いつものエッセイ。
編集者には、「仕事の品格と美学」を書いてほしいと頼まれたらしい。切り捨ててたけど。
いつもどおり、どう生きていくのかということについて、
話は終始している。
また、メディアが生む誤解に対して、事実を伝えたいようだ。
そして、個人として生きることを認める優しさがある。
開幕2ページで買ってよかったと思った。
そういえば、キューバについての記事がなくなった(笑)
村上龍の日本に対する危機感は相変わらず数年先を見ており、
大多数(私を含む)は、実感として、私生活で不況を感じることは全くない。(相場のボラティリティが高いことについては嘆きたいが)
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無趣味のすすめ 単行本 – 2009/3/26
村上龍
(著)
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購入オプションとあわせ買い
「無趣味のすすめ」から「盆栽を始める時まで」まで、 「GOETHE」連載エッセイに書き下ろし4編を加え、書籍化。
国には希望はない。希望が個人的概念に変化せざるを得ないほど、社会が成熟したからだ。だが、この大不況下のサバイバルは簡単ではない。著者・村上龍は、ビ ジネスのコツや秘訣ではなく、隠蔽された事実を淡々と伝え、ゴールではなくスタートラインを示そうとしている。
国には希望はない。希望が個人的概念に変化せざるを得ないほど、社会が成熟したからだ。だが、この大不況下のサバイバルは簡単ではない。著者・村上龍は、ビ ジネスのコツや秘訣ではなく、隠蔽された事実を淡々と伝え、ゴールではなくスタートラインを示そうとしている。
- 本の長さ233ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2009/3/26
- ISBN-104344016610
- ISBN-13978-4344016613
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2009/3/26)
- 発売日 : 2009/3/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 233ページ
- ISBN-10 : 4344016610
- ISBN-13 : 978-4344016613
- Amazon 売れ筋ランキング: - 697,165位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容量は多くない。むしろ少ないかもしれない。
打率は高くないかもしれないが、ホームランはときにある。
大切にしまっておきたくなる言葉がある。私はこの言葉が好きだ。
「真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している」
私は趣味がある。
かつては本気で取り組んでいたランニングだ。
「少数派という原則」のように、「無趣味のすすめ」をされて、そのまま趣味をなくすつもりはない。
そんなことを著者が望んでいるとは思えない。
打率は高くないかもしれないが、ホームランはときにある。
大切にしまっておきたくなる言葉がある。私はこの言葉が好きだ。
「真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している」
私は趣味がある。
かつては本気で取り組んでいたランニングだ。
「少数派という原則」のように、「無趣味のすすめ」をされて、そのまま趣味をなくすつもりはない。
そんなことを著者が望んでいるとは思えない。
2010年10月1日に日本でレビュー済み
「無趣味のすすめ」というタイトルに興味を惹かれた
かといってこの本は趣味に関して延々と書いてあるわけではない
むしろ最初の数ページだけで、残りはほとんど関係ない
しかし一般的な認識とは異なる、しかし説得力のある考えには納得せざるを得なかった
と同時にこの本を読み終えて村上龍が好きになった
すこし多いが、印象に残った言葉を紹介したい
グローバリズムは思想ではない。だから「適応する」というのがもっとも正しい接し方
(略)
グローバリズムに適応するときに最も重要なのは、言うまでもなくコミュニケーションだと思う。
