プロサッカー選手から、元サッカー選手に転向するまでの“彼”が駆け抜けたプロ入りから引退後までの12年間を、共に「並走」し時を重ねた著書が本人、監督、戦友らへ緻密なインタビューを行い“彼”の軌跡を追った。
倒れなかった男、弱音を吐かなかった男がピッチに崩れ落ちた瞬間、ある一つの歴史が終わった。
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In His Times 中田英寿という時代 単行本 – 2007/1/20
増島 みどり
(著)
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- 本の長さ394ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2007/1/20
- ISBN-104334975143
- ISBN-13978-4334975142
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2007/1/20)
- 発売日 : 2007/1/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 394ページ
- ISBN-10 : 4334975143
- ISBN-13 : 978-4334975142
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,057,844位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2008年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
取材記録集です。
過去のTV,雑誌の内容の使い回しです。
中田氏のファンは知っている内容が多いと思います。
彼の周りの人は商売上手ですね。
意外と中田氏のファン以外の方のほうが、
楽しめるのではないでしょうか?
ファンの方は新たな内容は無いので、
期待せずにお読みください。
過去のTV,雑誌の内容の使い回しです。
中田氏のファンは知っている内容が多いと思います。
彼の周りの人は商売上手ですね。
意外と中田氏のファン以外の方のほうが、
楽しめるのではないでしょうか?
ファンの方は新たな内容は無いので、
期待せずにお読みください。
2007年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1994〜2006年の間、著者がNumber等に執筆した中田に関する取材記事を集めた本。
Numberやサッカーマガジンを購読していた人には既出の記事ばかりで新鮮みがないと思う。
既出でないのは、プロローグとエピローグの一部、中田と交流のあった人(名波やジーコら10人ほど)のコラムやインタビューだけど、それほどページ数がないので。
過去の記事を年代順に追って読むことで中田の変遷を考えてみたい人にはいいかも。
Numberやサッカーマガジンを購読していた人には既出の記事ばかりで新鮮みがないと思う。
既出でないのは、プロローグとエピローグの一部、中田と交流のあった人(名波やジーコら10人ほど)のコラムやインタビューだけど、それほどページ数がないので。
過去の記事を年代順に追って読むことで中田の変遷を考えてみたい人にはいいかも。
2007年3月4日に日本でレビュー済み
正直、今さら中田かと思っていた。彼のサッカーや生きる姿勢にはいつも心を寄せたし、彼の最後の代表の試合への献身も素晴らしかったが、やはり2006年6月に終わった人でもあった。
だから買って読まなきゃ・・・と思っていた『In His Times 中田英寿という時代』の本、著者の増島みどりさんから「中田の本出しましたので、お時間のある時でも・・・」という葉書を頂いたとき、まずいと思った。なぜなら出版は知っていたが、まだ購入していなかったから。
葉書を頂いた翌日、書店に行くとすでに本は二刷だった。読み始めて何度も涙をこらえた。
スポーツ・アスリートの本なのだからお涙頂戴の本であるはずがない。それでも目が熱くなった。一つは中田英寿というアスリートの態度、思考や生き方への感動。それを証言するアスリートや関係者の言葉への感動である。
