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今こそ知りたい資産運用のセオリー 単行本(ソフトカバー) – 2008/12/17
金融危機以後、多くの人が「投資リスク」に怯み、立ち往生している。その対極で、短期的に儲かるアプローチに魅かれ、「魔物」の甘言に誘われて投資の迷宮に迷い込む個人投資家も後を絶たない。
本書は、目先の相場の上がり下がりを予想することと、合理的な投資、資産形成は別物であるという視点に立った上で、長期投資とリスク分散の効果を正しく理解し、賢明な投資判断で、効率的な資産形成を行うための知恵を提供しようと試みたものである。豊富な最新データを駆使して、リスク・リターンの関係の正しい把握の仕方や、大局的な相場の割安、割高を見抜く法など、元デイラーでエコノミストの著者が培ってきたノウハウが惜しげもなく披瀝されている。
- 本の長さ304ページ
- 言語英語
- 出版社光文社
- 発売日2008/12/17
- ISBN-104334975550
- ISBN-13978-4334975555
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商品の説明
著者からのコメント
ですから本書は「ホイホイ儲かるテクニック」を語る(騙る?)ものではありません。反対です。金融・投資について基本的なことを知らなければ、失敗する、罠にはまる、カモにされる。そうしたことを避け、長期で資産形成に成功するために必要な知恵と覚悟を平易に説明しました。各章の初めには、ひとつのメタファー(隠喩)として、投資の迷宮(ラビリンス)に挑む少女「アリス」のショートストリーを描いてみました。さて、私達もアリスとともに投資の迷宮に足を踏み入れ、「投資の魔物退治」に挑んでみましょう。
抜粋
著者について
(財)国際通貨研究所、経済調査部長・チーフエコノミスト
1979年東京大学経済学部卒、同年東京銀行入行、東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)の為替資金部次長、調査部次長などを経て、2003年3月よりワシントン駐在員事務所所長。ワシントンから米国の政治・経済の分析レポート「ワシントン情報」を発信する傍ら、National Economists Club(WDC)役員、Conference of Business Economists会員を務めるなどエコノミストとして活動。2007年1月に帰国、2月より現職。また、非常勤講師として京都大学公共政策大学院、立命館大学などで国際金融・外国為替市場の講義を担当。最近の論考の掲載は、日経ビジネスNBonline「ニュースを斬る」(毎月定期投稿)、毎日新聞社「エコノミスト」、「週刊ダイヤモンド」、外国為替貿易研究会「国際金融」など多数。
著書
『通貨オプション戦略』竹中正治、久保田真著
(日本経済新聞社)1990年
『米国経済の真実』共編著、東京三菱銀行調査室編
(東洋経済新報社)2002年
『素人だから勝てる外貨投資の秘訣』
(扶桑社)2006年
『マネーの動きで読み解く外国為替の実際』共著、国際通貨研究所編
(PHP研究所出版)2007年
『ラーメン屋vs.マクドナルド エコノミストが読み解く日米の深層』
(新潮新書)2008年
About this Title
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2008/12/17)
- 発売日 : 2008/12/17
- 言語 : 英語
- 単行本(ソフトカバー) : 304ページ
- ISBN-10 : 4334975550
- ISBN-13 : 978-4334975555
- Amazon 売れ筋ランキング: - 553,896位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 54,523位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
龍谷大学経済学部教授、京都大学博士(経済学)
1979年東京大学経済学部卒、同年東京銀行入行、東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)の為替資金部次長、調査部次長などを経て、2003年3月よりワシントン駐在員事務所所長。ワシントンから米国の政治・経済の分析レポート「ワシントン情報」を発信し、National Economists Club(WDC)役員、Conference of Business Economists会員を務めるなどエコノミストとして活動。
2007年1月に帰国、同年2月より(財)国際通貨研究所、経済調査部長・チーフエコノミストを経て、2009年4月より現職。
最近の論考の掲載は、日経ビジネスオンライン「ニュースを斬る」、毎日新聞社「エコノミスト」、週刊ダイヤモンド、ロイター社コラムなど多数。
所属学会等:
日本金融学会、日本国際経済学会、Conference of Business Economists(USA)
著書:
「通貨オプション戦略」竹中正治、久保田真 著 日本経済新聞社1990年
「米国経済の真実」東京三菱銀行調査室編(共著)東洋経済新報社2002年
「外貨投資の秘訣」扶桑社 2006年
「マネーの動きで読み解く外国為替の実際」(共著、国際通貨研究所編)PHP研究所出版2007年
「ラーメン屋マクドナルド、エコノミストが読み解く日米の深層~」新潮新書2008年
「今こそ知りたい資産運用のセオリー」光文社2008年
「これから10年、外国為替はこう動く」(共著)PHP研究所2009年
「なぜ人は市場に踊らされるのか?」日本経済新聞出版社2010年
「2011年の世界情勢」共著(ワールドアナリシス・グループ)PHP研究所2011年
「米国の対外不均衡の真実」晃洋書房2012年(京都大学博士論文)
