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無名 単行本 – 2003/9/1
沢木 耕太郎
(著)
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父が脳の出血により入院した。ゆっくりと、だが確実に衰えてゆくその横顔を私は飽かずに眺め続けた。父と過ごした最後の日々。自らの父の死を正面から描いた書き下ろし長編。沢木文学の到達点。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2003/9/1
- ISBN-104344003853
- ISBN-13978-4344003859
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
父が脳の出血により入院した。秋の静けさの中に消えてゆこうとする父。無数の記憶によって甦らせようとする私。父と過ごした最後の日々…。みずからの父の死を正面から見据えた、沢木文学の到達点。書き下ろし長編作品。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎; 3刷版 (2003/9/1)
- 発売日 : 2003/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 4344003853
- ISBN-13 : 978-4344003859
- Amazon 売れ筋ランキング: - 601,340位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,913位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1947(昭和22)年、東京生れ。横浜国大卒業。
ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。『若き実力者たち』『敗れざる者たち』等を発表した後、1979年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年には『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞。常にノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995(平成7)年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表。
2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行。2002年から2004年にかけて、それまでのノンフィクション分野の仕事の集大成『沢木耕太郎ノンフィクション』が刊行され、2005年にはフィクション/ノンフィクションの垣根を超えたとも言うべき登山の極限状態を描いた『凍』を発表、大きな話題を呼んだ。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月10日に日本でレビュー済み
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名もなき人・父の死に向きあった日々、身につまされました。
2014年9月16日に日本でレビュー済み
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何だか、出来るだけ父親孝行をしなければ・・と思いました。
父の知らない部分が多い事も改めて感じました。
父の知らない部分が多い事も改めて感じました。
2023年4月6日に日本でレビュー済み
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あの時代の父親は孤独であったろうと想像する。父親に相談したとかの記憶はない。父親の波乱万丈の人生について話したかったのだろうかとかとか考えたりした。地方に住みそこで人生を終えた両親を重ねながら読んだ。あの時代の男も女も辛抱強かったと悲しく思い出された。これから先私の生きる糧になった気がする。
2015年1月19日に日本でレビュー済み
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淡々と綴る父と息子の関係。が、私には耐えられないであろう、
父と息子の関係。面白く読み進めることは出来なかったが、沢木
氏の精神性の有り様が少し理解できた、と思う。
父と息子の関係。面白く読み進めることは出来なかったが、沢木
氏の精神性の有り様が少し理解できた、と思う。
2020年7月20日に日本でレビュー済み
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父息子 それには家族関係を 見つめ直す 刺激的な 好 著。
この作家の 生い立ちや 創作 の 心理にも触れることができる。
読者なら誰でも 作中の父親と 自分の父親と重ね もはや 取り戻すことのできない 時間と 人生に 男泣きするしかない。
この作家の 生い立ちや 創作 の 心理にも触れることができる。
読者なら誰でも 作中の父親と 自分の父親と重ね もはや 取り戻すことのできない 時間と 人生に 男泣きするしかない。
2013年9月17日に日本でレビュー済み
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速やかに届き製本もきれいで満足しました。また良い本がありましたら購入したいです。
2021年1月28日に日本でレビュー済み
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特に問題ありません。
2016年11月29日に日本でレビュー済み
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男性の書き手には「高く出る」書き手と「低く出る」書き手がいる。前者の代表は古くは小林秀雄。丸谷才一はその小林を「恫喝男」と非難した。が、丸谷才一本人だってやはり横綱級の「高く出る」男だった。加藤周一、養老孟司、小林勝彦、などなど。一方低く出る男。こちらも案外たくさんいます。「低く出る男」たちは、その「あえて低く出ている姿」が戦略にも感じられることがままある。村上春樹とか赤瀬川原平とか。(このお二人をとても尊敬しつつやはりそう思う)そのなかで元祖深沢七郎はさすが。かつて富岡多恵子は深沢七郎をほんものの「白痴」と言った。さて沢木耕太郎だがこのひとはめずらしく「水平に出る」男。その「水平に出る」ことの秘密はこの「無名」を読んでいくとよくわかる。いばらずへりくだらず事実を愛し受け入れる。この姿勢は「無名」に描かれた自身の父親への敬愛から来ていたのだ。