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逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録 単行本 – 2011/1/26

3.9 5つ星のうち3.9 447個の評価

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東京→北関東→静岡→東北→四国→沖縄→関西→九州。
電車、船、バス、自転車、徒歩で転々と移動した。誰にも語らなかった、「逃げた後、捕まる」まで。
2年7カ月の間、どこにいて、どのような生活をし、
何を考えてきたのか。
市橋達也、拘置所からの懺悔の手記。

「卑怯にも逃げてしまった。被害者の方、さらにたくさんの人たちをもう一度傷つけることになった。すべてのものから逃げるのはやめよう、と決めた。2007年3月26日に警察から逃げて、2009年11月10日に逮捕されるまでの2年7カ月の間、どこにいて、どのような生活をし、何を考えてきたか。そこから逃げずに、自分が犯した罪の懺悔のひとつとして記したい。これによってどう批判されるかもわかっているつもりです。」

<記>
 本書の出版で印税を得ることがあっても、僕にそれを受け取る気持ちはありません。リンゼイさんの御家族へ。それができなければ、公益のために使っていただければ幸いです。
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商品の説明

出版社からのコメント

捜査機関に対し黙秘を続けてきた市橋達也が、これまでほとんど明らかにしてこなかった逃走生活の全貌を克明に書いた。
カバー画も、本文説明用の挿画も、本人直筆。

著者について

1979年生まれ。2007年、千葉県市川市のマンションで英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)が殺害された事件で、殺人と強姦致死の罪で起訴されている。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2011/1/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/1/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 238ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4344019415
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344019416
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 447個の評価

著者について

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市橋, 達也
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
二日で読み終わりました!
なかなか面白かった!
2021年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今でも時々テレビ番組などで取り上げられる事件。
ふとした事がきっかけに、この手記を読んでみたいと思い購入しました。

市橋達也が犯した罪に対して、擁護できる部分は何ひとつ無いが、この手記を読んで、市橋に同情してしまった。
不謹慎だと思うし、そんな事は絶対に思うべきではないと自分に言い聞かせた。

しかし、被害者や遺族の事を思うととても申し訳ない気持ちになるけど、
市橋はあの事件さえ起こさなければ、
普通の、むしろ真っ当な人生を歩めただろうなと思ってしまう。
それとも、あくまであの事件がきっかけとなったのか。
たらればになってしまうけど、色々考えてしまう。

タイトル通り、逃亡していた時期のみについて書かれており、事件についての具体的な描写はないが、所々で被害者のリンゼイさんについての思いが書かれている。
手記を読んで全く反省していないと言う意見も見るが、少なくとも自分は、反省というか、とても悔やんでいるんだろうなと感じた。
分かりやすい反省や懺悔の言葉はないけれど。

自分を偽り、常に怯えながらの逃亡生活。
想像を絶するほどの孤独と絶望だったと思う。

しかし、市橋自身が蒔いた種。
どんな理由があろうと人を殺してはいけない。
市橋は決して許されない罪を犯した。
一生その罪を背負って生きていくべき人間だ。

そんな人間に対して、
できることなら事件の前に戻って、
リンゼイさんも殺されなかった、市橋も殺人を犯さなかった、そんな人生を歩んでほしかったとこんなにも感じてしまう。

もしもこの手記がそういう事が狙いだったとしたら、まんまとやられました。
実際にはそんな事はないだろうけど。

【追記】

一度読み終わったあとも何度か読み返してしまう。
その度に思うが、
この手記に書いてあることが本当なら、
自分の目には、やっぱり市橋は普通に真っ当な人の心を持っている人間にしか見えなかった。

働いていた建設会社では、トラブルを避けるためによく笑い、人間関係を円滑にしていたことも、

沖縄で離島に渡る際に、ついてきた子猫を助け世話をし、子猫が下痢をした時は餌に注意して硬いものは混ぜないようにしていたり、離島を離れる際は猫も連れて人のいる隣島に放したことも、

池田小事件について、「かわいそうだ」と本心で思ったことも、

普通のまともな人間だと思った。

比べることではないが、過去の凶悪な殺人事件で挙げられる殺人犯達は、どう考えたって自分とは違う世界にいる人間としか思えなかったのに。そもそも人間だとも思えなかった。

特に自分は猫好きなので、これは完全に個人的な感情論だが、猫を何匹も虐待死させて逮捕されても全く反省しない奴が、市橋よりも罪が軽い事が許せないとさえ思った。
もちろん、一般的には人間を殺した奴と猫を殺した奴では罪の重さは比べられないし、
自分がもし被害者リンゼイさんの遺族だったら、市橋を死刑にしてほしいくらい憎むと思う。

