著者のpha氏は、いわゆるサラリーマンとしての生活がどうしても肌にあわず、
辞職して働かない暮らしを選んだ京都大学卒のニート。
同著者の『持たない幸福論』と『しないことリスト』は一度読んでいるが、
これらは日本型の幸せモデルや労働観などがしっくり来ない人間に向けて、
彼なりに模索中のライフスタイルを提示するような内容だったと記憶している。
一方、今回の『ひきこもらない』ではそんな彼のライフスタイルはもはや前提になっていて、
彼の生活を軸にしたエッセイとしての色が濃かった。
そのため、文章そのものを素直に味わいながら、
別の価値観、別の人生に触れる事を素直に楽しめたように思う。
私とpha氏では心地いいと感じる生活はかなり違うのだろうと感じるが、
彼の肩の力の抜け方に気付かされることも多く、特に以下の一文は素晴らしかった。
『これからもたくさん面白いことをしてたくさん忘れながら、「あんまり細かいことをは覚えていないけどなんかいろいろいい感じだった気がする」くらいの気分でずっと生きていきたいなと思う。』
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ひきこもらない 単行本 – 2017/6/22
pha
(著)
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購入オプションとあわせ買い
家を出て街に遊ぶ。
お金と仕事と家族がなくても、人生は続く。
東京のすみっこに猫2匹と住まう京大卒、元ニートの生き方。
世間で普通とされる暮らし方にうまく嵌まれない。
例えば会社に勤めること、家族を持つこと、近所、親戚付き合いを
こなすこと。同じ家に何年も住み続けること。メールや郵便を溜め
こまずに処理すること。特定のパートナーと何年も関係を続けること。
睡眠薬なしで毎晩同じ時間に眠って毎朝同じ時間に起きること。
だから既存の生き方や暮らし方は参考にならない。誰も知らない
新しいやり方を探さないといけない。自分がその時いる場所によって
考えることは変わるから、もっといろんな場所に行って
いろんなものを見ないといけない。
目次
まえがき
I 家を出て街に遊ぶ
街を家として使ってみる
チェーン店以外に行くのが怖い
夕暮れ前のファミレスで仕事がしたい
漫画喫茶は魔法のほこら
カフェイン難民の昼と夜
牛丼ばかり食べていたい
街なかに居場所がもっとあればいい
II 移動時間が好きだ
行くあてはないけど家にはいたくない
スーパー銭湯があれば戦える
37歳になったらサウナに行こう
理想のサウナを求めて名古屋へ
ぼーっとしたいときは高速バスに乗る
青春18きっぷでだらだら旅をするのが好きだ
一人で意味もなくビジネスホテルに泊まるのが好きだ
旅と定住のあいだ
小笠原諸島で何もしなかった
こうやって歩く(世界・町内・体内)
どこにでもあるような町に行きたい
III 社会の隅をふらふら歩く
昔住んでた場所に行ってみる
野宿未満
ニートが熱海に別荘を買った話
ときどきゲーセンのパチンコが打ちたくなる
冬とカモメとフィッシュマンズ
京都には世界の全てがあった
東京・上野
あとがき
*本書は幻冬舎plusの連載に書き下ろしを加え構成しました。また、第二部「移動時間が好きだ」は電子書籍としても販売中です。
お金と仕事と家族がなくても、人生は続く。
東京のすみっこに猫2匹と住まう京大卒、元ニートの生き方。
世間で普通とされる暮らし方にうまく嵌まれない。
例えば会社に勤めること、家族を持つこと、近所、親戚付き合いを
こなすこと。同じ家に何年も住み続けること。メールや郵便を溜め
こまずに処理すること。特定のパートナーと何年も関係を続けること。
睡眠薬なしで毎晩同じ時間に眠って毎朝同じ時間に起きること。
だから既存の生き方や暮らし方は参考にならない。誰も知らない
新しいやり方を探さないといけない。自分がその時いる場所によって
考えることは変わるから、もっといろんな場所に行って
いろんなものを見ないといけない。
目次
まえがき
I 家を出て街に遊ぶ
街を家として使ってみる
チェーン店以外に行くのが怖い
夕暮れ前のファミレスで仕事がしたい
漫画喫茶は魔法のほこら
カフェイン難民の昼と夜
牛丼ばかり食べていたい
街なかに居場所がもっとあればいい
II 移動時間が好きだ
行くあてはないけど家にはいたくない
スーパー銭湯があれば戦える
37歳になったらサウナに行こう
理想のサウナを求めて名古屋へ
ぼーっとしたいときは高速バスに乗る
青春18きっぷでだらだら旅をするのが好きだ
一人で意味もなくビジネスホテルに泊まるのが好きだ
旅と定住のあいだ
小笠原諸島で何もしなかった
こうやって歩く(世界・町内・体内)
どこにでもあるような町に行きたい
III 社会の隅をふらふら歩く
昔住んでた場所に行ってみる
野宿未満
ニートが熱海に別荘を買った話
