ただ単純に好き、と感じた
それを具体的に伝えるのがむずかしい
ひとを好きになっていく感じと、ふられてしまったけどずっと忘れられない感じが、じわじわくる
ただ主人公は美人で書いてる人も美人なので、
これは美人の感覚なんだ、と警戒しながらも、
そういうこと関係なしに誰しもが感じることだと思い直す
金魚の名前が好き
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静電気と、未夜子の無意識。 単行本 – 2012/8/24
木爾 チレン
(著)
本書を読んだ全国の女子大生から、「恋がしたい」の声が続々到着! ! 25歳新鋭のデビュー小説。
未夜子は、大学のキャンパスで、いつも天文学書を読んでいる風変わりな男の子・亘に出会う。それまで恋人は顔で選び、格好いい男の子とばかり交遊してきた未夜子だったが、亘に出会ったことで、人生が激変してしまう。亘のことが気になって仕方のない未夜子は、追いかけて追いかけて、亘の部屋まで乗り込むものの、いつまでたっても彼女としては認めてもらえず――。美人なのに不幸な未夜子の恋の行く末やいかに。本書を読んだ全国の女子大生から、「恋がしたい」の声が続々到着! ! 25歳新鋭のデビュー小説。
未夜子は、大学のキャンパスで、いつも天文学書を読んでいる風変わりな男の子・亘に出会う。それまで恋人は顔で選び、格好いい男の子とばかり交遊してきた未夜子だったが、亘に出会ったことで、人生が激変してしまう。亘のことが気になって仕方のない未夜子は、追いかけて追いかけて、亘の部屋まで乗り込むものの、いつまでたっても彼女としては認めてもらえず――。美人なのに不幸な未夜子の恋の行く末やいかに。本書を読んだ全国の女子大生から、「恋がしたい」の声が続々到着! ! 25歳新鋭のデビュー小説。
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2012/8/24
- ISBN-104344022319
- ISBN-13978-4344022317
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商品の説明
著者について
1987年生まれ。京都府出身。大学4年生の時に応募した「溶けたらしぼんだ。」が第9回R-18文学賞優秀賞を受賞。本作がはじめての単行本となる。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2012/8/24)
- 発売日 : 2012/8/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 259ページ
- ISBN-10 : 4344022319
- ISBN-13 : 978-4344022317
- Amazon 売れ筋ランキング: - 689,208位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,919位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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京都府出身。大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回女による女のためのR-18文学賞」を受賞。美しい少女の失恋と成長を描いた「静電気と、未夜子の無意識。」でデビュー。その後、少女の心の機微を大切に、多岐にわたるジャンルで執筆し、作品表現の幅を広げる。少女たちの闇を描いた「みんな蛍を殺したかった」が人気を博す。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一方通行というほどではないけど、相思相愛でもない。ひどく歯がゆく切ない気持ちをとことん描いている作品。
恋愛には普遍的な意味不明さ、というのがあると思う。SF的な領域に足をつっこまないと思考の追いつかない部分が、恋愛にはあると思うのだ。そういう、現実世界では絶対にほぐれない「永遠の大いなる謎」に対して、しっかりと解答を提示した作品でもある。未夜子の哲学を通して、読者はその解答にすこしだけ触れることができる。
未夜子は洗練された美人の女の子だ。一方の読者諸君は本ばかり読んでいるクソメン&クソガール(おぎやはぎのメガネびいき参照)。しかしその落差だけで共感できないじゃんプイッ!とお臍を曲げるのは早計甚だしい。例えばどーでもイイ奴にはキモイほどアプローチを受けたりするのに、好きな人には愛されない…という不都合。よくよく考えてみてほしい。その不都合はもはや不条理じゃねーか神様!!!!繁殖キボンヌじゃなかったのかよ神様!!!てなるはず。だから、未夜子と亘の行く末を見届けよう。そして不都合の泥の中から一粒の砂金を見つけようじゃないか!(ただ単に共感できるだけの恋愛小説ならごろごろ転がっているし。。)
ちなみに文章がとても丁寧で美しい。時々まぶたがチカチカするほど濃厚な絵が浮かぶ。酔う人は酔うのだと思うし、それで気分が悪くなったりもするのだろう。ウコン的に荻原浩の短編でもサクッと読んで、それからこちらを少しずつ味わうのもオツなものかと思われる。
恋愛には普遍的な意味不明さ、というのがあると思う。SF的な領域に足をつっこまないと思考の追いつかない部分が、恋愛にはあると思うのだ。そういう、現実世界では絶対にほぐれない「永遠の大いなる謎」に対して、しっかりと解答を提示した作品でもある。未夜子の哲学を通して、読者はその解答にすこしだけ触れることができる。
