していても何も変わらない。教育を受ける権利を有しているのは誰か、もう一度良く考えるきっかけになるだろう。
エリートは国家が育成するものかも知れないが、教育は教わる側が自分で選べるのだということに気がつく一冊。気がつかないあなたは「ワーカー」になっちゃうのだろう。
同じ「タイゾー化」なら、「スギムラタイゾー」ではなく、「イチノセタイゾー」になって欲しい、と心から思う。
2007年7月9日に日本でレビュー済み
元外交官の原田武夫氏が、日米関係について、教育問題から
論じる意欲的な一冊。筆者お得意の「マネジャー国家」と「ワーカー国家」
の分類から、アメリカの対日戦略について切り込んでいる。
私はかつて、所謂受験産業が学校教育の現場に入ろうとする試みを
目にしたことがある。そのときは、「新しいビジネスモデル構築に必死だな」
と思った程度だった。この本を読むまではわからなかったのだ。
「なぜ」、予備校講師が学校で講義できるのか。
「なぜ」、学校により部活が出来ないほど補習量を課されるのか。
「なぜ」、そうまでして一流国立大に入った学生が、外資に走るのか。
「タイゾー」などという間の抜けた響きからは想像も付かない焦燥感が、
筆者の記述一つ一つから感じられる。
この本全体を貫く緊張感は、筆者の危機感の表出であるのだ。
内容は難しいが、語り口は平易なのでとてもおすすめ。
論じる意欲的な一冊。筆者お得意の「マネジャー国家」と「ワーカー国家」
の分類から、アメリカの対日戦略について切り込んでいる。
私はかつて、所謂受験産業が学校教育の現場に入ろうとする試みを
目にしたことがある。そのときは、「新しいビジネスモデル構築に必死だな」
と思った程度だった。この本を読むまではわからなかったのだ。
「なぜ」、予備校講師が学校で講義できるのか。
「なぜ」、学校により部活が出来ないほど補習量を課されるのか。
「なぜ」、そうまでして一流国立大に入った学生が、外資に走るのか。
「タイゾー」などという間の抜けた響きからは想像も付かない焦燥感が、
筆者の記述一つ一つから感じられる。
この本全体を貫く緊張感は、筆者の危機感の表出であるのだ。
内容は難しいが、語り口は平易なのでとてもおすすめ。
2007年8月28日に日本でレビュー済み
先の村上ファンドが如く、アメリカ的拝金主義に警告を鳴らす一書です。
決められたルールの中で手段として最善を尽くしても成功の度合いには
限界があり、最初に道を開拓し、そこにルールという仕組みを作ることが
重要という認識は全く同感です。但し、「タイゾー化」という書名は太蔵氏
に失礼だと感じました。杉村氏が当選した選挙の責任者である前首相に
あやかり「小泉化」もしくは「ワンフレーズ化」の方が妥当に思います。
決められたルールの中で手段として最善を尽くしても成功の度合いには
限界があり、最初に道を開拓し、そこにルールという仕組みを作ることが
重要という認識は全く同感です。但し、「タイゾー化」という書名は太蔵氏
に失礼だと感じました。杉村氏が当選した選挙の責任者である前首相に
あやかり「小泉化」もしくは「ワンフレーズ化」の方が妥当に思います。
2006年9月23日に日本でレビュー済み
著者の危機感は真っ当なものだ。
経済発展とは人材の質によって決まる。現在日本で起こっていることは、日本の経済発展を支える人材の質的劣化であり、その背景には日本の教育現場を構造的に破壊しようとする、アメリカという大きな力の存在がある。このままでは日本の経済的地位は現状維持すらできない。
経済発展とは人材の質によって決まる。現在日本で起こっていることは、日本の経済発展を支える人材の質的劣化であり、その背景には日本の教育現場を構造的に破壊しようとする、アメリカという大きな力の存在がある。このままでは日本の経済的地位は現状維持すらできない。