ときどきゲーセンのパチンコが打ちたくなる
冬とカモメとフィッシュマンズ
京都には世界の全てがあった
東京・上野
あとがき
*本書は幻冬舎plusの連載に書き下ろしを加え構成しました。また、第二部「移動時間が好きだ」は電子書籍としても販売中です。
- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2017/6/22
- ISBN-104344031326
- ISBN-13978-4344031326
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商品の説明
著者について
1978年生まれ。大阪府大阪市出身。現在東京都内に在住。
京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。
できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。
以来毎日ふらふらしながら暮らしている。
シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人。
著書に『ニートの歩き方』(技術評論社)、『フルサトをつくる』(共著、東京書籍)、『持たない幸福論』(小社)、『しないことリスト』(大和書房)がある。
京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。
できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。
以来毎日ふらふらしながら暮らしている。
シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人。
著書に『ニートの歩き方』(技術評論社)、『フルサトをつくる』(共著、東京書籍)、『持たない幸福論』(小社)、『しないことリスト』(大和書房)がある。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2017/6/22)
- 発売日 : 2017/6/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 227ページ
- ISBN-10 : 4344031326
- ISBN-13 : 978-4344031326
- Amazon 売れ筋ランキング: - 171,452位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1978年生まれ。大阪府出身。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳で退社。以来毎日ふらふらしながら暮らしている。シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人。
著書として『しないことリスト』(大和書房)、『どこでもいいからどこかへ行きたい』(幻冬舎)など多数。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の気持ちに素直に、そしてフットワークを軽く生活するってこういうことだな、と感じることのできる一冊。
著者が定職には付いていないけど、東京でそれなりに楽しく暮らしていくというもの。
仲間を集めてシェアハウスを作ったり、気ままに旅をしたり、別荘を買ってみたり。
気の赴くまま、時にうまくいかないことがあっても楽しく生きていこうという前向きな姿勢が、読んでいて心地良かったです。
自分の場合は「旅」の部分が一番共感できましたが、実は多くの共感ポイントが詰まっている気がする本書。
最近やる気があまり出ない、だるい、という方にオススメ。
著者が定職には付いていないけど、東京でそれなりに楽しく暮らしていくというもの。
仲間を集めてシェアハウスを作ったり、気ままに旅をしたり、別荘を買ってみたり。
気の赴くまま、時にうまくいかないことがあっても楽しく生きていこうという前向きな姿勢が、読んでいて心地良かったです。
自分の場合は「旅」の部分が一番共感できましたが、実は多くの共感ポイントが詰まっている気がする本書。
最近やる気があまり出ない、だるい、という方にオススメ。
2023年10月22日に日本でレビュー済み
『漫画喫茶は魔法のほこら』『一人で意味もなくビジネスホテルに泊まるのが好きだ』など、なんとなく感じていたけど言語化できていなかったことが沢山書かれています。
本書を初めて読んだときは、自分と似たような感性の人がいたのだと喜びで一杯でした。
新しい文化に触れるというよりは、折に触れて自分の感性を再確認するような、お守り代わりの本にしています。
