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ドリフトグラス (未来の文学) 単行本 – 2014/12/29

4.1 5つ星のうち4.1 12個の評価

アメリカの神話的SF作家サミュエル・R・ディレイニーの
全中短篇を網羅する決定版コレクションがついに登場!
名作「時は準宝石の螺旋のように」「スター・ピット」の他、
代表作にして最高傑作「エンパイア・スター」を新訳で収録。
華麗なる文体で彫刻された詩と思索と愛と暴力の結晶体、
全17篇(新訳5篇・本邦初訳2篇)。

コメット・ジョーはメッセージを届けるためオカリナと仔悪魔猫と共にエンパイア・スターへと旅立つ……痛快なスペース・オペラにして実験的ビルドゥングスロマン、物語の面白さを凝縮した超絶技巧が炸裂するディレイニーの最高傑作「エンパイア・スター」が鮮烈な新訳版でついに登場! さらに、海に八つ裂きにされた男たちを哀切に描く表題作の他、ヒューゴー賞ネビュラ賞に輝くサイバー・ハードボイルド「時は準宝石の螺旋のように」、よきライバルであるロジャー・ゼラズニイのスタイルを真似た異色作「われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む」、洗練を極めたテクニカラー・ファンタジー「プリズマティカ」等、華麗なる文体と変幻自在のイメージ、哲学的思索と愛と暴力とエモーションに満ちた天才ディレイニーの決定版短篇コレクション、全17篇収録。

商品の説明

著者について

1942年ニューヨーク生まれ。ニューヨーク市立大学を中退後、漁船乗りやフォークシンガーとして世界を放浪、62年『アプターの宝石』でデビュー。該博な知識と詩的文体、多層的語りを駆使してメタファーに満ちた神話的作品を多数発表、アメリカン・ニューウェーブの旗手として活躍。長編に『バベル-17』(66年、ネヴュラ賞受賞)『ノヴァ』など。75年に超大作『ダールグレン』を刊行、賛否両論を巻き起こしながらSFとしては異例の大ベストセラーとなる。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 国書刊行会 (2014/12/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/12/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 584ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4336053243
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4336053244
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.8 x 4 x 19.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 12個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
12グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年1月4日に日本でレビュー済み
〈収録作品〉
スター・ピット
コロナ
然り、そしてゴモラ……
ドリフトグラス
われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む
真鍮の檻
ホログラム
時は準宝石の螺旋のように
オメガヘルム
ブロブ(本邦初訳)
タペストリー(本邦初訳)
プリズマティカ
廃墟
漁師の網にかかった犬
夜とジョー・ディコスタンツォの愛することども
あとがき――疑いと夢について
エンパイア・スター

サミュエル・R・ディレイニーの全中短篇を網羅する日本オリジナル編集本(新訳5篇・本邦初訳2篇を含む)。
驚くべき煌びやかなイメージの奔流に畏怖の念すら抱く圧倒的世界。それを練達の翻訳陣で味わえる幸福。
ミュージシャンでもあった著者の経歴を反映するかのようにリズミカルで華麗な文体が素晴らしく、ただひたすら文章を読む快楽に酩酊する。
正直にいうと物語に込められた寓意や意図が凡人には判然としかねる場合もあるのだが有無を言わせぬ筆力の凄まじさにその事実をしばしば忘れてしまうのだ。歴史的傑作「時は準宝石の螺旋のように」(何という美しい題名!)と中篇のヴォリュームの中に大長編並の深淵な内容と思索性が込められたディレイニー流スペース・オペラ「エンパイア・スター」などをとりあえず読んでいただければ、この感覚は判ってもらえると思う。
(ただし難を言えば、本書の装丁は美麗だが特殊加工された題名文字が読みづら過ぎる。帯が無ければ書棚から見つけられないのではないか?)
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年1月31日に日本でレビュー済み
英語版 Wikipediaによると、ディレイニーの中短編は21編。
1971年から2003年までに短編集を5回出しており、
かなり収録作の重複があります。

●本書「ドリフトグラス」の内容。 

スター・ピット       浅倉久志訳
 
コロナ           酒井昭伸訳

然り、そしてゴモラ・・・  小野田和子訳(新訳)

ドリフトグラス       小野田和子訳(新訳)

われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む  深町眞理子訳  

真鍮の檻         伊藤典夫訳

ホログラム        浅倉久志訳

時は準宝石の螺旋のように  伊藤典夫訳  

オメガヘルム       浅倉久志訳

ブロブ           小野田和子訳(本邦初訳)