子供の頃から文章を書くことは得意だったが、好きではなかった。もし自分が小説を書くことが好きだったらどうなっていただろう、と考えることがある。もし好きだったら、たぶん日常的な行為になっていただろう。
(略)
執筆が日常的行為と化すこと、書くことそのものに満足すること、いずれも予定調和に向かう要因となる。私にとっては忌避すべきことだ。
天才というか、構成に名前をと影響力を残す芸術家はたいてい多作だし、科学者などの仕事は「体系的・重層的」であることが多い。
(略)
最高傑作という言葉に値する仕事をするためにはまず多作であることが求められるわけだが、それだけではない。「体系的・重層的」名作品群であることが必須で、要するにルーティンワークを拒絶していなければならないのだ
リラックスできて、かつ集中して仕事ができる人は、実はオンとオフの区別がない。
(略)
「充実した仕事のためには心躍るオフの時間が必要だ」というのは、無能なビジネスマンをターゲットとして、コマーシャリズムが垂れ流し続ける嘘である。
問題は、メモを取る行為そのものではなく、メモを取らなければいけないほど重要な情報に飢えているかどうかだ。
だが、要するに私たちは必要な情報を得るために本を読むのだ。
(略)
読書をするかしないかが問題ではなく、どんな情報を自分は必要としているのかを自分で把握できるかどうかが問題である。自分は今どんな情報を必要としているのか、それを正確に把握するのは簡単ではない。
(略)
読書が重要なのではない。情報に飢えるとい
うことが重要なのだ。
以前の講演会で、金よりも自分らしさを大事にしたい、という学生がいて、わたしが「じゃあ年収は最低どのくらいあればいいのか?」「その金をどうやって稼ぐのか」「結婚はしないのか」「生活保護でもいいのか」と質問したら涙ぐむだけで答えられなかった。繰り返すが、仕事はなんとしてもやり遂げ、成功させなければならないものだ。
スケジュールを管理する、という概念を一度放棄するといいのではないかと思う。やるべきことに優先順位をつける、という方法を勧めたい。仕事とプライベートにおけるその人の優先順位が、その人の人生なのだ。
わからないと言うことをわからないと率直に言う人は少ない。特に識者と呼ばれる人は、とにかくアドバイスしたがる。
そして発送力を鍛え、維持するためには、ほかの誰よりも「長い時間集中して考え抜く」という、ミもフタもないやり方しかない。
一つ一つの言葉が新鮮で響いた
村上龍は思っていたよりもリアリストで、物事の本質をつかむ才能があるとぼくは思う
もちろんこれらの言葉すべてに賛同したわけではないが、自分がいかに物事を考えていなかったかがわかった
検証というプロセスを経てまた時間が経ったあとに読んでみたい
かといってこの本は趣味に関して延々と書いてあるわけではない
むしろ最初の数ページだけで、残りはほとんど関係ない
しかし一般的な認識とは異なる、しかし説得力のある考えには納得せざるを得なかった
と同時にこの本を読み終えて村上龍が好きになった
すこし多いが、印象に残った言葉を紹介したい
グローバリズムは思想ではない。だから「適応する」というのがもっとも正しい接し方
(略)
グローバリズムに適応するときに最も重要なのは、言うまでもなくコミュニケーションだと思う。
子供の頃から文章を書くことは得意だったが、好きではなかった。もし自分が小説を書くことが好きだったらどうなっていただろう、と考えることがある。もし好きだったら、たぶん日常的な行為になっていただろう。
(略)
執筆が日常的行為と化すこと、書くことそのものに満足すること、いずれも予定調和に向かう要因となる。私にとっては忌避すべきことだ。
天才というか、構成に名前をと影響力を残す芸術家はたいてい多作だし、科学者などの仕事は「体系的・重層的」であることが多い。
(略)
最高傑作という言葉に値する仕事をするためにはまず多作であることが求められるわけだが、それだけではない。「体系的・重層的」名作品群であることが必須で、要するにルーティンワークを拒絶していなければならないのだ
リラックスできて、かつ集中して仕事ができる人は、実はオンとオフの区別がない。
(略)
「充実した仕事のためには心躍るオフの時間が必要だ」というのは、無能なビジネスマンをターゲットとして、コマーシャリズムが垂れ流し続ける嘘である。
問題は、メモを取る行為そのものではなく、メモを取らなければいけないほど重要な情報に飢えているかどうかだ。
だが、要するに私たちは必要な情報を得るために本を読むのだ。
