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わが人生の時の会話 (幻冬舎文庫 い 2-7) 文庫 – 2004/4/1
石原 慎太郎
(著)
人は他者との関わりなしには生きていけない。弟・裕次郎との「最後の会話」をはじめとする三十九の邂逅を、時に賑やかに時に静かに交わされる会話を織り込みながら綴る人生論的エッセイ。
- 本の長さ533ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2004/4/1
- ISBN-104344405021
- ISBN-13978-4344405028
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2004/4/1)
- 発売日 : 2004/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 533ページ
- ISBN-10 : 4344405021
- ISBN-13 : 978-4344405028
- Amazon 売れ筋ランキング: - 585,207位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,396位幻冬舎文庫
- - 9,498位近現代日本のエッセー・随筆
- - 24,604位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1932年神戸市生まれ。一橋大学卒。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」で第一回文學界新人賞を、翌年芥川賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 オンリー・イエスタディ (ISBN-13: 978-4344414501 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
開けっぴろげな、根底には人間礼賛を感じる。素晴らしい邂逅録。
2015年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
石原慎太郎の『我が人生』シリーズに共通することだが、本当に著者にしか書けない作品だといえる。
今の文学作品は、村上春樹のような無国籍・無個性の作品で、国境を超えて多くの人の共感を得るものが流行っているのかもしれない(それ自体否定すべきことでも全くないが)。
しかし、石原氏のこのシリーズは特に、著者の感性が発露されている。そして、作家の感性で人間・石原慎太郎が出会った人々(時には動物)、会話、時を描く。
そこには、政治家としての著者から感じる豪快さや散漫さは感じられず、ましてや自慢話の類は無い。
むしろ、冷静で感性豊かな表現者としての著者の姿勢が感じられる。
戦後、作家として著者ほど様々な経験をし、広く交友を広めた人もいまい。作家が自らの感性で、多種多様な世界をどう切り取り、描くのかが楽しめる一冊といえる。
政治家としての著者を毛嫌いする人ほど、本作に現れる文学者としての著者の姿に瑞々しさと意外さを感じ、その感性に共感を覚えるのではないだろうか。
今の文学作品は、村上春樹のような無国籍・無個性の作品で、国境を超えて多くの人の共感を得るものが流行っているのかもしれない(それ自体否定すべきことでも全くないが)。
しかし、石原氏のこのシリーズは特に、著者の感性が発露されている。そして、作家の感性で人間・石原慎太郎が出会った人々(時には動物)、会話、時を描く。
そこには、政治家としての著者から感じる豪快さや散漫さは感じられず、ましてや自慢話の類は無い。
むしろ、冷静で感性豊かな表現者としての著者の姿勢が感じられる。
戦後、作家として著者ほど様々な経験をし、広く交友を広めた人もいまい。作家が自らの感性で、多種多様な世界をどう切り取り、描くのかが楽しめる一冊といえる。
政治家としての著者を毛嫌いする人ほど、本作に現れる文学者としての著者の姿に瑞々しさと意外さを感じ、その感性に共感を覚えるのではないだろうか。
2011年12月9日に日本でレビュー済み
1995年集英社刊の単行本の文庫化。
「会話」を軸に有名無名の多彩な人々と石原氏の邂逅を綴った39編。
