プロイスラーの昔話シリーズ全3巻の2巻目です。
ゲーテも取り上げたファウストと悪魔メフィストフェレスの契約の話、まじないで死から蘇ろうとして失敗した医学者の話、魔術を使って変身し望みを成し遂げようとした話など、悪魔や魔術に関わる話が多かったです。
ドイツでは水車小屋というのは何かすごく重要なものだったんでしょうか。同じ作者の「クラバート」や「小さな水の精」などもそうですが、しょっちゅう出てきますね。農業にそれから粉引きやパン作りも関係あるのかもしれません。
お話では、ドイツや作者が生まれ育った中央ヨーロッパのどこかほの暗い空気が感じられます。が、絵がユーモラスなので陰鬱な感じはしません。私は大人になってから読んだので軽く読めましたが、子供さんが読んだら入り込んでしまいそうな話ばかりです。
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