「稼ぐ経済学、黄金の波に乗る知の技法」光文社 2013年
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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また、何度も読み返すうちに改めて気付かされる部分もあり、まさしく私の資産運用の教科書になりました。
刊行された時代背景が異なるので、今の状況にあっていないけれど、これから資産運用・投資を始める方に対し、最初に読んでほしい本です。
著者には、本著の改訂版を刊行してほしいくらいの本です。
資産運用を行う方には一読する事をオススメする。
1。国際的な視野から中立的な意見が述べられている。日本だけしか通用しないハウツウが述べられている本が多い中、世界的に通用する投資理論を利用しているところに好感が持てる。
2。短期的な利益獲得よりも複利の効果を見方に付けるなど、中長期での投資を勧めている。
3。投資の常識や通説を多くのデータをもとに批判的に検証している。投資の本質を理解しているものからすれば、著者が「商品を売りつけたい業者たち」が編み出した通説を次々に覆してくれるので読んでいて非常に愉快であった。
4。FXや投資用不動産購入などでは、筆者が自ら購入した判断や結果等が述べられている。理論的に述べるだけで、著者は何も行動をしないでいて、挙げ句の果てには理論と逆に市場が動いても何も責任をとらない評論家が多い。その中で著者は自らの投資経験を明らかにしており、信頼出来る。
5。全ての章には、メタファーとして、迷宮に挑むアリスのショートストーリーがのせられている。非常に簡易な表現であるが、その意味している内容は大学院のファイナンス論の授業以上の内容を含んでいる。私は有名な大学院でも講義をしているが、とかく数式の理解で終わる傾向にあるなか、大学院のテキストとしても十分に利用可能である。
6。ファイナンス論では、「欧米が進んでいて日本は遅れていて、如何に欧米のようにしなければならないか?」という主張が多い、筆者は、金融・投資の基本理論を欧米からしっかりと学ぶことが大切であると認めた上で、日本人こそ「黄金の波」を受け取り、外国人投資家が投げ売りで世界の株価が暴落している時である今こそ、日本人の真価が発揮出来る可能性がある、という強烈なメッセージを打ち出している。
投資に関わる人間にとって必読の書であると確信する。
本来非常に難しいものですが、著者はそれをうまく噛み砕いています。
本書を読み始めると、
本書は「ホイホイ儲かるテクニック」を語る(騙る?)投資指南本ではない、
反対である。金融・投資について基本的なことを知らなければ、失敗する、
罠にはまる、カモにされる。
長期投資に徹するならば、どこかで世間の多数派と反対の選択をしなくては
ならない。(中略)世間が株式高騰に沸いている時は、自分の投資資産の
何分の1でも良いから、高騰した銘柄を売り、固定金利の国債などに乗り換
える。
と何やら「お説教」が始まるのですが、ほどなくガイド役として(不思議の国
の?)アリスが登場して、眠気が吹き飛びます。
どうやら、「投資の魔物」とは証券会社や銀行などの「投資のプロ」のこと
らしい。いや、欲に負けそうになる「自分自分」のことなのだろうか、と楽
しみながら読むことができます。
米国のサブプライム問題が欧米先進国の金融危機に発展し、従来の投資手法が
通用しなくなっていることもあり、今一度ちょっと堅め(でも面白い)投資の
指南本を探していた私には、ピッタリでした。
(そういえば、著者の近著「ラーメン屋vs.マクドナルド」も読み応えがあった・・)
平明な論理で語りながら、豊富なデータに基づいて、「目から鱗」の結論に導いていく。その展開は前著と同様、軽妙かつ説得力がある。
”資産運用の”魔物は私たちの心の中に巣くっているのだ
「金利格差があれば外貨投資で勝ち越せる」
「少子高齢化の日本経済は長期にわたって低成長、だから円安は不可避」
「投資のプロに資産運用を任せればリターンが向上する」
「自分が住むために買うなら借金もよいが、投資目的で借金してマンションを買うのは高リスク」
「家賃の支払いは無駄金だから早く住宅を買うべきだ」
「高度な金融工学に基づいたデリバティブを組み込んだ金融商品は投資リターンを向上させる」
著者は、こうした世間に流布する通俗的なイメージは事実に照らして検証すれば、いずれも根拠のない「トンデモ論」だと喝破する。
根拠がないにもかかわらず、そうしたトンデモ資産運用論はなぜ流布するのか。それについて、著者は「すべて投資の迷宮であなたを惑わす“魔物”の仕業だ」と言い切る。そして「最も手強い魔物は、ほかでもない私たちの心の中に巣くっている魔物だ」と読者に迫ってくる。
さて、魔物の正体とは何だろうか。それは読者自身でお読みになっていただくまでの楽しみとして、ここでは語らずにおこう。
私は「この著者はとても頭のいい人」と感じながら本書を読み、「もっと早くこの本を読んでおけばよかった」と思いました。
「アクティブ型の投資信託(専門家が有望銘柄を掘り起こして投資するタイプの投信)は、TOPIX連動型の投信やETFのようなパッシブ運用の投資信託と成果が同等もしくは下回っているのに、手数料が高く不利」は他の本にも書かれていることですが、とても重要な指摘と思います。また「高金利の外国通貨への投資は(長期的には、インフレで相殺され)有利性はなくなってくる」という記述は、私にとっては「へえ。そうなのか。」と思いました。
また、「景気の悪いときに買って、景気の良いときに売る」というようないわば当たり前の指摘も、市場や投資家がこれほど悲観的になっている現在では再認識すべきことかもしれません。
そのほかにも、さまざまな分野で、多くの知識、ヒントを提供してくれる内容の濃い本です。
「ムードに流されず、自分で冷静に考え判断すること」「長期運用により、安いときに買って高いときに売って、堅く稼ぎにいく」ということの重要性がよく理解できる本です。良書と思います。