(略)
読書をするかしないかが問題ではなく、どんな情報を自分は必要としているのかを自分で把握できるかどうかが問題である。自分は今どんな情報を必要としているのか、それを正確に把握するのは簡単ではない。
(略)
読書が重要なのではない。情報に飢えるとい
うことが重要なのだ。
以前の講演会で、金よりも自分らしさを大事にしたい、という学生がいて、わたしが「じゃあ年収は最低どのくらいあればいいのか?」「その金をどうやって稼ぐのか」「結婚はしないのか」「生活保護でもいいのか」と質問したら涙ぐむだけで答えられなかった。繰り返すが、仕事はなんとしてもやり遂げ、成功させなければならないものだ。
スケジュールを管理する、という概念を一度放棄するといいのではないかと思う。やるべきことに優先順位をつける、という方法を勧めたい。仕事とプライベートにおけるその人の優先順位が、その人の人生なのだ。
わからないと言うことをわからないと率直に言う人は少ない。特に識者と呼ばれる人は、とにかくアドバイスしたがる。
そして発送力を鍛え、維持するためには、ほかの誰よりも「長い時間集中して考え抜く」という、ミもフタもないやり方しかない。
一つ一つの言葉が新鮮で響いた
村上龍は思っていたよりもリアリストで、物事の本質をつかむ才能があるとぼくは思う
もちろんこれらの言葉すべてに賛同したわけではないが、自分がいかに物事を考えていなかったかがわかった
検証というプロセスを経てまた時間が経ったあとに読んでみたい
2015年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どのような感じか解らないが、自分には難しい。
内容は理解でいそうで出来なかった。
内容は理解でいそうで出来なかった。
2009年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上龍の小説が好きだ。
コインロッカーベイビーズ、5分後の世界、半島を出よ、
それぞれが、現代人の生き方を根底から問う小説で、
読んだ際、頭をがつんとやられたような気がした。
本書においては、
無趣味であること、仕事をすること、盆栽をまだ始めないこと、
人生におけるやるべきことの優先順位付け、
小説を書くときの集中力、最高傑作は最高傑作を書こうとして生まれるものではないこと、
夢と目標の違い、好きという言葉の持つ曖昧さ、
日本という国の内部と外部、、、、、
村上龍の人生観・思想が表現されており、
小説で繰り返し述べられて来たテーマがあらわされている。
小説がこのような思想に基づいて書かれていた、
ということが改めて明確に意識化され、その意味では面白い。
ビジネス書としても、そこそこの内容はあると思う。
しかし、小説を読んだときのように、頭をがつんとやられる感じはない。
本書は、彼が中で述べていたような極度の集中状態で書かれてはいないのかもしれない。
村上龍のエッセンスは、やはり、小説にあらわれているように思う。
コインロッカーベイビーズ、5分後の世界、半島を出よ、
それぞれが、現代人の生き方を根底から問う小説で、
読んだ際、頭をがつんとやられたような気がした。
本書においては、
無趣味であること、仕事をすること、盆栽をまだ始めないこと、
人生におけるやるべきことの優先順位付け、
小説を書くときの集中力、最高傑作は最高傑作を書こうとして生まれるものではないこと、
夢と目標の違い、好きという言葉の持つ曖昧さ、
日本という国の内部と外部、、、、、
村上龍の人生観・思想が表現されており、
小説で繰り返し述べられて来たテーマがあらわされている。
小説がこのような思想に基づいて書かれていた、
ということが改めて明確に意識化され、その意味では面白い。
ビジネス書としても、そこそこの内容はあると思う。
しかし、小説を読んだときのように、頭をがつんとやられる感じはない。
本書は、彼が中で述べていたような極度の集中状態で書かれてはいないのかもしれない。
村上龍のエッセンスは、やはり、小説にあらわれているように思う。
2009年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上龍氏による,この手のエッセイは昔から好きだが,今でも健在。
仕事のテンションが下がり気味のときなどに読むと,燃えます。
仕事のテンションが下がり気味のときなどに読むと,燃えます。
