数々の名曲を生み出した彼がペンを握ったかと思えば、心情の機微や移ろいを、丁寧に丁寧に紡いでいく。
脱帽。
さだまさしは天才である。
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解夏 (幻冬舎文庫) 文庫 – 2003/12/2
さだ まさし
(著)
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病により徐々に視力を失っていく男。故郷の長崎に戻った彼の葛藤と、彼を支えようとする愛する人との触れ合いを描く表題作「解夏」他、全4作品。人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。
- 本の長さ499ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2003/12/2
- ISBN-104344404645
- ISBN-13978-4344404649
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2003/12/2)
- 発売日 : 2003/12/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 499ページ
- ISBN-10 : 4344404645
- ISBN-13 : 978-4344404649
- Amazon 売れ筋ランキング: - 163,200位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2006年7月19日に日本でレビュー済み
解夏
眼が見えない人が見る色は一体何色なんだろう?
秋桜
ささやかに一生懸命生きている人を
幸せにしない訳がない
水底の村
人は自然に出会うのではなく
心の意志で出会うもの
サクラサク
家族をしょった渦潮は
しっかりと手を繋いでいないと
泳いではいけない
どの作品も心に残ります
眼が見えない人が見る色は一体何色なんだろう?
秋桜
ささやかに一生懸命生きている人を
幸せにしない訳がない
水底の村
人は自然に出会うのではなく
心の意志で出会うもの
サクラサク
家族をしょった渦潮は
しっかりと手を繋いでいないと
泳いではいけない
どの作品も心に残ります
2016年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いい話がいっぱい詰まっています。
そして、そのシーンが頭に浮かびます。
忘れていたものが、蘇って、人間の優しさが染みてくる一冊です。
そして、そのシーンが頭に浮かびます。
忘れていたものが、蘇って、人間の優しさが染みてくる一冊です。
2016年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前,単行本で読んだのですが,引っ越しの時,古本で売ってしまいました。最近もう一度読み直したくなり文庫本で購入しました。私が特に好きなのは,秋桜という話です。舞台が当に故郷ということもあり,風景が目に浮かぶようでした。方言の使い方や地域の風習などを,よく取材されておられ感心しました。よく見かけたコスモスがメキシコ原産だと初めて知りました。その他の話も全て良いですね。家族がテーマですが,4つの作品で主人公の年代や立場に幅があり,中年の今読むとこれまでのこと,これからのこと,いろいろ考えさせられます。
2011年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ああっ!」
それは、哀しさと、悔しさと、恥ずかしさ、淋しさと、怒りと、そして不安の叫び。
「ああ」
悲しみの慟哭の合間に溢れる愛と、湧き出る熱い勇気と、そして清々しい決心。
失明が必至の病に侵され、絶望の怒りと恐怖に向かい合うという「業」を背負う。
恋人と母と友人達の絶対的な愛に支えられ、運命を受け入れ、解放される日を迎える。
表題作『解夏』は、涙なしには読み進めることができない。
憐憫でも同情でもなく、ただただ、主人公と彼を囲む人々の慟哭と笑顔に心を揺さぶられる。
なぜこうもシンプルな描写に、心の奥からありとあらゆる感情が引き出されるのか。
その美しい文章は、水の流れのように心を流れてゆく。
さらさらと流れてゆくのに、心のひだに触れ、心を震わせ、心を潤す。
さだまさしの文章の美しさが持つ力だ。
そして、それは『解夏』に限らず、さだまさし作品が持つ美しさと力そのものだ。
表題作のみならず、いずれの物語も素晴らしかった。(中でも『水底の村』が良かった。)
極めて高品質の短編集である。
それは、哀しさと、悔しさと、恥ずかしさ、淋しさと、怒りと、そして不安の叫び。
「ああ」
悲しみの慟哭の合間に溢れる愛と、湧き出る熱い勇気と、そして清々しい決心。
失明が必至の病に侵され、絶望の怒りと恐怖に向かい合うという「業」を背負う。
恋人と母と友人達の絶対的な愛に支えられ、運命を受け入れ、解放される日を迎える。
表題作『解夏』は、涙なしには読み進めることができない。
憐憫でも同情でもなく、ただただ、主人公と彼を囲む人々の慟哭と笑顔に心を揺さぶられる。
なぜこうもシンプルな描写に、心の奥からありとあらゆる感情が引き出されるのか。
その美しい文章は、水の流れのように心を流れてゆく。
さらさらと流れてゆくのに、心のひだに触れ、心を震わせ、心を潤す。
さだまさしの文章の美しさが持つ力だ。
そして、それは『解夏』に限らず、さだまさし作品が持つ美しさと力そのものだ。
表題作のみならず、いずれの物語も素晴らしかった。(中でも『水底の村』が良かった。)
極めて高品質の短編集である。
2007年11月10日に日本でレビュー済み
さだまさしは、所詮ミュージシャンという認識があったのですが、よい意味で裏切られました。
4つの短・中編から構成されています。
表題作「解夏」は、膠原病(ページェット病)という特殊な病気の設定だが、この設定自体が気にくわない。内容はとてもよいのだけど・・・
「秋桜」は、既視感があった。たぶん、どこかで似たような小説を読んだのだろう。
「水底の村」は一押しの作品。
「サクラサク」は家族の絆について考えさせられる作品です。
4つの短・中編から構成されています。
表題作「解夏」は、膠原病(ページェット病)という特殊な病気の設定だが、この設定自体が気にくわない。内容はとてもよいのだけど・・・
「秋桜」は、既視感があった。たぶん、どこかで似たような小説を読んだのだろう。
「水底の村」は一押しの作品。
「サクラサク」は家族の絆について考えさせられる作品です。
2015年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
5作品くらいの短編小説ですが みんなよかったです。小説の終わりが え??もう終わり?結末は?って 問いかけたくなりますが
自分でこの先を考えるようにできてるんだな・・・と 思い 色々 頭を使う作品でした。 さだまさし はまります。 全部の作品買って読んでます。ハズレは無いような・・・ アントキノイノチ だけはイマイチだったかな・・・?
自分でこの先を考えるようにできてるんだな・・・と 思い 色々 頭を使う作品でした。 さだまさし はまります。 全部の作品買って読んでます。ハズレは無いような・・・ アントキノイノチ だけはイマイチだったかな・・・?