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脱「偽装食品」紀行 (Kobunsha Paperbacks 119) ペーパーバック – 2008/3/20
農薬入りの「毒ギョーザ事件」は衝撃だった。しかし、今では中国産の食材なしでは生きられなくなっている私たちである。具体的なデータをあげるなら、たとえば日本が2006年に輸入した野菜総量の実に59%が中国産だ。日本に輸入されるネギやゴボウ、サトイモなどは、ほぼ100%が中国産である。
しかし中国産の安全性を疑問視する以前に、国産食品にも大問題が発生している。次々と明るみに出た食品の偽装表示である。日本はいつの間にか「ニセモノだらけ」になってしまった。仮に「ホンモノ」だったとしても、発色剤や着色料、保存料のような食品添加物がごっそり加えられている。
日本の食の安全は大丈夫なのか。いったいホンモノはどこにあるのか。どこに行けば食えるのか。そして私たちは、ニセモノなしで生きていけるんだろうか......。
そんな思いにかられ、全国あちこちに出かけてホンモノを食い、あるいは食材を買ってきて自分で調理してみた。そして生産、流通現場を訪ね歩いてみたところ、信じられない「食の実態」が見えてきた!
- 本の長さ345ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2008/3/20
- ISBN-10433493434X
- ISBN-13978-4334934347
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商品の説明
著者からのコメント
出版社からのコメント
ホンモノはやっぱり高コストだった!
●本当に安全な牛肉をゲットするまでの費用 40650円
●本当に安全なエビフライをゲットするまでの費用 17020円
●本当に安全な焼き鳥をゲットするまでの費用 26940円
●本当に安全なネギトロをゲットするまでの費用 45140円
著者について
1969年北海道生まれ。上智大学探検部に所属し、南米アンデス6000キロをロバとともに縦断。卒業後、マンガ編集者を経てフリーの旅行作家に。調理師免許・宅地建物取引主任者の資格を持つ。主な著書に『ロバと歩いた南米アンデス紀行』(双葉社)、『ソウルの食べ方・歩き方』(山と渓谷社)、『路地裏の激ウマごはん 韓国編』(シンコーミュージックエンタテイメント)ほか。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2008/3/20)
- 発売日 : 2008/3/20
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 345ページ
- ISBN-10 : 433493434X
- ISBN-13 : 978-4334934347
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,928,443位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
ノンフィクション作家、マンガ原作者
1969年北海道生まれ。大学時代は探検部に所属し世界各地を放浪。ロバを連れて南米アンデス5800キロ徒歩縦断。出版社勤務の後独立。専門は海外事情、田舎暮らし、古民家、DIY、セルフビルド。趣味で書いたゾンビ小説がマンガ作品「東京アンデッド」の原作となる。現在、奥多摩の築100年の古民家に在住。人力社代表。日本文藝家協会会員。宅地建物取引士。古民家鑑定士。www.jinriki.net
カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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たとえば、「天然」のビタミンCと、人工的に合成されたビタミンCに、違いはあるのか? 著者も科学的組成は同じである、と仰られてはいますが、実際、天然ビタミンCとアスコルビン酸(合成ビタミンC)とのヒトに対する働きの違いは証明されていません。
(そもそも同じ物質なのだから、違いを証明しようがない。植物が吐き出した酸素と化学的に合成した酸素に違いがあるのか? よく考えてみてほしい)
大体、ビタミンCなんてのは100mg(レモン5個分)摂れば十分であって、100個分のビタミンCを摂るのはナンセンスです。食品業界批判としてはセンスの良い皮肉だと思いますが、それがすべてを理解した上で狙ってやったわけではなく、「天然」でやっているというのが著者の悲しいところ。
スーパーやファミレスで売られているサイコロステーキが350gが500円くらいなのに対し、実際に北海道の牧場で牛がどのように育てられているか、その牛を殺して(このシーンあまりにもリアルです…)皮をはぎ肉をさばいて、ステーキにする過程をレポートし、飛行機の往復と和牛ステーキで50000円くらいかかって…というのを牛乳、うなぎ、カニ、餃子、蕎麦などで体験レポートしてある。
そのルポの随所に「食品の裏側」で有名な添加物評論家の安部 司さんが登場し、色々な実験をしつつ食品業界の裏側を暴露している。
サイコロステーキの出来るまでなどを見ると、ああファミレスのハンバーグランチが500円で出来るのは、こんな事をしているからなのか…と思うし、化学薬品だけで、なっちゃんのオレンジジュースを作るシーンとか、あろうことか「いくら」を薬品で作るシーンは絶句した。
(骨にこびりついているクズ肉を強力な掃除機で吸い取り、でんぷんや油で固める。それに注射器で白い油を注入すると、見た目はおいしそうな霜降りの脂の乗ったステーキが出来上がる…)
ただこの本が面白いのは、その体当たりレポートで、これでもか!!というくらい、食品添加物や安い素材の背景などを暴露しているにもかかわらず、とても明るいのだ。世の中に出回っている、暴露本・告発本とは全く違う面白さがある。
最後の章で、大変面白い考察がしてある。
生活が豊かになり、便利になって、今までの手間を金で買おうと言う流れになった。家電も発達し、家事にかける時間が激減した。主婦が家庭から社会に再進出するようになり、さらに便利な加工食品、添加物入り食品、冷凍食品が求められるようになる。その中で売上拡大のための競争がおき、より安くて見栄えが良く便利なものが求められるようになり、その結果が添加物であり外国産の安い素材なのである。
添加物も、罪の方ばかり注目されるが、おいしくしたり賞味期限を長くして廃棄を減らすなどの功の部分も注目すべきと言っている。確かにそのとおりだ。
結局、社会や消費者の要求として、今の食品業界があり、「買う人がいるから、これを作っています」という開き直りに近い意見が通る事になる。
最終的には、その個人の判断で生活が出来る環境というのが今の日本で、「自己責任」なんだよ…という結論で終わっている。
確かにその日の食事も手に入らないような国が世界中にたくさんあるわけで、そんな人たちは添加物だろうが危険かもしれない食材だろうが、とにかく目の前のものを食べるしか生きる選択肢はないのだ。
日本はある意味大変恵まれているという事。しかし今のままでは、最後に大きなつけが来るのではないか?と恐怖におびえているが…。
かけて見たレポートです。
牛肉ならば、植物性蛋白で固めたサイコロステーキと、北海道の白老牛を
比較しています。
関東から白老までの飛行機代を込めて比較しているので「どうだかな」と言
う気がします。
内容の正確さより、著者の活動力が伝わって来る一冊です。
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世の中には、このように「そば」を食べに行くだけで、多額の交通費を出せる方が、いるようで
私のようなアベノミクスの恩恵のない貧困層には、羨ましい限りです。
日本の天然のウナギと養殖のウナギの「区別がつかない」とあるが、そうかな?とは思いました。
自分もお金を気にせず、天然の日本産ウナギを、毎月のように食べたいものです。