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ミステリウム 単行本 – 2011/1/25
エリック・マコーマック
(著),
増田 まもる
(翻訳)
小さな炭坑町に水文学者を名乗る男がやってくる。だが、町の薬剤師の手記には戦死者の記念碑や墓石がおぞましい形で破壊され、殺人事件が起こったと書かれていた。語り手である「私」は、行政官の名により、これらの事件を取材することを命ぜられるが、その頃、町は正体不明の奇病におかされ、全面的な報道管制が敷かれ、人々は謎の死をとげていた。真実を突き止めようと様々な人物にインタビューをする「私」は、果たしてその真実を見つけることができるのか……。謎が謎を呼ぶ、不気味な奇想現代文学ミステリの傑作!
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社国書刊行会
- 発売日2011/1/25
- ISBN-104336053189
- ISBN-13978-4336053183
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商品の説明
著者について
1938年スコットランド生まれ。現在はカナダ在住。マニトバ州ウィニベグのセント・ジェローム大学教授。主な作品に『隠し部屋を査察して』(1987年)、『パラダイス・モーテル』(1989年)、他2冊の長篇がある。
登録情報
- 出版社 : 国書刊行会; 初版 (2011/1/25)
- 発売日 : 2011/1/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4336053189
- ISBN-13 : 978-4336053183
- Amazon 売れ筋ランキング: - 959,771位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもしろいです。作者が亡くなってしまったのが大変悔やまれます。
2012年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
事件はどうなるかというより、
読み始めてしまった後悔をいつか覆してくれという
その一心で読み進めてしまった。
真ん中あたりで物語はがらりと、汽車を乗り継いだような
変化をみせる。
後悔は一応、ぼんやりした感動に変わった。
本の出だしは薄暗さに嫌気がさしたのに
最後の2ページでは、薄暗さが懐かしく思える。
もう終わってしまう、と思いつつの読破。
ミステリもマコーマックもはじめて読んだが
とても興味深かった。
これを読んで、よかったと思う。
読み始めてしまった後悔をいつか覆してくれという
その一心で読み進めてしまった。
真ん中あたりで物語はがらりと、汽車を乗り継いだような
変化をみせる。
後悔は一応、ぼんやりした感動に変わった。
本の出だしは薄暗さに嫌気がさしたのに
最後の2ページでは、薄暗さが懐かしく思える。
もう終わってしまう、と思いつつの読破。
ミステリもマコーマックもはじめて読んだが
とても興味深かった。
これを読んで、よかったと思う。
2011年10月28日に日本でレビュー済み
冒頭からラストまで、ぼや〜っとした妙な“不安感”が漂ってました。
デヴィッド・クローネンバーグ監督の映画を観てるような、不気味なんだけど思わず見てしまうみたいな感覚にさせる作品です。
展開が気になって一気に読んでしまいました。
デヴィッド・クローネンバーグ監督の映画を観てるような、不気味なんだけど思わず見てしまうみたいな感覚にさせる作品です。
展開が気になって一気に読んでしまいました。
2011年12月14日に日本でレビュー済み
東京国際ブックフェアの出版社ブースでどれを買うかさんざん迷った挙句、こちらを買いました。
「ミステリウム」という言葉の意味はわからなかったのですが、表紙が気になって。
穏やかな語り口で背筋がさむくて、読み出したら止まらなくなり、毎日夜更かししながら読みました。
単純な謎解きではない、複雑に絡み合った歴史、人間関係、家族の血、、、。
日本の推理小説で描かれる人間関係は狭い世界の中でドロドロ渦巻いている感じですが、
ヨーロッパのドロドロは、いろいろな人種が入り混じり、侵略し、逃げて、復讐して、それを繰り返してきた歴史なのかなと。
江戸川乱歩や横溝正史が好きでおもに日本の推理小説を読んでいますが、こういったヨーロッパのも良いな、と思いました。
「ミステリウム」という言葉の意味はわからなかったのですが、表紙が気になって。
穏やかな語り口で背筋がさむくて、読み出したら止まらなくなり、毎日夜更かししながら読みました。
単純な謎解きではない、複雑に絡み合った歴史、人間関係、家族の血、、、。
日本の推理小説で描かれる人間関係は狭い世界の中でドロドロ渦巻いている感じですが、
