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瀧羽麻子

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いろは匂へど単行本 – 2014/4/24

瀧羽麻子 (著)

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購入オプションとあわせ買い

京都麩屋町で小さな和食器店を営む紫は、恋人もいないまま、気付けば三十路を過ぎていた。
そんな紫に無邪気で大胆に好意を示してくるのは、15歳も年上の染物師・光山。
いつも彼の本意が読めなくて、そっけない態度しかとれないのだが、想いは募る一方。
ようやく素直になれそうなとき、彼の工房で、いわくありげな年上美人と出会う。
彼女は「恋人じゃない」というが、だったらいったい彼の何? 紫の恋心はこじれにこじれ……。 “あなた色"に染まるのも、染まらないのも、恋の醍醐味。いくつになっても、恋は恋だが、奥手な三十路女子は、いったいどっちに転ぶのか? 御所、寺町、大原、麩屋町……京都の街を恋色に染め上げる、胸キュン小説。

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本の長さ

293ページ
言語

日本語
出版社

幻冬舎
発売日

2014/4/24
ISBN-10

4344025709
ISBN-13

978-4344025707
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商品の説明

著者について

1981年兵庫県生まれ。2004年京都大学卒業。07年『うさぎパン』で第二回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞。その他の著書に、『株式会社ネバーラ北関東支社』『左京区七夕通東入ル』『白雪堂化粧品マーケティング部峰村幸子の仕事と恋』『はれのち、ブーケ』『左京区恋月橋渡ル』『オキシペタルムの庭』ほか。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2014/4/24)
発売日 ‏ : ‎ 2014/4/24
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 293ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4344025709
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344025707

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瀧羽麻子

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ゆき

ラスト

2022年11月10日に日本でレビュー済み

光山。見た目は普通なのに、愛想が良かったり人との距離の詰め方が上手で魅力的に感じる人っていますよね。ふやまちのオーナーが言っていたまさに人たらし。私の脳内イメージは堺雅人さんでした。
エリナのように若くないからこそ好きの感情を持て余してしまう紫に終始エールを送りながら読みました。
ブライアンは騎士道精神を持つ素敵な男性でした。紫を一途に想う姿に泣けてきます。
そして藤代さん。悪い人じゃないことは読んでいて分かっていても、終盤の死んだふりで全部持ってかれました。階下で大きな物音と言い争いが聞こえれば2人は気付いて降りてくることが分かっていたはず。セーターの赤い染みが誤解を生むことも分かっていて敢えてソファで目を閉じて黙っていた。光山が愕然とする様を紫に見せつけるように。ね。彼、私がいないと駄目なの。という藤代の声がするようでした。
紫の薄ら笑いは、2人の茶番に辟易した感情だったのではないでしょうか。
その後の4人のピクニックの流れが私にとってはとても不自然でしかありませんでした。
どうせなら光山を切り捨てブライアンと幸せになってほしかったです。

2017年2月25日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

主人公の紫とともに京都のまちで暮らし、季節がゆっくり移ろっていくような感覚が味わえて、心地よかったです。
草木染めや友禅染についても丁寧に書かれているので、美しい色味や香り、柄を頭の中で想像する楽しみがありました。
紫は美人さんなので、30代半ばとはいえ結構あちらこちらからお声がかかります。
年上の魔性どろ沼男、光山さんの魔手に確実に絡めとられていく過程には、ばかだなぁ、あかんよ・・と思いつつ、やっぱりドキドキしてしまいますし、いつも誠実に愛を伝えつづけてくれるナイーブ青年ブライアンには、がんばれーとエールを送りたくなる。
そして、光山さんのかたわらにいる謎の女性、藤代さん。単純なライバルなのか？と思わせつつ、知れば知るほど魅力的な女性で、何やら一事情も二事情もありそうで、一筋縄ではいきません。
紫、ブライアン、光山、藤代さんというバラバラな四人の縁が順につながり、広がり、重なっていく、そのふしぎさとおかしみ。
性懲りもなくまた人を好きになってしまうことの喜びとむなしさ、いちずさという罪、思いを忘れきることのしんどさ。ひとりで生きることとだれかと生きること。
はっきりとした答えを出すことが正しいばかりじゃないんだよなぁと、読みながらあらためて感じさせられました。
「白黒つけられなくなってきた」大人のための物語。ラストもグレーで終わります。
癒され、希望のあるグレーだと私は感じました。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

柳

疲れた

2018年4月17日に日本でレビュー済み

　人それぞれ恋の形がある。
紫さんも藤代さんも素敵な女性でした。だけど光山だけはいただけない。私ならゴメンです。本当にひとたらしって言うか女たらし。
お話は面白かったのです。草木染めもチョッピリ身近に感じました。
だからどんなに仕事に真面目でも情熱的でも、あっちこっち女性にフラフラしている光山に対してこれは無自覚のたらしで悪い意味で自分に誠実なただの男。ああ、こういう人は一生独身でいい。振り回されている周りが可哀想。読んでいて最後まで希望は捨てなかったのですが人生こういう事もあるんですね。
救いは最後悲観的ではなかった事とブライアンの存在かな。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

sun

京都らしいが、、、、

2014年8月10日に日本でレビュー済み

京都を舞台に、というのがこの作者らしいのだろう。
着物の染めを、ある理由から追われ、
今は、草木染めで、功績を残す光山に
思いを寄せる、京都らしい食器を扱う食器店の女性。

らしくありすぎるのでは、
と思ってしまった。

恋愛物語としても、どうなのかな。
テレビのドラマになったら、京都らしさが際立っていいのかも。

主人公の思いが、恋愛の感情をおさえて、考えあぐねて、
それでどうなったのか、、、

情景に引き込まれて、それなりに読んだのに、あまり残らないお話だった。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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