まるで山田詠美さん自身のエッセイを読んで居る様な感じがします。
とても暖かくどこにでも吹くやさしい風に吹かれて居る様な感じがとても心地よく自然に心に届く作品です。
小説の中の人物設定が四十歳であり、私自身も同年齢である事から共感を越えた、もっと自然に届く暖かい内容でした。
内容自体はナンテ事のない、他愛のない日常の話しなのですが、自然とページを重ねて行き、あっという間に読み終わってしまう感じでした。
本の帯に書かれていた(心中する前の日の心持で、付き合っていかないか?)と言う言葉がとても重い感じに読む前は感じましたが、そんな重い感じは無くとても自然な内容でしたよ。
読む側の年齢でかなり受け止め方の違いが出る本ではないでしょうか、それはそれで楽しいのでは、あまり重く考えずサラリと読書を楽しみたい方にお薦めします。特に私の様な年齢層には受け入れられそうな物語です。ご賞味あれ。
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無銭優雅 単行本 – 2007/1/31
山田 詠美
(著)
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購入オプションとあわせ買い
大人になりそこねた男と女は、
名作に導かれて、世にも真摯な三文小説を織り上げる。
いつか死ぬのは知っていた。けれど、死ぬまでは生きているのだ。
ささやかな日々の積み重ねが、こすり合わされて灯をともし、その人の生涯を照らす。
そして、照り返しで死を確認した時、満ち足りた気持で、生に飽きることが出来る。
私は、死を思いながら、死ぬまで、生きて行く。今わの際に、御馳走さま、とひと言、呟くために――。
名作に導かれて、世にも真摯な三文小説を織り上げる。
いつか死ぬのは知っていた。けれど、死ぬまでは生きているのだ。
ささやかな日々の積み重ねが、こすり合わされて灯をともし、その人の生涯を照らす。
そして、照り返しで死を確認した時、満ち足りた気持で、生に飽きることが出来る。
私は、死を思いながら、死ぬまで、生きて行く。今わの際に、御馳走さま、とひと言、呟くために――。
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2007/1/31
- ISBN-104344012844
- ISBN-13978-4344012844
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2007/1/31)
- 発売日 : 2007/1/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4344012844
- ISBN-13 : 978-4344012844
- Amazon 売れ筋ランキング: - 167,794位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,300位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959(昭和34)年、東京生れ。明治大学文学部中退。’85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。同作品は芥川賞候補にもなり、衝撃的なデビューを 飾る。’87年には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞受賞。さらに、’89(平成元)年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、’91年 『トラッシュ』で女流文学賞、’96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、’05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞を 受賞する(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 熱血ポンちゃん膝栗毛 (ISBN-13: 978-4101036243)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年12月5日に日本でレビュー済み
Amyはマス的な価値をずっと批判してきた。その外側の価値世界を彩るようなマスに対向した恋愛を描いてきた。
高度な美的価値観で、読者を驚かせる天才だったが、これは90年代までの特権。
多くの日常を生きる庶民(=読者)は、現実的にマスの外側の価値に出る勇気を持たない。
ナンバーワンよりオンリーワンもきれいごとだし、そのどちらもなれないことを解っているだろう。
旧来なら兄夫婦を批判して、奔放に恋愛に生きることが最高だ調で終わっただろうが、本作はそう単純ではない。
生きていく上で、たくさんの制約やしがらみが乗っかかりながらも、最後に残るとてもシンプルなものを描いている。
ここ十年くらい死はやってくることを前提とした生の輝きがテーマになっている。
だだ、夫婦なり家族といった価値は文化として元からあっても、恋愛という価値に創造性はあるのか、僕は懐疑的である。
高度な美的価値観で、読者を驚かせる天才だったが、これは90年代までの特権。
多くの日常を生きる庶民(=読者)は、現実的にマスの外側の価値に出る勇気を持たない。
ナンバーワンよりオンリーワンもきれいごとだし、そのどちらもなれないことを解っているだろう。
旧来なら兄夫婦を批判して、奔放に恋愛に生きることが最高だ調で終わっただろうが、本作はそう単純ではない。
生きていく上で、たくさんの制約やしがらみが乗っかかりながらも、最後に残るとてもシンプルなものを描いている。
ここ十年くらい死はやってくることを前提とした生の輝きがテーマになっている。
だだ、夫婦なり家族といった価値は文化として元からあっても、恋愛という価値に創造性はあるのか、僕は懐疑的である。
2019年9月22日に日本でレビュー済み
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あまり読んでません。