ヨーロッパのドロドロは、いろいろな人種が入り混じり、侵略し、逃げて、復讐して、それを繰り返してきた歴史なのかなと。
江戸川乱歩や横溝正史が好きでおもに日本の推理小説を読んでいますが、こういったヨーロッパのも良いな、と思いました。
2011年6月26日に日本でレビュー済み
死滅しつつある薄暗い小さな街を訪れ、死の床に臥している住人から話を聞く若き記者。
住人の話を総合し、また本人の自供からも、この街が滅びつつあるのは作為的なことと考えられていたが。。。
ある面からは事実に見えたことが、別の立場から見ると虚偽であったかのように感じられたり、大きな陰謀が原因と推測していたのに、わりとありがちな人間臭いことが発端と伝わっていたり。とにかくすっきりとは終わらない作品。
しかしながら、暗い街の陰惨な状況を扱っているわりには文章は決して重くなく、一気に読み進めることができた。
この作者の他の作品も読んでみようと思う。
住人の話を総合し、また本人の自供からも、この街が滅びつつあるのは作為的なことと考えられていたが。。。
ある面からは事実に見えたことが、別の立場から見ると虚偽であったかのように感じられたり、大きな陰謀が原因と推測していたのに、わりとありがちな人間臭いことが発端と伝わっていたり。とにかくすっきりとは終わらない作品。
しかしながら、暗い街の陰惨な状況を扱っているわりには文章は決して重くなく、一気に読み進めることができた。
この作者の他の作品も読んでみようと思う。
2011年2月10日に日本でレビュー済み
作者のマコーマックにははなから通常のプロットのある推理小説を書く気が全くないようでただひたすら読者を居心地の悪い空間に誘い込み、そのまま置き去りにすることが目的だったように思われます。
色々な謎が出てきて読者を翻弄する不条理な展開で、一応謎に対応した解答も提示されるけど、いまいち釈然としないまま唐突に終わり、なぜ?という問いだけが残る場面ばかりが続き、作者にはぐらかされた気分になります。殆どのシーンもなんとなく人工的で普通の小説を読んでいる気になりませんし、ジャンルもミステリ、ホラー何れにもあてはまるような、あてはまらないような変な気が抜けません。
何故、このような作品を書いたかはマコーマックに訊いてみないとわかりませんが、私の勝手な解釈では、人間社会は不条理で必ずしもすべての物事はパズルのピースのようにうまく収まらない場合もあり、もしかしたら、そういうことの方が多いと、言いたかったのではと思います。
一応、推理小説としても読めますが、上記のような理由により、謎の解決するカタルシスを持った推理小説を期待すると肩すかしを喰うかもしれないのでご注意のうえお読みください。私は面白く読みましたが。
色々な謎が出てきて読者を翻弄する不条理な展開で、一応謎に対応した解答も提示されるけど、いまいち釈然としないまま唐突に終わり、なぜ?という問いだけが残る場面ばかりが続き、作者にはぐらかされた気分になります。殆どのシーンもなんとなく人工的で普通の小説を読んでいる気になりませんし、ジャンルもミステリ、ホラー何れにもあてはまるような、あてはまらないような変な気が抜けません。
何故、このような作品を書いたかはマコーマックに訊いてみないとわかりませんが、私の勝手な解釈では、人間社会は不条理で必ずしもすべての物事はパズルのピースのようにうまく収まらない場合もあり、もしかしたら、そういうことの方が多いと、言いたかったのではと思います。
一応、推理小説としても読めますが、上記のような理由により、謎の解決するカタルシスを持った推理小説を期待すると肩すかしを喰うかもしれないのでご注意のうえお読みください。私は面白く読みましたが。
2011年4月1日に日本でレビュー済み
ミステリではご法度のネタバレになるかもしれませんが、本作においてはそうはならないと思いますので言ってしまうと、作中の事件はまったく解決しません。興味深い糸口はいくつも見つかりますが、肝心の結び目は固く結ばれ秘密につつまれたまま終わってしまいます。
作者の試みは未解決の事件を提示し読者に解釈をまかせたり、解決の不可能性を証明しようとするものかというと、どうもそういうことでもないようです。あくまで「私」が秘密を秘密のままで見ようとしそれに失敗し続ける物語である、というのが私の解釈です。
作品全体は曖昧模糊としていますが、いくつかの秘密が解き明かされては覆されるストーリーは十分刺激的ですし、舞台となる謎めいた町の描写も魅力的でクセになりそうな味わいがあります。
作者の試みは未解決の事件を提示し読者に解釈をまかせたり、解決の不可能性を証明しようとするものかというと、どうもそういうことでもないようです。あくまで「私」が秘密を秘密のままで見ようとしそれに失敗し続ける物語である、というのが私の解釈です。
作品全体は曖昧模糊としていますが、いくつかの秘密が解き明かされては覆されるストーリーは十分刺激的ですし、舞台となる謎めいた町の描写も魅力的でクセになりそうな味わいがあります。