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平安寿子

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神様のすること単行本 – 2010/1/1

平安寿子 (著)

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本の長さ

254ページ
言語

日本語
出版社

幻冬舎
発売日

2010/1/1
ISBN-10

4344017749
ISBN-13

978-4344017740
すべての詳細を表示

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2010/1/1)
発売日 ‏ : ‎ 2010/1/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 254ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4344017749
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344017740

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平安寿子

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Ｓ

つまらなさに驚愕

2015年12月17日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

支離滅裂でつまつらない。こんな同人誌レベルの話が出版されていることに驚きを感じる。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

阿笠　香奈

ここまで、介護について本音言っても良いんだっていう驚きの一冊。

2016年11月21日に日本でレビュー済み

私の好きな作家さん。
いつもの日常系小説を期待して読んだら
日常には違いないけど、ありのまま過ぎる介護の日常についてで驚いた。

前々から、心の機微や登場人物の心理に裏打ちされた行動描写など
人の事が好きというか、興味あるあるからよく「見て」いるんだろうなぁっと思ってはいたけど
いやはや、人間観察力ここに極まれりって感じ。
自分の親や親戚、友人や同級生をここまで「観て」いたのかぁ。

しょっぱな、70代後半の高齢の母親が今わの際から戻ってきて
まだ意識混濁する中、女性のあの部分の俗称をうわごとでつぶやくシーンで
おいおい、平安寿子どうした？！とびっくりしたが
祖父母の代から家族の歴史を振り返り、
家族の人となりを説明する上での、一つのエピソードとして忘れがたいい場面だったのだろう。
お母ちゃんとしては、そんなこと書かないでよ！と言いたくなるだろうが。
そう、この私小説あまりにも正直すぎて笑っちゃうのだ。
親を介護し、そして看取るっていう人生についての重いテーマのはずなのに。

親の死はいつかくるとわかっていても突然くると気が動転してしまい、
何が何だかわからぬまま喪主を務めていて
その間の記憶があまりないとか言いつつ
親の死で、短編２・３本上梓したから父も喜んでいるだろうというシーンがあったり
親の葬式での喪主挨拶でウケるためネタをストックしてたり
ベッドでぼんやりする母親に、お迎えまだ来そうにないの？って聞いてたり
世の中の、介護を現在頑張っている方には
あーこんな不謹慎な事思ってもいいんだ、言っちゃってもいいだと
心強い言葉がたくさん出てくるのではないでしょうか。

逆に、子を持つ親御さん方には
親の至らなさ、未熟さ、コンプレックス、罪悪感など
子供はここまで、観ている、そして知っているという
恐怖体験ができるのではないでしょうか。
（最終的には、ちゃんと子にも愛してもらえてるのでご安心を）

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

一消費者

どこか佐野洋子さんの

2019年4月15日に日本でレビュー済み

「シズコさん」を連想します。この本でも私の気持ちにズキンと刺さった言葉は、「人生には二つの後悔がある。こうすればよかったという後悔と、こうしなければよかったという後悔」。そしてもう一つは、「人は、自分のしたことから逃れられない。母は責めなくても、わたし自身が責める。母がいなくなったら、罪悪感だけが残るのだ。そして、わたしに襲いかかる。あぁ……まさに私の気持ちを表してくれています。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

