~穂村さんの世界音痴ぶりがどのように続いていくのか、楽しいような、心配なような気分で読みました。
が、現実にひとつひとつチャレンジしていくうちに、な、なんと、見事な現実生活をつかんでしまうんですね!
うーん、やられました。
でも素晴らしい。
素直におめでとう、と言いたいです。
でもまだまだやっていない事が世界にはたくさんありますから~~、次回作を楽しみにしています。~
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現実入門 単行本 – 2005/3/23
穂村 弘
(著)
このまま一生何もせずに終えることはできない――。
「現実」を怖れ、逃げ続けてきた男が、42歳にして初めて挑む。
やるぞ、献血、合コン、部屋探し、そして遂にプロポーズ!
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2005/3/23
- ISBN-104334974775
- ISBN-13978-4334974770
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商品の説明
出版社からのコメント
歌人・エッセイストとして活躍しているだけでなく、詩集も童話も短歌入門書も翻訳書も発表し、会社員として総務課長まで務めているにもかかわらず、穂村弘の「人生の経験値」は、異常なほど低かった――。
自称「極端に臆病で怠惰で好奇心がない性格」ゆえに、結婚も離婚もしたことがなく、子供もいなければ独り暮らしをしたこともない。骨折も手術も経験がないし、ソープランドにも海外旅行にも行ったことがない。
そんなないない尽くしの穂村氏が、必死の思いで立ち向かう「現実」の数々を綴った、現実と非現実のあわいを漂う一冊。
抜粋
四〇歳を超えてから、初めて合コンというものに参加する人間は、この世に何人くらいいるのだろう。
「とんでもなく惨めなことになりはしないか」と、私はお腹を撫でながらひとりごとを云った。
何故、お腹を撫でているのか。
痛いのである。
何故、お腹が痛いのか。
お臍のゴマを耳かきで取ったら痛くなってしまったのだ。――本文より
「とんでもなく惨めなことになりはしないか」と、私はお腹を撫でながらひとりごとを云った。
何故、お腹を撫でているのか。
痛いのである。
何故、お腹が痛いのか。
お臍のゴマを耳かきで取ったら痛くなってしまったのだ。――本文より
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2005/3/23)
- 発売日 : 2005/3/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 4334974775
- ISBN-13 : 978-4334974770
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,240,883位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,950位近現代日本のエッセー・随筆
- - 28,796位日本文学
- - 110,536位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
穂村さん自身のダメダメっぷりに深い共感を覚えます。穂村さん本人は、かなり知的で見た目もぜんぜんダメじゃないんだけど、本心をぶっちゃけると、実はダメ男だったんだなあ。そもそも人って、ホントはみんなダメ人間なんじゃないか。なんて隣人を愛おしく感じてしまう一冊。…だと思ってましたが、ラストはかなりサプライズ!結局、現実も妄想もこの世界には渾沌と混在していて、それは表裏一体のリアルなんだ。自分がこの世に存在していること自体がリアルなんだから。
2005年6月2日に日本でレビュー済み
読売新聞の書評で評価が高かったので読んでみましたが、期待はずれでした。
最初の何章かは楽しく読んでいたのですが、読み進めるうちに著者の未体験のことに対する反応の仕方の、わざとらしさと受け狙いな感じに、どうにも嫌気がさして、結局読破することができませんでした。
安くはない本なので、損をしてしまったととても後悔しています。
最初の何章かは楽しく読んでいたのですが、読み進めるうちに著者の未体験のことに対する反応の仕方の、わざとらしさと受け狙いな感じに、どうにも嫌気がさして、結局読破することができませんでした。
安くはない本なので、損をしてしまったととても後悔しています。
2017年11月17日に日本でレビュー済み
1962年北海道札幌市出身、神奈川、愛知育ちの歌人によるエッセイ集(2005年)。
海外旅行、独り暮らし、結婚等未経験、“人生の経験値”が極めて低い40男が、英語に堪能なサクマさんという美人編集者のオファーで、献血、モデルルーム見学、占い、合コン、はとバスツアー、競馬などを体験してゆく趣向。
カート・ヴォネガットの『坑内カナリア理論』における繊細な小鳥の如く全編に漂う“微妙なおどおど感”、短歌に深く関わったことで培われたらしい観察力と言い回しの巧みさ・練られた平易さ、常に追い詰められ汗だくなのに肝心要が抜けているような脱力感、他者に嫌われにくいと言うか同性からあまりライヴァル視されない小人物(小者)感、ほのぼのとしているように見せ掛けて実はあざとく狡猾でさえあるユーモア感覚。
ギリギリの新人類、2000年代という時代が予めインプットされているみたいな書き手で、かなり多くの方々(特に母性本能を刺戟され易い女性)に中毒性アリだと思える。
いいなあ、綺麗な編集者と仕事が出来て・・・羨ましいから★一つ減らしておこうっと。
欲しくて欲しくて堪らなかったものでも、いざ手に入れた瞬間から瓦礫、経験は・・・?