未夜子は洗練された美人の女の子だ。一方の読者諸君は本ばかり読んでいるクソメン&クソガール(おぎやはぎのメガネびいき参照)。しかしその落差だけで共感できないじゃんプイッ!とお臍を曲げるのは早計甚だしい。例えばどーでもイイ奴にはキモイほどアプローチを受けたりするのに、好きな人には愛されない…という不都合。よくよく考えてみてほしい。その不都合はもはや不条理じゃねーか神様!!!!繁殖キボンヌじゃなかったのかよ神様!!!てなるはず。だから、未夜子と亘の行く末を見届けよう。そして不都合の泥の中から一粒の砂金を見つけようじゃないか!(ただ単に共感できるだけの恋愛小説ならごろごろ転がっているし。。)
ちなみに文章がとても丁寧で美しい。時々まぶたがチカチカするほど濃厚な絵が浮かぶ。酔う人は酔うのだと思うし、それで気分が悪くなったりもするのだろう。ウコン的に荻原浩の短編でもサクッと読んで、それからこちらを少しずつ味わうのもオツなものかと思われる。
2012年8月26日に日本でレビュー済み
『静電気と未夜子の無意識。』というタイトルのセンスと、装丁の美しさに惚れて内容も確認せずに購入。
不思議なんだけれど、こういう買い方をしたときはめちゃくちゃ面白い作品に出会うことが多い。
感性が共鳴して、無意識のうちに引き寄せられているのかもしれない。今回もそのパターンは健在。
とても素晴らしい小説に出会ってしまった。
はじまりの10ページくらいを読んだときに、なんだかわからないけど、体の中をかみなりが駆け抜けたような気がした。
文章のリズムとそこから感じる空気感がとにかく素晴らしい。きっと自分の好みなんだろう。そのまま、つい一気読み。
美しさゆえに、顔だけの男はいくらでも引き寄せられるのに、本当に好きになった人だけは手に入らないもどかしさ。
そのあたりの描写が素晴らしい。かみなりに打たれたような出会いをしたら、忘れられないのもわかる。そのときに、
未夜子がとる行動がなんだかとても愛おしい。一途に人を好きになる気持ちがめちゃくちゃよく伝わってきた。ただ、
それが届かないときの切なさといったらないよね。そこら辺は読んでて胸が苦しかった。この作品読んだら自分も
こんなふうに人を好きになってみたいし、好きになってもらいたい!と思うんじゃないかな?
“だって人を好きだと思う気持ちは、いつだって無意識の中にある。だから理由なんてなく、
無意識にその人を想っていることが、本当の好きという気持ちなのだ。”
作中に出てくる好きな文章を引用してみた。人を好きになるってそういうことだよね。
不思議なんだけれど、こういう買い方をしたときはめちゃくちゃ面白い作品に出会うことが多い。
感性が共鳴して、無意識のうちに引き寄せられているのかもしれない。今回もそのパターンは健在。
とても素晴らしい小説に出会ってしまった。
はじまりの10ページくらいを読んだときに、なんだかわからないけど、体の中をかみなりが駆け抜けたような気がした。
文章のリズムとそこから感じる空気感がとにかく素晴らしい。きっと自分の好みなんだろう。そのまま、つい一気読み。
美しさゆえに、顔だけの男はいくらでも引き寄せられるのに、本当に好きになった人だけは手に入らないもどかしさ。
そのあたりの描写が素晴らしい。かみなりに打たれたような出会いをしたら、忘れられないのもわかる。そのときに、
未夜子がとる行動がなんだかとても愛おしい。一途に人を好きになる気持ちがめちゃくちゃよく伝わってきた。ただ、
それが届かないときの切なさといったらないよね。そこら辺は読んでて胸が苦しかった。この作品読んだら自分も
こんなふうに人を好きになってみたいし、好きになってもらいたい!と思うんじゃないかな?
“だって人を好きだと思う気持ちは、いつだって無意識の中にある。だから理由なんてなく、
無意識にその人を想っていることが、本当の好きという気持ちなのだ。”
作中に出てくる好きな文章を引用してみた。人を好きになるってそういうことだよね。
2013年11月7日に日本でレビュー済み
はっきり言うと、嫌いな人は結構いると思うが、ここで「嫌いだ」と表明してしまうと「文芸に理解のない人」、と思われかねないので何も言わない。あるいは言葉を濁す。「良い」と表明するも再読はない、という反応を強いるくらいの完成度のある作品だと思う。何の完成度? 悪口になるがメンヘラ不思議系ビッチの自分語り、としての完成度ということだ。
ストーリーとしては、オーソドックスな「ガール・ミーツ・ボーイ」の話だと言える。繰り返すが完成度は高いし、読み終えてタイトルの意味に気付かせてくれる点もいい。文体としては、
「それにしても、この頃の未夜子の脳味噌は何も覚えようとしない。まるでフィルムのない写真機みたいに、いくらシャッターをきっても、記憶にならない。」
と、未夜子(=私)がいろいろな事象を語るというものだ。無気力というわりに比喩表現も多く饒舌だ。
R18文学賞出身作家の、多様な才能を味わいたいという読書好きであれば、手に取ってみるのもありだと思う。宣伝文句の「本書を読んだ全国の女子大生から、「恋がしたい」の声が続々到着! 」というのは本当なのだかどうなのだか。
ストーリーとしては、オーソドックスな「ガール・ミーツ・ボーイ」の話だと言える。繰り返すが完成度は高いし、読み終えてタイトルの意味に気付かせてくれる点もいい。文体としては、
「それにしても、この頃の未夜子の脳味噌は何も覚えようとしない。まるでフィルムのない写真機みたいに、いくらシャッターをきっても、記憶にならない。」
と、未夜子(=私)がいろいろな事象を語るというものだ。無気力というわりに比喩表現も多く饒舌だ。
R18文学賞出身作家の、多様な才能を味わいたいという読書好きであれば、手に取ってみるのもありだと思う。宣伝文句の「本書を読んだ全国の女子大生から、「恋がしたい」の声が続々到着! 」というのは本当なのだかどうなのだか。