でも実際には自分は被害者側でも加害者側でもない、全く無関係の人間だ。

無関係の人間は、いくらだって好き勝手なことが言える。自分を含め、ここにレビューを書いている人達みんなもだ。

殺人犯は自分とは違う世界にいる人間だというのは、自分の勝手な思い込みなのかもしれない。
蓋を開けてみれば、自分の身近な人や、自分自身と同じ人間だったかもしれない。

今は2021年なので、市橋に無期懲役が確定されてから10年、逮捕されてから12年、まだまだこれから長い人生もずっと刑務所で過ごすでしょう。

もし自分の目の前に神様が現れて、過去に戻れるチャンスをくれるとしたら、今の自分はきっと神様にこう言うだろう。
自分は過去に戻る理由がないから、その代わりに、市橋達也に過去に戻れるチャンスをあげてくださいと。

やっぱり自分は市橋を擁護したいんだろうか。
58人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年12月11日に日本でレビュー済み
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・旅行記は好きである
・都市伝説も好きである
・二つが合わさったちょっと変わった旅行記のように読めた
・人間は意外にしぶといと思った

人間は
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年4月1日に日本でレビュー済み
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文章力もあり絵も上手い。逃亡中のサバイバルの様子や心理など表現豊かな手記で、目に見える様です。テレビ報道のいい加減さへの思いも素直に書けており、引き込まれた。
しかし、犯行に及んだ動機には一切触れられていないのことが残念。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年1月19日に日本でレビュー済み
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犯人が自分に酔ってるような気がした
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年4月14日に日本でレビュー済み
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PTAの会議中に読みました。備忘録ですのですぐ読めます。会議も本も今ひとつでした。
サムの息子法ではないですが、そこまでわかってて書いた手記でしょうか。売上は被害者遺族へ渡してほしいですが、そうなってるのでしょうか。出版社も含め日本でも法整備をすべき課題と思います。
この手の手記は少年Aのように、二番煎じどころか、どこかで聞いたような独り善がりな口調になりがちですが、なるべく被疑者遺族を刺激しないような内容に留めている気がしました。文中でも自分の行為の整合性を表現されるのですが、文章から推察するに刑期の短縮を見込んでるような可能性を感じます。
二度と同じ生命を作ることはできません。それが人を殺めてはいけないことの理由だとすれば、被害者を殺めた後までさらに追い詰めるような表現はできなかったのが逃亡生活で顕著になった残された人間性の欠片か、刑期を短くするための表現なのかは書いた本人しか分かりません。ですが、同じものを作れない生命を自分勝手に奪った事は決して許されることではありません。これからの刑期の間に犯した罪に対しての罰を受け止め、贖罪の日々を過ごしながら無期懲役がどれだけ軽い罰なのかを考えて欲しいです。
同僚との喧嘩のエピソードでなく、ところとごろで逃走するための推察をされるのですが、狂気が現れてると感じました。女性を暴力で制し生命を奪い償うことなく逃走しました。そのことを二度も裁く必要ははありませんが、くみ取る情状もそこには絶対にないと思います。
2020年3月14日に日本でレビュー済み
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逮捕されるまでの空白の期間の話しか書いてません。なぜ犯行を行ったのかなどは書いてなく、ただどんな所を歩いただ、本を買っただ、整形したなどたいしたことは書いてありません。いい加減なこと書いてないか?と疑問に思うことも多々あります。被害者への謝罪が所々書いてありますが、そんなこと思ってるなら早く自首しろよ、と思いました。
新品で買う価値もありません!浅いのですぐ読み終わります。
31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年11月30日に日本でレビュー済み
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録画機にたまたま入っていたTBSの再現ドラマを何気なく見たらなんだか心に残り無性に読みたくなりました。
なぜか加害者にも哀れみを感じてしまう不思議な事件。再現ドラマがそうさせるのか市橋の人物像がそうさせるのか。
当時60を過ぎたうちの母親が逮捕直前直後の市橋に対して哀れみと同時に情愛のような感情を寄せていました。
そういや再現ドラマを見ている画面左上のホラン千秋も切ない表情を浮かべていたなぁ。
市橋は母性本能をくすぐるのだろうか。逆に言ったら大道寺あや子とか男心をくすぐるもんなぁ。
この本に書かれていることが本心だとすれば人の心は持っているようですが、この本には書かれていない事件前後の行動や他者が証言する幼少期の行動などからやはり異常者と言わざるを得ません。
感情や欲情を抑えられない性格のようですが、それはヒステリックだったと言われている母親の血なのだろうか。
市橋の性格からしてこの事件は必然的だったわけで、たまたま餌食になったリンゼイさんとその家族が気の毒でなりません。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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