もう一つ。中田が蹴り出す強いパスに「誰も受け取れないスルーパス」という言われ方がされていたことがあった。そのピッチ上のパスだけでなく、日本人の大半が、中田という生き方を「受け取れてなかった」。それがわかった。彼の献身的なプレーが好きだし理解もしていたと思っていたが、浅かった。自分の不明を恥じた。さまざまな感想があるが一文だけ引用したい。
もちろん日本で生まれ育ったわけですが、僕らは地球で生まれているん
だから、まあみんな同じなんだと思うことはありませんか。もちろん、色々
な壁がある。言葉であり文化であり、宗教であり。しかし、こういう壁を取り
除いたとき、誰にとっても、ここ地球がホームになる。
中田英寿(引退後のインタビュー)
中田が「旅に出ます」と言った意味は「地球がホーム」であることを確かめるため。ピッチでも、練習場でも、ロッカールームでも、アウェーでも、サッカーという枠には収まりきらない人間が中田英寿であった。
だから買って読まなきゃ・・・と思っていた『In His Times 中田英寿という時代』の本、著者の増島みどりさんから「中田の本出しましたので、お時間のある時でも・・・」という葉書を頂いたとき、まずいと思った。なぜなら出版は知っていたが、まだ購入していなかったから。
葉書を頂いた翌日、書店に行くとすでに本は二刷だった。読み始めて何度も涙をこらえた。
スポーツ・アスリートの本なのだからお涙頂戴の本であるはずがない。それでも目が熱くなった。一つは中田英寿というアスリートの態度、思考や生き方への感動。それを証言するアスリートや関係者の言葉への感動である。
もう一つ。中田が蹴り出す強いパスに「誰も受け取れないスルーパス」という言われ方がされていたことがあった。そのピッチ上のパスだけでなく、日本人の大半が、中田という生き方を「受け取れてなかった」。それがわかった。彼の献身的なプレーが好きだし理解もしていたと思っていたが、浅かった。自分の不明を恥じた。さまざまな感想があるが一文だけ引用したい。
もちろん日本で生まれ育ったわけですが、僕らは地球で生まれているん
だから、まあみんな同じなんだと思うことはありませんか。もちろん、色々
な壁がある。言葉であり文化であり、宗教であり。しかし、こういう壁を取り
除いたとき、誰にとっても、ここ地球がホームになる。
中田英寿(引退後のインタビュー)
中田が「旅に出ます」と言った意味は「地球がホーム」であることを確かめるため。ピッチでも、練習場でも、ロッカールームでも、アウェーでも、サッカーという枠には収まりきらない人間が中田英寿であった。
2007年2月27日に日本でレビュー済み
中田選手へのシンパシーを長年旧交を暖めながら
記録として残したい、という著者の渾身の作品。
過去の著作も既読、更にnumber誌への掲載部分も
改めて掲載、若干新鮮さに欠けるが
殆どが読んだ記憶がある。
それもやはり彼、中田選手の生き方に少なからず
関心があるから。
しかし、不思議である。
最後は言葉が正確ではないがイメージとしては
「敗北」して終わっていった彼を、何故、ここまで
賞賛する表現に終始するのかが分らない。
突出して「自己」があった人間ではない。
本人が語るように最後まで「自己中心的な人間」であった
だけである。
それで、サッカーというスポーツの中でどう機能するのか、が
一番関心があったわけである。
偶然も重なりフランス大会予選でのジョホーバルでの神がかり的な
プレイには確かに驚嘆に値した。
その後のペルージャでのデヴュー戦までが彼のキャリアの
ピークであろう。
ローマやパルマ、フィオレンチーナでは最後まで控え選手だったの
だから。
代表でも結果は残していない。
何が、そんなに彼に注目させるのか。
不思議である。
そして最後、自分にも「敗北」し、サッカーの世界でも
「敗北」した彼を未だに認める人達がいるのか不思議。
あれだけの「ビッグマウス」を叩いた男。
著者のような美麗な文章で整理させるのではなく
自分の言葉で、文章で、自分自身を総括してもらいたい。
世界中を旅したって、貧困地域を単なる「旅行者」
として訪問したって、何も変わらない。
サッカーは断じて「旅」など、呑気なものではない。
旅をして自分を探したって、何も見つからない。
そんな当たり前の事を、誰か親しい廻りの大人、
例えば著者や村上龍氏や金子のたっつあんとかが
指摘してやらない、とは非情な人達だねえ。
記録として残したい、という著者の渾身の作品。
過去の著作も既読、更にnumber誌への掲載部分も
改めて掲載、若干新鮮さに欠けるが
殆どが読んだ記憶がある。
それもやはり彼、中田選手の生き方に少なからず
関心があるから。
しかし、不思議である。
最後は言葉が正確ではないがイメージとしては
