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ライフストーリー論 (現代社会学ライブラリー7) 単行本(ソフトカバー) – 2012/9/27
桜井 厚
(著)
語られる人生、記述する社会学
人と出会い、語りに耳を傾ける。そのフィールドワークという経験に、リアリティは感じられるか? 認識論からインタビュー、作品化などの研究実践に至るまでを論じ、さまざまな論点を鋭く提起する。「個人の人生に向き合う社会学」の決定版。
人と出会い、語りに耳を傾ける。そのフィールドワークという経験に、リアリティは感じられるか? 認識論からインタビュー、作品化などの研究実践に至るまでを論じ、さまざまな論点を鋭く提起する。「個人の人生に向き合う社会学」の決定版。
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社弘文堂
- 発売日2012/9/27
- 寸法13 x 1.2 x 18.8 cm
- ISBN-104335501277
- ISBN-13978-4335501272
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登録情報
- 出版社 : 弘文堂 (2012/9/27)
- 発売日 : 2012/9/27
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 176ページ
- ISBN-10 : 4335501277
- ISBN-13 : 978-4335501272
- 寸法 : 13 x 1.2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 574,062位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,636位社会学概論
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年2月7日に日本でレビュー済み
現代の社会学では必ず取り組むライフストーリーを解説しています。歴史学科の学生もこの本を読むべきと思いました。特に、現代史に取り組む学生は絶対に読むべきです。それは現代史はインタビューに基づく証言が多いからです。特に、モデル・ストーリーになるようインタビューする側が持っていこうとする力学が働きがちであるという指摘は重要です。また61頁の時間のストーリー性は歴史における日付の特定に苦心した経験を持った人なら納得するでしょう。例えば21頁の十五夜の丸い月が4月28日との事ですが、実際の十五夜は27日ですが28日も円に近いのでどちらの可能性もあります。証言者の避難経路の件ですが、東風平で機関銃がばらばらと聞こえたとの事ですが、4月の時点では米軍はまだ首里を突破していないので飛行機の機銃ではないでしょうか。しかし夜なら戦闘機から機銃を受ける事はまずありません。なお5月27日も十五夜ですがまだ東風平まで米軍は来ておりません。私は一般住民証言を全スクリーニングしておりますが、避難の傾向としては安全である限りその場に留まり、危険が迫って来てから南下するというパターンばかりです。4月末にまだ平穏な東風平まで避難するケースは珍しいと思いました。証言者の記憶が混濁している可能性もあります。ホロコーストのサバイバーへのインタビューの件は勉強になりました。収容所からの解放をゴールに据えてはいけないのですね。本当の地獄はその後だったと。
2013年6月26日に日本でレビュー済み
現代社会学ライブラリーは、中堅以上の社会学の研究者に、現代社会学のエッジ(切先)を示す大学テキストとして、シリーズ化されたもののようだ。
桜井厚さんは、かれこれ40年もの間、エスノメソドロジーの紹介、琵琶湖総合調査、被差別部落研究、戦争体験・HIV・ハンセン病・離婚者や震災罹災者などの多様なマイノリティー研究書籍の編著などで、いわゆる「調査」「研究」の困難なフィールドで仕事を発表し続けてこられたライフストーリー法の専門家である。
本書は、ライフストーリーとは何か、「口述の生活誌」周辺、自己と語り、語りの共同構成、語りの構造、語りの様式、混沌の語り、歴史叙述のオーラリティ、インタビューの倫理、の全10章からなり、世界的な言語論的転回のなかでの日本の独自性から説き起こし(1〜2章)、語りの構成要素の説明(3〜5章)、語りの構造・モード・沈黙(6〜8章)、歴史と倫理(9〜10章)と、この方法論の勘所と術語を網羅し、聞いたつもりになる思わぬ落とし穴を、40年ものフィールド体験から解説している。
シリーズの性格上、特定のフィールドの資料が厚く出てくる訳ではないけれども、読者自身がインタビューを行いながら、思わぬ落とし穴に足をとられぬよう、インタビューの伴走テキストに用いるのに最適であろう。理論的な切れのよさに走って「かっこいい」社会学は良く見かけるけれど、桜井さんの本書は困難な現場(フィールド)体験が揺るぎないので、そこからバランスよく理論ともつきあえているのが良い。私は特に、ライフストーリーの独自性を説明した1章、トラウマを抱えた人物へのインタビューでの沈黙を扱う8章、トランスクリプトを返す際のコツを書いた10章から学ぶことが多かった。
桜井厚さんは、かれこれ40年もの間、エスノメソドロジーの紹介、琵琶湖総合調査、被差別部落研究、戦争体験・HIV・ハンセン病・離婚者や震災罹災者などの多様なマイノリティー研究書籍の編著などで、いわゆる「調査」「研究」の困難なフィールドで仕事を発表し続けてこられたライフストーリー法の専門家である。
本書は、ライフストーリーとは何か、「口述の生活誌」周辺、自己と語り、語りの共同構成、語りの構造、語りの様式、混沌の語り、歴史叙述のオーラリティ、インタビューの倫理、の全10章からなり、世界的な言語論的転回のなかでの日本の独自性から説き起こし(1〜2章)、語りの構成要素の説明(3〜5章)、語りの構造・モード・沈黙(6〜8章)、歴史と倫理(9〜10章)と、この方法論の勘所と術語を網羅し、聞いたつもりになる思わぬ落とし穴を、40年ものフィールド体験から解説している。
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