海外旅行、独り暮らし、結婚等未経験、“人生の経験値”が極めて低い40男が、英語に堪能なサクマさんという美人編集者のオファーで、献血、モデルルーム見学、占い、合コン、はとバスツアー、競馬などを体験してゆく趣向。
カート・ヴォネガットの『坑内カナリア理論』における繊細な小鳥の如く全編に漂う“微妙なおどおど感”、短歌に深く関わったことで培われたらしい観察力と言い回しの巧みさ・練られた平易さ、常に追い詰められ汗だくなのに肝心要が抜けているような脱力感、他者に嫌われにくいと言うか同性からあまりライヴァル視されない小人物(小者)感、ほのぼのとしているように見せ掛けて実はあざとく狡猾でさえあるユーモア感覚。
ギリギリの新人類、2000年代という時代が予めインプットされているみたいな書き手で、かなり多くの方々(特に母性本能を刺戟され易い女性)に中毒性アリだと思える。
いいなあ、綺麗な編集者と仕事が出来て・・・羨ましいから★一つ減らしておこうっと。
欲しくて欲しくて堪らなかったものでも、いざ手に入れた瞬間から瓦礫、経験は・・・?
2013年3月8日に日本でレビュー済み
作者が42歳にしてこれまで体験する機会に恵まれることのなかった、日常生活の様々な障壁に、出版元の担当「サクマさん」と挑むエッセイです。面白く読みながらも、ふと我が身を思い返してみると、ここで作者が体験した、意外に多くのことを、いまだ自分が未体験であることに気付き、42どころか、50に手が届こうというのに、情けない気持ちにさせられることも度々でした。ただ、本書は、ところどころで単独行動をとったり、実は厳密に言えば初体験ではなく、そのことを説明する件で「昔の彼女」を登場させて奥行を持たせたり、部屋の契約と木星のオチであったりと、読み物として構成されてあるので、あまり深く考えず、笑って読むのが正しい一冊だと思います。同じ歌人であることからか、枡野浩一さんの「ショートソング」の純情独白編といった印象を受けました。
2013年12月27日に日本でレビュー済み
ただ新聞の書評を見て衝動買いをしてもたものの、いい意味で裏切られました。
単行本でこれだけ笑わされたたのは初めてです。世の中生きていく上で広く浅くではなく、
一つの事柄にセンサーが働くと果てしなく深く掘り下げてしまう「ほむらさん」の悲しき本能(?)
にどこか人間の本質ののようなものも感じたりします。どこまでがホントの話かどうか
分からないけど、まるっと騙されたとしても別にいい。ま、面白いから十分です。
個人的には、モデルルームお姉さんおばさんの「アントニオ猪木な眼の輝き」が一番ツボりました。
単行本でこれだけ笑わされたたのは初めてです。世の中生きていく上で広く浅くではなく、
一つの事柄にセンサーが働くと果てしなく深く掘り下げてしまう「ほむらさん」の悲しき本能(?)