最も深い感銘を受けるのは石原裕次郎氏の晩年を回顧した『最後の会話』。弟へ向ける優しさと身内ゆえの苦悩が滲み出ている。べとついた文体ではないのでなおさら胸に響く。
また戦前の蔵相賀屋興宣氏の生きざまと人間性を活写した『鷹の心情』も秀逸。
著名人との挿話以外に大きなウェイトを占めるのが石原氏ならではの世界各地におけるヨットやダイビングを通じて遭遇した出来事。石原氏の海とヨットに対する愛情が横溢した語り口は振幅が大きくこれらと疎遠な読者も引き込む力を宿す。
他にも偶然耳にした隣の病室の会話からある少年の哀しい運命を知る『還らなかった少年』、いわゆるアウトローたちの蠢きを捉えた数編などいずれも潤いがあり飽きさせるところがない。
石原氏らしい(?)自己顕示も時折見え隠れするが事実を基にした短編小説集と考えればかなりの秀作。
「会話」を軸に有名無名の多彩な人々と石原氏の邂逅を綴った39編。
最も深い感銘を受けるのは石原裕次郎氏の晩年を回顧した『最後の会話』。弟へ向ける優しさと身内ゆえの苦悩が滲み出ている。べとついた文体ではないのでなおさら胸に響く。
また戦前の蔵相賀屋興宣氏の生きざまと人間性を活写した『鷹の心情』も秀逸。
著名人との挿話以外に大きなウェイトを占めるのが石原氏ならではの世界各地におけるヨットやダイビングを通じて遭遇した出来事。石原氏の海とヨットに対する愛情が横溢した語り口は振幅が大きくこれらと疎遠な読者も引き込む力を宿す。
他にも偶然耳にした隣の病室の会話からある少年の哀しい運命を知る『還らなかった少年』、いわゆるアウトローたちの蠢きを捉えた数編などいずれも潤いがあり飽きさせるところがない。
石原氏らしい(?)自己顕示も時折見え隠れするが事実を基にした短編小説集と考えればかなりの秀作。
2004年4月13日に日本でレビュー済み
「わが人生」三部作(正確にはまだ分からないが)中、
唯一絶版になっていたのが、この『わが人生の時の会話』だ。
題名通り、氏の印象に残った会話を中心に、三十九もの話が語られている。
個人的に印象深かったのは、ニクソンやアキノとの交感のくだり。
それぞれ冒頭を引用してみよう。
『ニクソン』
「人間には何かで競い合う相手との、競うがゆえの奇妙にねじれた関係というものがあって、
何かの加減、何かの印象で一方的に片方が得をしたり、損をしたりということがある」
『死にいく者との会話』
「彼がいつかは故国に帰らなくてはならぬのは誰よりも彼自身が知っていただろう。
それも出来るだけ早く。ということは、早いだけ危険を意味してもいた」
アメリカの名誉の為、ケネディに勝っていた選挙から身を引いたニクソン。
待ち受ける事を確信しつつ、なおフィリピンへ戻ることを選択したアキノ。
これほど悲しくも、雄々しい話が今まであっただろうか。
話自体の面白さはもちろんのこと、氏の技量にも感服させられるはずだ。
唯一絶版になっていたのが、この『わが人生の時の会話』だ。
題名通り、氏の印象に残った会話を中心に、三十九もの話が語られている。
個人的に印象深かったのは、ニクソンやアキノとの交感のくだり。
それぞれ冒頭を引用してみよう。
『ニクソン』
「人間には何かで競い合う相手との、競うがゆえの奇妙にねじれた関係というものがあって、
何かの加減、何かの印象で一方的に片方が得をしたり、損をしたりということがある」
『死にいく者との会話』
「彼がいつかは故国に帰らなくてはならぬのは誰よりも彼自身が知っていただろう。
それも出来るだけ早く。ということは、早いだけ危険を意味してもいた」
アメリカの名誉の為、ケネディに勝っていた選挙から身を引いたニクソン。
待ち受ける事を確信しつつ、なおフィリピンへ戻ることを選択したアキノ。
これほど悲しくも、雄々しい話が今まであっただろうか。
話自体の面白さはもちろんのこと、氏の技量にも感服させられるはずだ。
2003年9月6日に日本でレビュー済み
アノ石原都知事のエッセイ、それもタイトルが示すとおり、70数年間生きてきて 心に残るそのときを、かきつづった作品集です。
若いときの破天荒ぶり、政治の裏舞台で画策する代議士時代、そして弟裕次郎との思い出。
石原慎太郎という人の日常、それも非凡な、をサラリと読むことができました。
若いときの破天荒ぶり、政治の裏舞台で画策する代議士時代、そして弟裕次郎との思い出。
石原慎太郎という人の日常、それも非凡な、をサラリと読むことができました。