タペストリー       小野田和子訳(本邦初訳)

プリズマティカ      浅倉久志訳

廃墟            浅倉久志訳

漁師の網にかかった犬   小野田和子訳(新訳)

夜とジョー・ディコスタンツォの愛することども 小野田和子訳(新訳)  

あとがきー疑いと夢について 浅倉久志訳

エンパイア・スター      酒井昭伸訳(新訳)

 ディレイニー小伝  高橋良平
「時は準宝石の螺旋のように」のこと  伊藤典夫
「エンパイア・スター」推測だらけの訳者補記  酒井昭伸

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もともと単独で出版されたエンパイア・スターについて。

★1966年 “ Empire Star ” 中編
 1980年 サンリオSF文庫から米村秀雄訳で「エンパイア・スター」として出版。
※この後、1983年の短編集で岡部宏之が新訳。
今回2014年版の酒井昭伸訳が出版された事で3回目の新訳となった。

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本書に入っているのは、ほとんどが最初の原書短編集2冊からの翻訳なので、その2冊について。

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★1971年 短編集  ″ Driftglass ” 
 1979年 サンリオSF文庫から「時は準宝石の螺旋のように」として出版。

“ The Star Pit ” スターピット 朝倉久志訳

“ Dog in a Fisherman’s Net ” 漁師の網にかかった犬 山田和子訳

“ Corona ” コロナ 山田和子訳

“ Aye, and Gomorrah... ”  然り、そしてゴモラ 山野浩一訳

“ Driftglass ” 流れガラス 山田和子訳

“ We, in Some Strange Power’s Employ, Move on a Rigorous Line ”

     ただ暗黒 ~R.ゼラズニイ氏に~ 深町真理子訳

“ Cage of Brass ” 真鍮の檻 伊藤典夫訳

“ High Weir& ” ホログラム 朝倉久志訳

“ Time Considered as a Helix of Semi-Precious Stones ”

     時は準宝石の螺旋のように 伊藤典夫訳

“ Night and the Loves of Joe Dicostanzo ”

     夜とジョー・デイコスタンツオの愛 山野浩一訳

※「ただ暗黒」は次の早川書房版「われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む」と同じ作品。
こういう長く理解し難い原題は翻訳家も頭の痛い所なんでしょう。
グーグル翻訳では「我々は、いくつかの奇妙な電源の採用で、厳格なラインに移動する」となってしまう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★1981年 短編集 “Distant Stars”
 1983年 早川書房から「プリズマティカ」として出版。

これはイラスト付きの本のようですね。
翻訳者は一部しか分かりませんでした。
「疑いと夢について」の原題は見つかりませんでした。
今回の日本版では「あとがき」となっています

  “ ーーーーーー ” 疑いと夢について 朝倉久志訳

  “ Prismatica ”  プリズマティカ  ジョン・ピーラード 画

  “ Corona ” コロナ 岡部宏之訳  ジョン・コリアー 画

  “ Empire Star ” エンパイア・スター 岡部宏之訳  ジョン・ジュード・パレンカー 画

  “ Time Considered as a Helix of Semi-Precious Stones ”
 
      時は準宝石の螺旋のように  ジャネット・アダムズ 画

  “ Omegahelm ” オメガヘルム  ジョン・コフィー 画

  “ Ruins ” 廃墟 ジョン・パウンド 画

  “ We, in Some Strange Power’s Employ, Move on a Rigorous Line ”

      われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む  マイクル・ソーキン 画

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

他3冊の短編集から上記3冊の短編集収録作を省くと以下の作品が残ります。

★1993 短編集 “ Driftglass/Starshards ”

“ Among the Blobs ” ブロブ 本邦初訳

“ Citre et Trans ”

“ Erik, Gwen, and DH Lawrence's Esthetic of Unrectified Feeling ”

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★1995 短編集 “ Atlantis: Three Tales ”

“ Citre et Trans ”  上記書と重複

“ Erik, Gwen, and DH Lawrence's Esthetic of Unrectified Feeling ” 上記書と重複

“ Atlantis: Model 1924 ”

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★2003 “ Aye, and Gomorrah and other stories ”

“ Tapestry ”  タペストリー 本邦初訳

※収録作15編中14編が他の短編集と重複しているため全訳終了。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★そして単行本未収録作

