キューバを代表する作家アレナスが世界を驚かせた出世作。
69年、かのガルシアマルケス『百年の孤独』とともに、
フランスのメディシス賞を受賞した。
18世紀の実在のメキシコ人神父セルバンド師が、権力に追いたてられ、
新世界から旧世界への途方もない冒険に繰りだす遍歴物語。
騎士道小説、ピカレスク小説、実験小説など多様な手法が用いられる。
また、いわゆる魔術的リアリズムの要素もふくむ奇想天外さの一方で、
権力と異端、抑圧者と被抑圧者の関係が執拗に暴かれる。
アレナスはそこに、弱者の逞しい想像力と不屈のユーモア精神をちりばめる。
そしてそのユーモアには、強者には決して属さない知性が裏打ちされている。
セルバンド師こそまさに『夜になるまえに』のアレナスその人ではないか。
アレナスに関しては、『ユリイカ』01年9月号で特集が組まれており詳しい。
本書は、読み進めると思わずにやりとしてしまう、類稀なる傑作小説である。
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めくるめく世界 (文学の冒険シリーズ) 単行本 – 1989/5/1
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- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社国書刊行会
- 発売日1989/5/1
- ISBN-104336024669
- ISBN-13978-4336024664
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登録情報
- 出版社 : 国書刊行会 (1989/5/1)
- 発売日 : 1989/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 329ページ
- ISBN-10 : 4336024669
- ISBN-13 : 978-4336024664
- Amazon 売れ筋ランキング: - 252,380位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 82位スペイン文学
- カスタマーレビュー:
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2007年3月21日に日本でレビュー済み
ひとりの人物を「物語」として描き佇立させること、そしてその人物の周囲に読者として我々が立つこと。そういった読むという行為の基本的な構図を、この作品を読んでいる間、僕は何度も自分に言い聞かせなければいけませんでした。所与のものとして受け止めている現実のほうこそが、実は別の現実を生きている自分が見ている長い夢、そんななにかのメタファーを連想するほど、我々の現実からあまりにかけ離れている小説空間であるにもかかわらず、時空のよじれに迷い込んだように、僕はこの作品世界に親しみを感じてしまいました。
2003年11月12日に日本でレビュー済み
創作エネルギーの全てを想像力に叩き込んだ、極めて攻撃的な作品。現実と非現実の境界線が不鮮明であり、しかも、日本人にはなじみが極めて薄いメキシコの歴史的人物を主人公にしているため、読者は絶えず驚かされっぱなしになる。サッカーでいえばDFが全員でオーバーラップしてゴールに襲いかかる様なものか。他の作家さん真似しないように(笑)。