呆け天

泣かされ笑わされ

2015年1月12日に日本でレビュー済み

介護する母の人生をさかのぼるうちに、自分の幼児期から今日までがあざやかによみがえってくる。２歳ごろに負ったヤケドの跡が、小中学生時代の女の子にどれほど深いコンプレックスを与えたか、高校生時代にそこから抜け出していく糸口を見出していく過程が、みごとに描かれる。
小学校時代の、自分の殻に閉じこもって友だちのいないタエコ(平安寿子)が見ているクラスメートの描写がリアルすぎる。４０年前の広島市の片隅の商店街と小学校にタイムスリップしたような感覚になる。
母と父の、愛すべきところ、醜いところ、愚かなところを、微にいり、細にわたって書き尽くすのも作家の業か。きっとあの世でそこまで書かんでもと言ってるだろうな。
しかし、もう終わりごろの一文。
「わたしは、こんな両親に育てられた。だから、この先どんなことがあっても、わたしの人生は不幸たり得ない。わたしはすでに、最高のものをもらっているのだから。」
ここで滂沱と涙が溢れてこまった。
だいたい、平はこのような謳い上げるような文章を書かないタイプの作家だ。油断していた。しかし、これぐらいリアルに両親のことを書けば、これぐらい謳い上げないと読者にカタルシスを与えられないという配慮なのかも。
配慮ありがと。泣きました。

2010年4月4日に日本でレビュー済み

文句なく面白いエッセイ。それは読み物としての評価。ま、☆5つは確定、の上で感想を。

自分の性格を父親のコピーだと断ったうえでこきおろしたり、そういう部分が目に余り、アスコちゃんがどうしようもねえファザコンだってことは置いといて、まず物書きがここまで家族のことをあけすけに語ってよかったとは、あらためて驚いた。そして家族への感情をこうやって書いて整理しちゃったらつまんねえな、と思った。オレはもやもやさせとこうと思った。

確かに「介護疲れるよね」的な静かな共感を呼んじゃったりするかもしれないが、一面的にしろ解体新書ばりに他人（つっても親子、だからこそ他人）の人間性をメリメリとめくって面白おかしく晒していくのはすげー気持ちいいんだろうな。物書きのアスコちゃんは根が楽観的で、行き過ぎて独善的なとこがある。
死んだ両親がこうして娘の飯のタネになって喜んでいるかどうか、確かめられない。確証もなく再現性も取れないことに対し、信じる者は救われる的な思い込みを支えに書く技術を駆使して面白いものをつくる。思い出にしろ、スピリチュアルにしろ、娘だからこそ、半ば空想だからこそ、なお面白い。それはプレジャーで、それは生業で、それの何が悪い。

ひとからは愛情にしか見えないように、独善的に切り取ったものを並べてウケを狙う、子供の時のまんま、そこに今立ち戻っている。それは老いだよアスコちゃん。それは、悪くないんでしょう？オレにはわかんないよ。

タイトルは釣りです。
あーそれから、アスコちゃんの言うとおり、男は性欲の奴隷です。決して言い過ぎではありませんのことよ。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

なべ

エッセイです

2015年10月13日に日本でレビュー済み

ほんのり小説と思って読んだらエッセイでした。
ほんのり求めての読書でしたから、介護の体験が少々重い。もちろん今後の参考になるのは間違いないのですが。
著者の観察眼は鋭いと思うが、人間が小さく感じました。みみっちい人でしょう。
ただ、人間デカイヤツは面白味に欠けると思うので、嫌いではないし、私もみみっちい同類です。
著者同様、自分や他者の死を受け入れ生きていけたら幸せだろうなぁ、と、漠然と感じました。我に幸あれ。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ミムラス

喪失感の予防に。いい処方箋かも。

2010年1月29日に日本でレビュー済み

現在、介護をされている方。
そろそろ両親の将来が見えてきた方。

誰もが生きていたら一度は経験する「おくりびと」になる時は
どうやったって、あっという間だったり
気が気でなかったりするかもしれません。

著者が、長年にわたって感じたリアルな感情を
追体験しながら
私にもいつかくる「その日」をしっかり迎えられるような
してくる、そんな気持ちになる一冊です。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ペンギンカフェ２

泣ける

2010年2月7日に日本でレビュー済み

Ｕ５０．４５〜５０歳以上の人におすすめ（いや、男女とも更年期を感じた人におすすめ）。素晴らしい。エッセイのような小説のような不思議な味わい。両親に親孝行していない人々は自然と貰い泣きするだろう。
みんなに配りたい本です。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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