本書を初めて読んだときは、自分と似たような感性の人がいたのだと喜びで一杯でした。
新しい文化に触れるというよりは、折に触れて自分の感性を再確認するような、お守り代わりの本にしています。
2023年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
岡田斗司夫さんの本で名前が上がっていたので読んでみた。
「私はこう思っている、こうしている」というような
自分の行動と思いを綴ったブログのようなもの。
そもそもこの人よく知らないし、次々読みたい!という親近感もわかなかった。
読んでて寂しい人生だなと感じた。
「私はこう思っている、こうしている」というような
自分の行動と思いを綴ったブログのようなもの。
そもそもこの人よく知らないし、次々読みたい!という親近感もわかなかった。
読んでて寂しい人生だなと感じた。
2017年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ファンなので全著書かっている。
ファン目線で言えば、もっと毎月1冊くらいの勢いでバンバン
著書を出してほしいけれど、体調を優先に、ゆっくり過ごして頂きたい気もするので
ほどよいあたりで今年の後半くらいに、もう一冊くらい書いて欲しい。
ファン目線で言えば、もっと毎月1冊くらいの勢いでバンバン
著書を出してほしいけれど、体調を優先に、ゆっくり過ごして頂きたい気もするので
ほどよいあたりで今年の後半くらいに、もう一冊くらい書いて欲しい。
2021年2月9日に日本でレビュー済み
気に入ったところもあるし、そうでないところもある。自分にはできそうもないこともあれば、明日にでもやってみたいこともある。でもそのひとつひとつが著者のphaさんの体験からでてきているので、その思いは大切にしてあげないといけないなと、読みながら感じていました。
青春18きっぷを使っての旅や京都の住みやすい思い出は、比較的すんなり入っていけました。サウナと長距離バスや別荘のはなしは自分が実際するにはちょっと無理っぽかったです。
青春18きっぷを使っての旅や京都の住みやすい思い出は、比較的すんなり入っていけました。サウナと長距離バスや別荘のはなしは自分が実際するにはちょっと無理っぽかったです。
2017年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一般的な社会の枠組みからは外れて生きているphaさんのコラム集という感じの書籍。
37歳の時にサウナに入ってサウナの魅力を知るお話が面白かったので、自分もサウナに入りたくなった。
37歳の時にサウナに入ってサウナの魅力を知るお話が面白かったので、自分もサウナに入りたくなった。
2023年1月11日に日本でレビュー済み
ノンフィクションで知ったphaさん。もともと京大でだから頭は抜群にいいんだよなぁ。
いろいろな著書を書いているが、基本的に脱力系。
一冊まるまる読んだのは初めてだったので、彼の心象風景が垣間見れて面白かった。
基本的には、常に生きずらさを感じている。
そこからいかに、自分なりの楽しさを見出して生きるか、ここに知性を発揮させているところが凄い。
並みのな人なら、引きこもって何もしなくなるかもしれない。
phaさんはそういった人たちに、楽な道を常に提案し続けている。
貧困者への炊き出しなどは具体的に、その日の食べ物を食べられるので助かる。
しかし、一番の助けになるのは、精神的な助けであろう。
なんだかんだ、人間気持ちが元気なら何とかなるものである。そういった助けをちょっとくれる人である。
この著書のおかげで、いやいやキツいよそれにハマるのは…と批判的に思っていたサウナに手を出して、見事ハマってしまった。
健康的な人がサウナを進めてきても全く響かないが、このような人が進めてくれると、ちょっと気になる。
そういうところ大事、と言いたい。
いろいろな著書を書いているが、基本的に脱力系。
一冊まるまる読んだのは初めてだったので、彼の心象風景が垣間見れて面白かった。
基本的には、常に生きずらさを感じている。
そこからいかに、自分なりの楽しさを見出して生きるか、ここに知性を発揮させているところが凄い。
並みのな人なら、引きこもって何もしなくなるかもしれない。
phaさんはそういった人たちに、楽な道を常に提案し続けている。
貧困者への炊き出しなどは具体的に、その日の食べ物を食べられるので助かる。
しかし、一番の助けになるのは、精神的な助けであろう。
なんだかんだ、人間気持ちが元気なら何とかなるものである。そういった助けをちょっとくれる人である。
この著書のおかげで、いやいやキツいよそれにハマるのは…と批判的に思っていたサウナに手を出して、見事ハマってしまった。
健康的な人がサウナを進めてきても全く響かないが、このような人が進めてくれると、ちょっと気になる。
そういうところ大事、と言いたい。