山谷の方の生活や労働、暮らしを分かり易く、時にユーモアを交えて伝えている為非常に面白くスラスラ読めた。
バブル崩壊以降、その働き方について絶望的だの悲観だのと色々言われてきたと思う。まぁしかし不思議なもんで、人はそれぞれに置かれた状況でそれなりに楽しんでるって事。若干語弊あるかもですが、自分はこの本を読んで山谷労働者方達の事をその様に受け止めました。
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だから山谷はやめられねえ: 「僕」が日雇い労働者だった180日 単行本 – 2005/12/1
塚田 努
(著)
何のために働くのか--?
ごく普通の大学生の「僕」は、就職活動を前にしてドロップアウト。そして始め
た東京・山谷でのドヤ暮らし。宿なし・金なし・家族なしの中年男たちと寄せ場や職
安に通い、スポーツ新聞に掲載された求人を頼りに飯場の世界にも飛び込んでいく。
彼らは、そして就職を選べなかった僕は、ダメな人間なのか? 答えは肉体労働の中
にある。だからひたすら汗をかく。今日も、明日も、明後日も--。
働く意味を求めて右往左往した一人の若者による山谷放浪記!
ごく普通の大学生の「僕」は、就職活動を前にしてドロップアウト。そして始め
た東京・山谷でのドヤ暮らし。宿なし・金なし・家族なしの中年男たちと寄せ場や職
安に通い、スポーツ新聞に掲載された求人を頼りに飯場の世界にも飛び込んでいく。
彼らは、そして就職を選べなかった僕は、ダメな人間なのか? 答えは肉体労働の中
にある。だからひたすら汗をかく。今日も、明日も、明後日も--。
働く意味を求めて右往左往した一人の若者による山谷放浪記!
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104344010906
- ISBN-13978-4344010901
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商品の説明
著者について
塚田努(つかだつとむ)
1974年生まれ。本書にて、幻冬舎アウトロー大賞・ノンフィクション部門大賞を
受賞
してデビュー。
1974年生まれ。本書にて、幻冬舎アウトロー大賞・ノンフィクション部門大賞を
受賞
してデビュー。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 259ページ
- ISBN-10 : 4344010906
- ISBN-13 : 978-4344010901
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,073,567位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 149,058位ノンフィクション (本)
- - 274,830位文学・評論 (本)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会に出る直前の大学生にありがちな葛藤をかかえた主人公が飯場で働いた経験をルポにしたもの。
研究者の視点というよりも、モラトリアムが終わりつつある学生が底辺ブルーカラーの仕事を経験するとどんな気持ちになるのかがよく描かれていて、非常に共感できた。
読了後は、まるで自分が実際に飯場に出て働いてきたかのような気持になりました。
研究者の視点というよりも、モラトリアムが終わりつつある学生が底辺ブルーカラーの仕事を経験するとどんな気持ちになるのかがよく描かれていて、非常に共感できた。
読了後は、まるで自分が実際に飯場に出て働いてきたかのような気持になりました。
2010年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
体験ルポとしてすなおに面白いと思います。
すらっと一気に読んじゃいました。
「職人は自分の技術を商品として売って収入を得ている。しかし、未熟練労働者は自分の体と時間を切り売りしているだけ」
ふと、僕も会社つとめをしているけど実は未熟練労働者であり、山谷の人たちと本質的に変わらないんじゃ?と考えさせられました。
確かに、一本オレはこうだという自信を持って言えるバックボーンがない・・
少し、自分の仕事に対する姿勢を考え直してみようかなと思わせてくれた本でした。
すらっと一気に読んじゃいました。
「職人は自分の技術を商品として売って収入を得ている。しかし、未熟練労働者は自分の体と時間を切り売りしているだけ」
ふと、僕も会社つとめをしているけど実は未熟練労働者であり、山谷の人たちと本質的に変わらないんじゃ?と考えさせられました。
確かに、一本オレはこうだという自信を持って言えるバックボーンがない・・
少し、自分の仕事に対する姿勢を考え直してみようかなと思わせてくれた本でした。
2019年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今さっき読み終わった。とにかく面白くてスラスラ読めてしまった。
著者がドヤ街放浪や飯場で働いた時期はおそらく2000年前後あたりと思われるが、その当時から20年は経過している。
本に出ている人々は今どうしているのか、とても気になるところだ。
もっとも衝撃的だったのは、ドヤ街の人々は意外にも普通に暮らしているということだった。
超幸せというわけでは無さそうだが、それなりに楽しく暮らしている様子があった。
著者の視点の話であり、すべてがそういうわけではないと思うが、とにかく衝撃を受けた。
著者はボランティア活動でドヤ街を訪れたこともあるそうだ。労働者として働くことで、視点が変わったという。
その気持ちを本の中に書いており、こちらも読んでいて、興味深い部分だった。
接し方や視点のちがいで、気持ちは異なってくるのだ。
後半の飯場の話も、零細企業にありがちな悪い部分が目立ち、著者も結構それで苛立っていた感じはある。
著者がドヤ街放浪や飯場で働いた時期はおそらく2000年前後あたりと思われるが、その当時から20年は経過している。
本に出ている人々は今どうしているのか、とても気になるところだ。
もっとも衝撃的だったのは、ドヤ街の人々は意外にも普通に暮らしているということだった。
超幸せというわけでは無さそうだが、それなりに楽しく暮らしている様子があった。
著者の視点の話であり、すべてがそういうわけではないと思うが、とにかく衝撃を受けた。
著者はボランティア活動でドヤ街を訪れたこともあるそうだ。労働者として働くことで、視点が変わったという。
その気持ちを本の中に書いており、こちらも読んでいて、興味深い部分だった。
接し方や視点のちがいで、気持ちは異なってくるのだ。
後半の飯場の話も、零細企業にありがちな悪い部分が目立ち、著者も結構それで苛立っていた感じはある。
2006年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
只の平凡な大学生だった作者が、就職活動を機に「働く」事の意味を求めて、日本の底辺の一つであると考えられる山谷を含めたドヤ街や飯場に飛び込んだ日々の体験記。
そこで生きる人々の生き様を作者の視点から切り出し、自分にとっての「働く」事の意味を見つけようともがく作者の心理が、生々しい程リアルに描かれている作品。
自分の人生に迷いを感じている人には、是非一度読んで欲しい。
そこで生きる人々の生き様を作者の視点から切り出し、自分にとっての「働く」事の意味を見つけようともがく作者の心理が、生々しい程リアルに描かれている作品。
自分の人生に迷いを感じている人には、是非一度読んで欲しい。
2020年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白かった。
筆者が取材?に行ったのはもう15年も前で今はドヤ街もそこそこ変化してるんだろうかなと思います。
最近つまらん本ばかりつかまされてたのでよかった。
筆者が取材?に行ったのはもう15年も前で今はドヤ街もそこそこ変化してるんだろうかなと思います。
最近つまらん本ばかりつかまされてたのでよかった。
2013年3月25日に日本でレビュー済み
実録としては詳細で、臨場感にあふれている。
なかなか知ることのできない日雇い労働者の生活を、素直な目で描写しているのがかえって貴重。
さしたる主義主張がないのも読み物としては面白い。「覗き見的」で終わっているのは、仕方がないのかもしれない。
なかなか知ることのできない日雇い労働者の生活を、素直な目で描写しているのがかえって貴重。
さしたる主義主張がないのも読み物としては面白い。「覗き見的」で終わっているのは、仕方がないのかもしれない。
2017年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前提として、学術的に通用するフィールドワークを目指した作品ではない。従ってその点を批判すると見当違いになる。学生であった著者が生き方について悩み考える中で、好奇心に背中を押されて山谷で働いてみたという体験記。
ドヤ街の安宿に住み、公園で手配師からもらう日雇い労働で日銭を稼ぐ。そうした生活を選択した人達に特有の生活感が伝わってくる。また、作中に登場する、変な人達の変な行動が、実に面白い。
本書の次は、日本最大のドヤ街あいりん地区に関する『経済学者 日本の最貧困地域に挑む』をお勧めしたい。
ドヤ街の安宿に住み、公園で手配師からもらう日雇い労働で日銭を稼ぐ。そうした生活を選択した人達に特有の生活感が伝わってくる。また、作中に登場する、変な人達の変な行動が、実に面白い。
本書の次は、日本最大のドヤ街あいりん地区に関する『経済学者 日本の最貧困地域に挑む』をお勧めしたい。