にどこか人間の本質ののようなものも感じたりします。どこまでがホントの話かどうか
分からないけど、まるっと騙されたとしても別にいい。ま、面白いから十分です。
個人的には、モデルルームお姉さんおばさんの「アントニオ猪木な眼の輝き」が一番ツボりました。
2005年7月11日に日本でレビュー済み
~ 穂村弘を知ったのは、もうずいぶん前。「シンジケート」でデビューした頃だから、もう15年も前のこと。その時の印象は、一言で言えば「最悪」だった。
当時、短歌が変わりつつある頃だったので、色々な歌人に目を配っていたのだが、穂村弘の短歌は、ほかの誰と比べても、少しも新しく感じられず、また面白くもなかった。確かにそれまでの短歌とは違~~っていたが、それまでの短歌を壊すような迫力はなく、また今を生々しく切り取るような鮮烈さもなかった。では何だったのかと言われると、表現するのが難しい。言葉遣いは今の人の感覚という、手あかにまみれた手法を用い、現代人の夢想や幻惑を描いては未熟、戸惑いを描いては未熟、そう、「未熟」という表現がぴったりなものだった。
そんなわけで、穂~~村弘の本になど全く興味を示さなかった私だったが、去年、ある雑誌に彼がエッセイを書いているのを読んで、ちょっと印象が変わった。なんなんだこの情けない男は!そうか、これが、彼のネタだったか・・・
この本は、「現実」を恐れ、逃げ続けていた男が、雑誌の企画に乗せられて、42歳にしてさまざまな「現実」に挑戦するという、おどおど、きょろき~~ょろ、どきどき、のエッセイ集。もちろんおどおどするような未熟さは(たぶん)ネタで、それだけだと読んでいて白けてしまうのだが、その態度の中に「くだらない成熟などいらない」というささやかな主張が見え隠れするので、そこそこ楽しんで読めた。そこそこ、だが。
なお、この本、ラストに驚きの展開があってまた面白いのだが、なんとそれが腰巻きで~~ネタバレしていて非常に残念。編集者のセンスを疑いたくなった。~
当時、短歌が変わりつつある頃だったので、色々な歌人に目を配っていたのだが、穂村弘の短歌は、ほかの誰と比べても、少しも新しく感じられず、また面白くもなかった。確かにそれまでの短歌とは違~~っていたが、それまでの短歌を壊すような迫力はなく、また今を生々しく切り取るような鮮烈さもなかった。では何だったのかと言われると、表現するのが難しい。言葉遣いは今の人の感覚という、手あかにまみれた手法を用い、現代人の夢想や幻惑を描いては未熟、戸惑いを描いては未熟、そう、「未熟」という表現がぴったりなものだった。
そんなわけで、穂~~村弘の本になど全く興味を示さなかった私だったが、去年、ある雑誌に彼がエッセイを書いているのを読んで、ちょっと印象が変わった。なんなんだこの情けない男は!そうか、これが、彼のネタだったか・・・
この本は、「現実」を恐れ、逃げ続けていた男が、雑誌の企画に乗せられて、42歳にしてさまざまな「現実」に挑戦するという、おどおど、きょろき~~ょろ、どきどき、のエッセイ集。もちろんおどおどするような未熟さは(たぶん)ネタで、それだけだと読んでいて白けてしまうのだが、その態度の中に「くだらない成熟などいらない」というささやかな主張が見え隠れするので、そこそこ楽しんで読めた。そこそこ、だが。
なお、この本、ラストに驚きの展開があってまた面白いのだが、なんとそれが腰巻きで~~ネタバレしていて非常に残念。編集者のセンスを疑いたくなった。~
2012年3月14日に日本でレビュー済み
穂村さんの作品は初めて読みましたが、すごいです!
面白くて気付けば読み終えてました。
読んでる最中、「あーこれわかるなー」とか、「こんな色々考えすぎる人って他にもいたんだ」
とか、半ば安心?しながら読んでたんですが、あとがき読んでびっくりしました。
エッセイだと思って読んでたけどこれってどこまで本当なの?と思って、
すぐにネットで検索(笑)
どうやらプロポーズ、結婚は本当みたいですけど、それ以外はどうなんでしょう…。
(相手は美人編集者じゃないですが)
安心した気持ちを返してください(笑)
まあドレスの件からおかしいとは思ってましたが…
面白くて気付けば読み終えてました。
読んでる最中、「あーこれわかるなー」とか、「こんな色々考えすぎる人って他にもいたんだ」
とか、半ば安心?しながら読んでたんですが、あとがき読んでびっくりしました。
エッセイだと思って読んでたけどこれってどこまで本当なの?と思って、
すぐにネットで検索(笑)
どうやらプロポーズ、結婚は本当みたいですけど、それ以外はどうなんでしょう…。
(相手は美人編集者じゃないですが)
安心した気持ちを返してください(笑)
まあドレスの件からおかしいとは思ってましたが…