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ひとかげ 単行本 – 2006/9/1

4.0 5つ星のうち4.0 27個の評価

帯あり(一部に破れ)基本として、受け取られた方が不快に思われるような、傷みのひどい本、見苦しい本などは扱っておりません。本品はカバー表面にかすかなダメージがありますが、本文は使用感もなく「よい」状態です。気持ちよく鑑賞していただけるのではないかと思います。専用書庫にて保管しております。ご注文確定後、速やかに送付いたします。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2006/9/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/9/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 137ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4344012321
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344012325
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 27個の評価

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よしもと ばなな
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1964年、東京生まれ。

詩人・思想家の吉本隆明の次女。日本大学芸術学部文藝学科卒業。

87年小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞、同年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、89年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。

著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞の三賞を受賞している。他の著作に『アルゼンチンババア』『王国』シリーズ『デッドエンドの思い出』『イルカ』『ひとかげ』『まぼろしハワイ』『サウスポイント』『彼女について』『アナザー・ワールド 王国その4』など多数がある。

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
27グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2006年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
14年前に書いた「とかげ」のリメイク版です。

14の年を重ねたばななさんから見て、
「とかげ」の主人公は職業意識が甘く、
二人の過去の経験が誇張されているように感じられたらしく、
そのへんの反省を踏まえて書かれた作品です。

後半にはオリジナルの「とかげ」がちゃあんと収録されてあるので、
そちらを読んでいない人もこの一冊で両方を読み比べられます。

読み比べると確かに、
主人公の働く場面や仕事に対する意識を描くシーンが増えています。
とかげの描写はそれほどでもないですが、
主人公の描写がぐっと増え、深みは確実に増しています。

こちらのほうが断然に好きです。

「心の傷」はその人を形作る要素でもある。
それを否定せず、受け入れてくれる人を見つけるって
その傷を忘れるより大きいことなのかもしれません。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 若い人に読んでもらいたい一冊。
人は一人では生きていけないのが現実。
最近、ラインばかりやってませんか?現実にきちんと参加してますか?
2021年12月30日に日本でレビュー済み
(元になった「とかげ」は読まずに、「ひとかげ」だけを読んだ感想なのです。文庫本の中には両作品がおさめられています)

 深い心の傷を抱えた者が、その自分の傷とどう折り合いをつけて、どう社会の中で生きていくのかということがテーマだと思うのですが、自分の傷に翻弄されながらもマージナルな領域でギリギリ踏みとどまって生きていく苦しさのようなものがうまく表現されているように思いました。

 吉本さんの作品というと、「若い女性が読むもの」という印象がありますし、私(男性)も若いころに読んでもイマイチピンと来ないことが多かったのですが、50歳を過ぎて、心に響くことが多くなりました。それが成長なのか老化なのか分かりませんが。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年11月24日に日本でレビュー済み
薄暗い闇にひっそりと佇むとかげ。

主人公、とかげのイメージはそんな感じだ。

スポーツクラブのインストラクターをしているにも関わらず、まったくその場の雰囲気にそぐわないのである。

そこで出会った二人がつき合うようになるのだが…。

エアロビのインストラクターをやめて、治療院を始めるとかげ。

児童専門クリニックでアシスタントをする私。

もう、この職業を設定している時点で、何かあると思ってしまう。

これはすべての人に当てはまることではないが、大抵、癒やしとかカウンセリングといったものに携わっている人というのは、自身の心にも癒やしや救いを求めている場合が多い。

ご多分にもれず、とかげと私も心に深い闇を抱えている。

だから、二人の関係においても闇が存在するのだ。

薄い膜のように、邪魔するとも、覆い隠すともいえるような膜が存在するため、二人の間には奇妙な空白が常にまとわりついているのである。

人を癒やすというのは、ある人にとっては償いであり、懺悔であるのかもしれない。

ただ…。

その作業は、闇を思い出さないためのツールにはなるかもしれないが、決して自分を癒やすツールにはならない。

他人を癒やすではなく、自分を癒やすためにはどうすれば良いか。

そのことを、この本を読んでいると深く考えさせられる。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年10月3日に日本でレビュー済み
よしもとばなな「ひとかげ」は、