1992 “ The Desert of Time ”

2007 “ In The Valley of the Nest of Spiders ”

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思ったのだがハヤカワは商売が下手だな。
ディレイニー短点集として2~3巻に分けて出版した方が売れるのにさ。
特にエンパイア・スターは単独販売の方が良かったんじゃないか?
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サンリオSF文庫から出版されたディレーニの中短編集「時は準宝石の螺旋のように」と高校生の時(35年前)に出会い,以降折に触れ読み返しています.表紙は帝劇前のお堀でしたね.
あくまで個人的な印象になりますが,ディレーニ作品で本当に輝いていた&今も輝いているのは以下の6作品だと思います.
・然り,そしてゴモラ(山野浩一訳)
・時は準宝石の螺旋のように(伊藤典夫訳)
・スターピット(浅倉久志訳)
・コロナ(山田和子訳)
・流れガラス(山田和子訳)
・ただ暗黒(深町真理子訳)
昨年末に初訳と新訳も含めた形でディレーニの中短編集が出版されると知って早速入手しました.ディレーニの作品集が装いも新たに出版されたことを本当に嬉しく思う一方,新訳である
・然り,そしてゴモラ・・・・・・
・ドリフトグラス
が大変残念というのが正直な読後の感想です.一人称代名詞が変更された新訳では,作品が本来持っている詩的な魅力や品格が失われているように思えてなりません.日本におけるニュー・ウェーブSF運動の先頭に立っていた山野浩一と山田和子による時代とシンクロした名訳が採録されなかったことに非常な失望感を感じます.きっと正当な理由があることなのでしょう...
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月11日に日本でレビュー済み
エンパイア・スターが読みたくて、購入。図書館でプリズマティカを借りて読んだことがありましたが、古本や図書館の本が臭い等で苦手なこともあり、新品で読みたかったのです。
エンパイア・スターはやはり素晴らしかった。時空の飛び跳ね方、人物の関わり方が繋がった時に、少年が旅をする理由も明らかになる。わかったときの世界が広がり、それらがきれいに流れ、繋がる感覚が素晴らしい。そして希望と苦悩が混ざった旅は永遠に続くかもしれないという、何とも言えない寂寥も感じずにはいられない。
ところで少年が旅に出るまでの場面がSWの最初の場面(Ep.4)と重なるのですが、SFにはありがちな設定なのでしょうか?
なお他の作品は読んでないものも多いため、評価は中途半端です。
また装丁が白地に白の箔押(?)文字で、とてもカッコいいです。背表紙もそれなので、書店で並んだ時にタイトルがほとんど読めず、「これ、売る気ないだろ?」という大胆なデザインです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月9日に日本でレビュー済み
買って損をしたと感じました。サンリオSF文庫と重複する作品が多すぎます。新訳もかえって読みにくくなった、と感じるものが多かったです。図書館で借りれば十分です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月5日に日本でレビュー済み
正直なところ、どの作品も頭の中にすっと入ってこない。難解なわけではないのだが、何か奥底にしまわれた何かを隠されたまま物語が進行しているような感じがする。何回か読めば理解できるようになるのかなあ。ちょっと無理かもしれない。じぶん好みの作品を挙げたいところだが、どの作品も自分の理解の範囲を越えているため、何も挙げられない。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年3月1日に日本でレビュー済み
ディレイニーの短編16篇と中篇一篇を収録した作品集。
収録作品それぞれ楽しめましたが、長編「ダールグレン」を読んだ時と同じで狐につままれたような読後感をもった作品が多いように思えました。難解という訳ではないけれども意味の判りにくい、通俗ではないけれども読みやすい、という感想を持たれた方は私意外でも結構いたのではないかと察しますがどうでしょうか。これは個人的見解ですが、著者はSF的イメージを使って自分の思索や見識を物語にして作品化しているのではないかと思いました。普通そういう作品だとアタマでっかちで読みにくくなりそうですが、ディレイニーの場合は文章が巧いので流れるように読める所が他のSF作家とこの著者を違う位相にしているようにも感じました。なのでアメリカやイギリスのSF作家と比べるよりかは東欧のレム等と比較したほうがうまく落ち着くように思いました。書かれた年代も殆どが60年代だというのも驚きました。今読んでも全然風化していないので。やはり文章が巧いからでしょう。
ディレイニーの業績を俯瞰できる好短編集。機会があったら是非。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート