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有頂天家族 二代目の帰朝 単行本 – 2015/2/26

4.6 5つ星のうち4.6 626個の評価

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阿呆の道よりほかに、我を生かす道なし。――待ちに待った「毛玉物語」再び!

TVアニメ化され、累計32万部突破した大ベストセラー『有頂天家族』。
森見史上、最も壮大で、最も愛の溢れる"あの物語"の第二幕。

天狗や人間にちょっかいを出しては狸界で顰蹙を買っている、京都下鴨家の三男狸・矢三郎は、まあまあ愉快に暮らしている。ところが、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎである“二代目"が英国より帰朝すると、平和な街の気配が一変。天狗親子は大喧嘩、狸たちは覇権争い、狸を喰う人間たちは悪巧み、あちこちで多発する片思い……と、京都の街は混迷を極める。
矢三郎の「阿呆の血」が騒ぐ! 一族の誇りをかけて、尊敬する師、愛する者たち、そして毛深き命を守れ!
愛おしさと切なさで落涙必至の感動巨編。

――天下無敵、融通無碍。史上、最も毛深い京都絵巻。――

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商品の説明

著者について

一九七九年奈良県生まれ。京都大学農学部卒業。同大学院修士課程修了。在学中の二〇〇三年に「太陽の塔」で第十五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。『夜は短し歩けよ乙女』で第二十回山本周五郎賞、『ペンギンハイウェイ』で第三十一回日本SF大賞、『聖なる怠け者の冒険』で第二回京都本大賞受賞。『四畳半神話大系』『有頂天家族』はテレビアニメ化された。その他の作品に、『きつねのはなし』『新釈・走れメロス』『恋文の技術』『宵山万華鏡』『四畳半王国見聞録』『美女と竹林』など。『有頂天家族』は、森見作品の中では珍しい三部作。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2015/2/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/2/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 469ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4344027272
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344027275
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 626個の評価

著者について

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森見 登美彦
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1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ペンギン・ハイウェイ (ISBN-13: 978-4048740630 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
626グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年3月5日に日本でレビュー済み
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丁寧に読まれていた本だと分かりまします。少しだけ目立つシミがありましたがそのくらいで、梱包も綺麗だったし素敵な本に出会えました。
2021年10月1日に日本でレビュー済み
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毛玉と天狗と人間と愛と欲と策略と
毛玉に埋もれてニヤニヤしてしまう話。好き
2021年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
天満屋っていうキャラクターがアニメを見てても小説を読んでても好きになれなかった。

新キャラは2代目と玉瀾だけで良かったかも(まぁ天狗親子対決と長男エピソードだけじゃ山場がないのはわかるけど)

天満屋がキャラとしてあんま好きになれないのかも。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年4月1日に日本でレビュー済み
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アニメ版は原作とは違う話の並びになっています
どちらも大変面白いのですが、キャラクターの心理描写は原作の方が詳しく書かれていると思います
逆にアニメ版は文章では表現しきれない色彩や動きのダイナミックさが優れています(当然のことですが)
この二代目の帰朝から登場したキャラクターは魅力たっぷりで、ストーリーの有頂天っぷりに
ますます拍車がかかっています
アニメを見てまだ原作を読んだことのない方は是非とも読んでみることをおすすめします
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三部作になるらしい毛玉シリーズの第二部。
今回は人間関係がかなり動いた。
恋愛色も強いので、素直にときめくことができる場面も多し。
腐れ大学生の歪んだ恋愛を描いていた森見さんが……こんな爽やかな恋を描けるなんて……笑。

最初は前作よりもライトになったなあアニメの影響かなあと思っていたけれど、それも段々気にならなくなった。軽妙で語彙豊かな文章は健在。文字を追っているだけで本当に楽しい。
前作はシリアスな場面でもどこか暢気な狸的空気の中にあったが、今回は手に汗握る場面が多々。独逸製空気銃の存在のせいだと思う。ああいうはっきりとした物理的脅威が登場するのって、森見作品の中では初めて見るなあ。あれがファンタジーな京都世界の中で異彩を放っていたと思う。多分そのせいで悪人ポジションのキャラクターが本気で悪人に見えてしまった。

「天地間で偉いのはただひとり俺なのだ」という天狗を見るにつけ、同著者の『新釈走れメロス』に収められている『山月記』の斎藤秀太郎を思い出す。この人物に居場所を与えてやったのが本作、という感じ。本作の天狗の源流はこのキャラにあるんじゃないかな。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年6月18日に日本でレビュー済み
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前作から読んでいますが続編の割に非常によくできています。続編と聞くと、大抵は劣る作品が多く、読者をがっかりさせるものですが、大変わくわくさせられる内容でした。
下鴨家の話としては、前作同様に完結していて、天狗の話としてはまだ未完結だと思います。また、続編が出てきて、おそらくは次回作で、狸の世界と、天狗の世界と、両方が完結していくのだろうと思います。
次回作がでたら読まなくっちゃ!!
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年11月28日に日本でレビュー済み
夢中で読んだ前作、その続編ということで否が応でも期待値が上がり、長らく積んだままでしたが積み本消化期間にようやく読了。面白かった。前作ほどのインパクトはなかったものの、赤玉先生の息子の帰還、兄狸の結婚、そして主人公の婚約など本作も見所は盛りだくさんでした。相変わらず毛玉たちが右往左往する様子が愛嬌たっぷり!いやあ、かわいいです。
構成がきっちりしていて物語がまとまっていた前作と比べ、本作は終盤まで個々のエピソードが散らかっている印象が強かった。一つ一つの話はそこそこ面白いんですが俯瞰すると全体がぼやけているのでこれどういう話にしたいんだろう?と終盤までいまいちノリきれずに読んでました。さすがに終盤では一気に伏線回収して盛り上げてくれましたがやはり前作と比べると少し落ちるかなという印象があります。
個人的にはあまり好きじゃなかった某キャラが本作でベコベコに凹まされる展開があるのでちょっと溜飲が下がりました。主人公の恋愛模様も複雑に…。このまま婚約→結婚となってほしいけどこの様子だと婚約撤回もありそう?この辺は今の段階だとなんとも言えないんですがとりあえず二股だけはやめてくれよーと祈っとく。
前作は単巻で見ても綺麗に終わっていましたが本作は明らかに続編を意識した作りになっているため放置された伏線が大量にあり、すっきりしない終わり方になっています。第三部が刊行されるのは決まっているようなので気長に待ちますがto be continued…とつきそうな締め方なのでそれを読むまで本作の正当な評価はできないな〜…という感じ。なので☆3.5くらいにしておきます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年8月19日に日本でレビュー済み
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森見ワールド全開で虚構の世界と思いながら、どんどんはまってしまいます。唯一府に落ちなかったのは、最後の弁天と矢三郎のシーンです。
海星と婚約しておきながら、やっぱり弁天が好きだったのか、弁天はどうなるのか?
できれば続編で語ってほしいです。もう少し弁天の人間だったころのことなども、知りたくなってしまいます。