14年前に彼女が書いた「とかげ」がリメイクされた作品だ。

この小説を読んでいると高1の時を思い出す。

いつも独りで、頑なに殻に閉じこもっていた頃を。

私はあのただ痛い孤独な時に、

吉本ばななの「とかげ」を読んだ。

児童専門クリニックでアシスタントをしている主人公と『とかげ』。

2人には子どもの頃から癒されない深い傷がある。

2人は同じ傷の匂いに惹かれあい、同棲を始める。寄り添って生きる。

そして、関係が深まり、お互いに傷を晒していく事になる。

私は最近、自分の傷を昔ほどは他人に晒さなくなった。

自然と意識しなくなった事が大きいのだと思う。

ただ癒えていない傷ってのもある。

誰にだってそういう部分はあると思うのだけど。

この小説を読んで、過去の傷を癒す一つの方法を感じた。

傷ついた頃の子どもの部分で触れ合える相手が欲しいものだ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年10月11日に日本でレビュー済み
今回この作品集が「とかげ」と

その基本的な話の流れを変えずにリメイクされた

「ひとかげ」の2本のみ収録されているという所が

非常に良かったです。

新潮文庫より出版されている「とかげ」という作品集には、

「とかげ」を含めて6本の作品が収録されていて、

どれも面白くて良い作品なのですが「とかげ」という作品に対して、

他の5本が邪魔な感じがして仕方なかったんです。

混じりけのない「とかげ」という作品だけを

一冊の本として読みたかったのでとても嬉しいです。

上下左右にたっぷり取られたマージンも、

まるで詩集か絵本のような書籍のサイズも

時折差し込まれる鮮烈なカラーの挿絵も

この作品を更に味わい深いものにしています。

現代を生きる同士はぜひ読んでください
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年11月5日に日本でレビュー済み
よしもとばななの「ひとかげ」が文庫落ちしたので購入。
短編ということもあって1時間かからずに読み終えた。
「ひとかげ」は、ばななが若い頃に描いた作品を同じテーマで書き直した小説である。
文庫の前半にはリメイク版の「ひとかげ」、後半にはオリヂナルの「とかげ」が収録されていた。

リメイク版をオリヂナルと比較してみよう。
小説としてしっかり書きこまれ、ばななの意志が伝わってくるのは、もちろんリメイク版である。
あやふやなところがない。
主人公ふたりだけではなく、両親や職場の人間たちの顔かたち、まなざし、息づかいまでもがわかって、こんなに濃厚な味わいの小説だったのかとおどろいた。

リメイク版をクマゼミとしたら、オリヂナル(1996年、ばなな32歳)はヒグラシだわ。
手も足も首の線も細い、たよりなげな人ばかりで えぐみがない。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年10月23日に日本でレビュー済み
この本の発売を知り、タイトルを聞き、14年前の『とかげ』のリメイクだと知った時に二重に「やられたー!」と思い、完全にタイトルに一目惚れ。

そして、『ひ』がプラスされ、新しい『とかげ』になった姿を見て、なぜ作者はリメイクしたかったのか、解った気がした。どちらも良い。しかし、インパクトがあるのは14年前の『とかげ』の方だ。普通であれば、そちらを良しとするだろう。だが作者はあえて『ひとかげ』を描いた。タイトルもそうであるように、すべてのトーンを落として、突出し過ぎた部分を自ら滑らかにしている。

若いということ。歳をとるということ。好き嫌いは置いておいて、この作品からはそれを味わうことができる。

『とかげ』の時代は、感性が研ぎ澄まされていて、無駄な言葉、無駄な人間関係がない。いのちのギラギラした、野生の匂いがする。狂気に近い静けさが終始潜んでいて、野生の動物に向かうように、少しでも気を抜いて作品に向かったら大変な事になる・そんな緊張感さえある。

『ひとかげ』の今、それらは影を潜めた。生身の人間とはこういうものだ。作者は強くそこを強調したかったのだと思う。

昔の作品は、良すぎたのだ。あれは、一瞬の輝きで、永遠に求めてはいけないものだ。あの時はあの時として、今の作品も味わっていきたい。私はそういう位置で作品を読み続けている。以前の作品を書き上げた作者への敬意を込めて、読み続ける。

それぞれ思うところはあるだろうが、これはこれで、とても良いじゃないか。

初めて読む人は、『ひとかげ』から読みはじめる作りなので面白いと思う。

タイトルに一文字加えての見事なリメイク、この企画には拍手を贈りたい。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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