2008年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
40代の二人の男女の恋愛。ドラマチックな出来事はほとんど起こらない日常的な
二人の生活が女性の一人称で語られていきます。ベテラン作家らしくとても読みや
すい。そして、若者でない二人の物語だからこそ、ナルシズムがはっきりとしてい
ます。良質のナルシスティックな恋愛小説であるのは間違いないと思います。
しかし、良質ではあってもナルシスティックである以上、とても狭い物語です。
世界観が狭いというより価値観が狭いと感じました。世界観が狭くても価値観が
広ければよかったのですが、そうではありませんでした。普通の小説家ならともかく
山田詠美という才能あるベテラン作家が、久し振りに書くべき長編小説とは到底
思えませんでした。読んでいても心になかなか響きませんでした。私にとっては
残念な作品となりました。
二人の生活が女性の一人称で語られていきます。ベテラン作家らしくとても読みや
すい。そして、若者でない二人の物語だからこそ、ナルシズムがはっきりとしてい
ます。良質のナルシスティックな恋愛小説であるのは間違いないと思います。
しかし、良質ではあってもナルシスティックである以上、とても狭い物語です。
世界観が狭いというより価値観が狭いと感じました。世界観が狭くても価値観が
広ければよかったのですが、そうではありませんでした。普通の小説家ならともかく
山田詠美という才能あるベテラン作家が、久し振りに書くべき長編小説とは到底
思えませんでした。読んでいても心になかなか響きませんでした。私にとっては
残念な作品となりました。
2009年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
図書館で借りて読んでから、待ちに待ったる文庫化。これでいつも一緒です。 私は43歳の主婦ですが、栄は理想です。褒め言葉を惜しまないところ。素直なところ。怒らないところ。 そんな栄が慈雨と一緒だからこそ作る空気。相手によって自分の魅力が増してく感じ。 相性がいいってこういうことなんですよねぇ。 慈雨の家庭での娘としての役割にも激しく共感しました。 生かし合う相手との出会いの本です。
2007年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今の山田詠美が書くから真実味が増します。人は歳を重ねるにつれ、シンプルになり、自分自身の真実に近づけると思うから。
ほんの小さなことに幸福を感じれる人が幸福なんだなあと、改めて思いました。
文章がどうのこうのというよりも、大きなテーマとして本当に優雅な気持ちになりました。
この装丁は秀逸で、小説の中身と連動していると思います。
泣けちゃいます。
ほんの小さなことに幸福を感じれる人が幸福なんだなあと、改めて思いました。
文章がどうのこうのというよりも、大きなテーマとして本当に優雅な気持ちになりました。
この装丁は秀逸で、小説の中身と連動していると思います。
泣けちゃいます。
2019年6月20日に日本でレビュー済み
もう10回は読み返しています、山田さんの小説の中で一番のお気に入りです。
二番目は「風味絶佳」。
物語のあちこちに涙腺をあっという間に開くスイッチがあって、数行読むと涙が溢れるのですが、毎回それが違うところに仕掛けられている不思議な本です。
今回はパパのエピソードが一番泣けた。
文庫よりも単行本で持ちたい本です。
二番目は「風味絶佳」。
物語のあちこちに涙腺をあっという間に開くスイッチがあって、数行読むと涙が溢れるのですが、毎回それが違うところに仕掛けられている不思議な本です。
今回はパパのエピソードが一番泣けた。
文庫よりも単行本で持ちたい本です。
2007年2月3日に日本でレビュー済み
山田詠美の恋愛小説は、もともとある意味選民意識が強く排他的である。
大人で不埒で遊び心のある私たちは素敵、それが判らないコンサバな人お気の毒!
みたいな、ナルシシズムたっぷりの。だけど、そのすばらしい文章力と美しい
言葉の数珠繋ぎに魅了され「私もこんな傲慢に恋愛に生きるのって素敵だと思う!」
と、思い切り全肯定してしまう、そんな魅力が山田文学にはあるのだ。
しかし、今回は、その文章がガサツな感じで残念。別に、中央線に住まうあまり
リッチじゃない男女を書くのに、最近だと角田光代さん的なよく言えば庶民的、
悪く言えばビンボーくさい文体や言葉にしなくてもいいのに、と読んでいて
もったいないなーと思った。舞台装置がチープなのは楽しくていいけれど、
それを書く文章は山田さんらしい気品を盛り込んだものであって欲しかった。
そして、ヒロイン慈雨(42歳花屋)が惚れこんでいる栄(同年代の塾講師)という
男を、魅力的だと思うかどうかで、この小説の好き嫌いはわかれると思う。
私は、やたらよくしゃべる男だなー(しかもしゃべる内容はいつも幼稚・・・)と
思ってあまりタイプじゃなかったので、ふたりがどう愛し合ってても「楽しそう」とは
あんまり思えなかったんですよね。個人的に魅力を感じたのは、ヒロイン父のほう
だったり・・・
大人で不埒で遊び心のある私たちは素敵、それが判らないコンサバな人お気の毒!
みたいな、ナルシシズムたっぷりの。だけど、そのすばらしい文章力と美しい
言葉の数珠繋ぎに魅了され「私もこんな傲慢に恋愛に生きるのって素敵だと思う!」
と、思い切り全肯定してしまう、そんな魅力が山田文学にはあるのだ。
しかし、今回は、その文章がガサツな感じで残念。別に、中央線に住まうあまり
リッチじゃない男女を書くのに、最近だと角田光代さん的なよく言えば庶民的、
悪く言えばビンボーくさい文体や言葉にしなくてもいいのに、と読んでいて
もったいないなーと思った。舞台装置がチープなのは楽しくていいけれど、
それを書く文章は山田さんらしい気品を盛り込んだものであって欲しかった。
そして、ヒロイン慈雨(42歳花屋)が惚れこんでいる栄(同年代の塾講師)という
男を、魅力的だと思うかどうかで、この小説の好き嫌いはわかれると思う。
私は、やたらよくしゃべる男だなー(しかもしゃべる内容はいつも幼稚・・・)と
思ってあまりタイプじゃなかったので、ふたりがどう愛し合ってても「楽しそう」とは
あんまり思えなかったんですよね。個人的に魅力を感じたのは、ヒロイン父のほう
だったり・・・