「敗北」して終わっていった彼を、何故、ここまで
賞賛する表現に終始するのかが分らない。
突出して「自己」があった人間ではない。
本人が語るように最後まで「自己中心的な人間」であった
だけである。
それで、サッカーというスポーツの中でどう機能するのか、が
一番関心があったわけである。
偶然も重なりフランス大会予選でのジョホーバルでの神がかり的な
プレイには確かに驚嘆に値した。
その後のペルージャでのデヴュー戦までが彼のキャリアの
ピークであろう。
ローマやパルマ、フィオレンチーナでは最後まで控え選手だったの
だから。
代表でも結果は残していない。
何が、そんなに彼に注目させるのか。
不思議である。
そして最後、自分にも「敗北」し、サッカーの世界でも
「敗北」した彼を未だに認める人達がいるのか不思議。
あれだけの「ビッグマウス」を叩いた男。
著者のような美麗な文章で整理させるのではなく
自分の言葉で、文章で、自分自身を総括してもらいたい。
世界中を旅したって、貧困地域を単なる「旅行者」
として訪問したって、何も変わらない。
サッカーは断じて「旅」など、呑気なものではない。
旅をして自分を探したって、何も見つからない。
そんな当たり前の事を、誰か親しい廻りの大人、
例えば著者や村上龍氏や金子のたっつあんとかが
指摘してやらない、とは非情な人達だねえ。
2012年11月10日に日本でレビュー済み
当時の新聞記事や本人はもちろん、監督やコーチなどの指導者、またかつての同僚などのインタビューも収録されていてサッカー好きもとい中田英寿ファンには堪らない内容になっていると思います。
プロデビュー前から引退まで、時系列に沿って進んでいくのも分かりやすくて良かったと思う。
ただ自分は当初、客観的に、またそれぞれの立場から見た中田英寿を期待していたのですが、著者に異様に美化されているというか時折、書いている自分に酔っているように思える箇所が幾つかあって辟易としました。
この手の本は沢山あるので、他をオススメします。
プロデビュー前から引退まで、時系列に沿って進んでいくのも分かりやすくて良かったと思う。
ただ自分は当初、客観的に、またそれぞれの立場から見た中田英寿を期待していたのですが、著者に異様に美化されているというか時折、書いている自分に酔っているように思える箇所が幾つかあって辟易としました。
この手の本は沢山あるので、他をオススメします。
2007年1月29日に日本でレビュー済み
中田選手の選手生活をJリーグ入りの時期から順を追って振り返りつつ、彼と共に戦った選手や監督たち、及び本人のインタビューを織り交ぜることで、
彼がその局面毎にどういう考えで行動していたか、それを周囲がどのように理解していたかを浮き彫りにしたルポです。
サッカー選手として彼が卓越していた部分は勿論ですが、彼の持ち味が十分に発揮できない環境の中でいかに彼がチャレンジしていたかが分かるような気がしました。
結果的にワールドカップでは勝てなかったし、チームリーダーとして彼が十分に機能したとは必ずしも言えないかもしれないけれど、
彼がプロフェッショナルとしてどれほど真摯にサッカーに取り組んでいたかを考えると、憧れよりも敬意を持たずにいられません(ジーコ監督へのインタビューをご参照下さい)。
本書の終盤で著者と中田選手のインタビューが終わりに差し掛かる下りで、なぜだか「ああこれで終わってしまうんだな」と寂しい気持ちになりました。
卓越したサッカー選手のことをさらに深く知るだけでなく、真剣に自分の人生に向き合っている同世代の人間に触れる書物としてオススメできる1冊です。
彼がその局面毎にどういう考えで行動していたか、それを周囲がどのように理解していたかを浮き彫りにしたルポです。
サッカー選手として彼が卓越していた部分は勿論ですが、彼の持ち味が十分に発揮できない環境の中でいかに彼がチャレンジしていたかが分かるような気がしました。
結果的にワールドカップでは勝てなかったし、チームリーダーとして彼が十分に機能したとは必ずしも言えないかもしれないけれど、
彼がプロフェッショナルとしてどれほど真摯にサッカーに取り組んでいたかを考えると、憧れよりも敬意を持たずにいられません(ジーコ監督へのインタビューをご参照下さい)。
本書の終盤で著者と中田選手のインタビューが終わりに差し掛かる下りで、なぜだか「ああこれで終わってしまうんだな」と寂しい気持ちになりました。
卓越したサッカー選手のことをさらに深く知るだけでなく、真剣に自分の人生に向き合っている同世代の人間に触れる書物としてオススメできる1冊です。