2009年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕事に全力投球することへの意味が明確に書いてあり、仕事を重視する人にとって力強いサポートになっている。
その他、日常生活をめぐるさまざまな事象に関する村上氏の分析には頷かされる点が多い。
その他、日常生活をめぐるさまざまな事象に関する村上氏の分析には頷かされる点が多い。
2011年2月27日に日本でレビュー済み
タイトルには「無趣味のすすめ」とありますが、それに触れているのは1箇所のみです。
本書は雑誌に寄稿した過去のエッセイを寄せ集めただけで、タイトルに全く無関係のテーマばかりであり、
本書全般としては一貫性の無いチグハグな内容となっている感が拭えません。
本書はテーマに一貫性が無い分、テーマ領域が多岐にわたっていますので、
「自分に合ったテーマを探し出す」という読み方が適していると思いました。
但しテーマが多岐にわたる分、各テーマの”深さ”があまりに浅く、読み終わった後の充実感は少ないです。
(「本当にあの村上龍が書いたの???」と疑いたくなるほどの底の浅さ)
また、読み手によってはテーマ毎に好悪がハッキリ分かれるかもしれません。
例えば、部下の教育/叱り方に関するテーマ。
著者は、
「中間管理職の方が『部下の教育や叱り方について分からない』と嘆いておられるのを良く聞くが、
私にはそのことが理解出来ない。私が仕事をする時、私が要求するレベルに達していない人には去ってもらうからだ。
だから、叱る必要も無い。」
といったニュアンスで記述されておりますが、企業に勤めている場合、余程の大企業か外資系企業で無い限り、
「要求するレベルに達していないから」といって簡単に部下を排除することはできません。
限られた人的リソースの中で如何に最大のパフォーマンスを出すか、そこに中間管理職の技量が求められ、
そのために苦労されています。
著者は企業勤めの経験が無く、中間管理職の悲哀も経験したことが無いでしょう。
にも拘らず「レベルに達していない人は去ってもらう」の一言で片付けてしまう姿勢はあまりに底が浅く、
「村上龍」というブランドとしてはあまりに思考レベルの低い結論付けです。
好感を持ったテーマとしては、失敗論に関するテーマが挙げられます。
「『失敗は成功の母』というが、何でも失敗すれば良いのではない。
自らの能力を超えた、挑戦すべきテーマで失敗してこそ次の成功に繋がる。
挑戦すべきテーマは自ら追い求めなければ巡り合えない。」
大変勇気づけらました。
本書は雑誌に寄稿した過去のエッセイを寄せ集めただけで、タイトルに全く無関係のテーマばかりであり、
本書全般としては一貫性の無いチグハグな内容となっている感が拭えません。
本書はテーマに一貫性が無い分、テーマ領域が多岐にわたっていますので、
「自分に合ったテーマを探し出す」という読み方が適していると思いました。
但しテーマが多岐にわたる分、各テーマの”深さ”があまりに浅く、読み終わった後の充実感は少ないです。
(「本当にあの村上龍が書いたの???」と疑いたくなるほどの底の浅さ)
また、読み手によってはテーマ毎に好悪がハッキリ分かれるかもしれません。
例えば、部下の教育/叱り方に関するテーマ。
著者は、
「中間管理職の方が『部下の教育や叱り方について分からない』と嘆いておられるのを良く聞くが、
私にはそのことが理解出来ない。私が仕事をする時、私が要求するレベルに達していない人には去ってもらうからだ。
だから、叱る必要も無い。」
といったニュアンスで記述されておりますが、企業に勤めている場合、余程の大企業か外資系企業で無い限り、
「要求するレベルに達していないから」といって簡単に部下を排除することはできません。
限られた人的リソースの中で如何に最大のパフォーマンスを出すか、そこに中間管理職の技量が求められ、
そのために苦労されています。
著者は企業勤めの経験が無く、中間管理職の悲哀も経験したことが無いでしょう。
にも拘らず「レベルに達していない人は去ってもらう」の一言で片付けてしまう姿勢はあまりに底が浅く、
「村上龍」というブランドとしてはあまりに思考レベルの低い結論付けです。
好感を持ったテーマとしては、失敗論に関するテーマが挙げられます。
「『失敗は成功の母』というが、何でも失敗すれば良いのではない。
自らの能力を超えた、挑戦すべきテーマで失敗してこそ次の成功に繋がる。
挑戦すべきテーマは自ら追い求めなければ巡り合えない。」
大変勇気づけらました。