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火の粉 (幻冬舎文庫 し 11-4) 文庫 – 2004/8/5

4.1 5つ星のうち4.1 914個の評価

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2004/8/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/8/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 577ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 434440551X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344405516
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 914個の評価

著者について

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雫井 脩介
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月16日に日本でレビュー済み
ドラマも怖かったけど、原作も怖かった。分厚い本だけど、時間を忘れて、あっという間に読み終わった。
2024年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後が少しあっさりかな?でも途中は緊迫して面白かった。
2022年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あらすじはとても良いのにどうでも良い背景の文章が煩わしい。知識のひけらかしかなあ
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作はやはり迫力が違いました。
配役の役者陣のイメージが完全に飛んでしまう
武内の狂気…
1番怖いのは人間だ。
何かが欠落してしまった人間だと
恐怖を嫌というほど味わえました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冒頭で、勲、司と出てきて我が家の家族の名前なので思わず、フフ🥴
後は、誰がどうなのよ❓
筋読み的には、絶対、武内やっとる‼️
世間にこんな人居る居る❗️
新聞や、テレビで冤罪記事を目にすると、
何もしてなくとも、こんな事になる人いるから他人事では、無いと怖く思った。
この本は、実際は、冤罪ではなく、有罪なのだが…
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 一言で感想を言えば、非常によく出来た面白い小説であった。

 物語り前半では、よくある嫁姑問題とか、介護、育児、妙に胡散臭い隣人と、少々スケールが小さいのではないか… 等と思いながら読み進めたのだが、所謂、日常的な、何処にでも在りそうな光景を設定する事がこの物語の大きな意味になっていると、読み終えて気づいた。

 ミステリーとしてのストーリーの組み立はよく出来いて、物語にどんどん引き込まれて行く。
 それでも私は、この物語が単なる犯人探しに終始する、謎解きだけに重点を置いた何のテーマも無い推理小説のような気がして、少々結末が不安であった。
 だが、物語の後半を超えた頃から、もはや頁をめくる手を休める事が出来無くなり、一気に読み終えた。

 テーマははっきりと存在した。

 この小説はミステリーとしても、サスペンスとしても非常に秀作だが、作者が表現したかったのは、(人を裁くとは、どういう事なのか?)、(裁判官に求められる資質とは?)それらを表現したかったのではないだろうか。

 普段から何かにつけ、ことなかれ主義(つまり最も、日本の役人に多くみられるタイプで、官僚主義とも)で、家長でありながら家庭内の事すら決断できない人間、それが判事である勲の人格像である。

 つまり、いくら難関と言われる司法試験を通り抜けた優秀な頭脳を持った判事とはいえ、勲のような、ことなかれ主義で決断力の無い人間に死刑事案に当たるような裁判で確固とした判決を決断する事が出来るのであろうか?

 これこそがこの小説のテーマであると思う。

 勲はそれが出来なかった。 彼は被告の無罪を決断したのでは無い、決断できないから、無罪にしたのであろう。

 勲は物語の終盤で自分は本当に正しかったのだろうかと、自分自身を振り返ることになるのである。
 そして、被告を無罪判決にしたことだけで無く、今まで、ことなかれ主義で生きてきた自身の決断力の無さを後悔し、反省したのであろう。

 そして、自分自身に火の粉が振りかぶり、家族の危険を目の前にした時、始めて勲は本気で決断するのである。

 家族を救うために…
 そして今まで、ことなかれ的に自身の保身だけを考えて生き、人を裁いてきた自分自身と決別するために。

 奇しくも現在、日本では裁判員制度が始まっている。
 私は興味本意から、機会があれば是非やってみたいと考えていた。 しかし、人を裁くというのは相当な決断力が要ることで、とても興味本意で出来る事ではないと、思い直すのであった。

 作中で「裁判官の資質は?」という、インタビューに対し、勲は「人が好きであること」と応えたというくだりがあるが、とても、そんな綺麗事では人を裁く事は出来ないと言うことであろう。

「火の粉」は一級のサスペンス小説ではあるが、ヒューマニズムと、我々日本人に誰にでもあてはまり得る要素と可能性を含めた極めて社会的な作品であると想う。

 評価は、そう…

 5点満点中、4.5点といったところであろうか。

 満点に至らなかったのは、武内の人格描写は非常にリアルで、此処まで極端では無いが、『こういう人格を持った人って、自分の周りにも居るよな…』と、ふと思ってしまうくらい説得力と恐怖を感じるのだが、池本夫妻の異常性と人格描写には少々無理が在りすぎるような気がして、今一つリアリティを感じる事が出来なかった事であろうか。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年6月30日に日本でレビュー済み
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いつも隙間時間を利用して数週間にわたってダラダラと一冊の本を読み切りますが、今回は続きが気になり2日で読んでしまいました。

介護や育児の描写が細かくリアルで、そういったところがより内容に深みを加えていると思います。

ちょっと最後がドタバタしすぎで物足りなさが残りましたが、ダメ夫が一番被害を被り、そこはスッキリしました。
ドラマ化しているのを読後に知り、隣人役がユースケと知り、妙に納得!
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年4月9日に日本でレビュー済み
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登場人物の心理描写がとても上手い!
文章もシンプルなので非常に読みやすく、情景も浮かびやすかった。
途中、胸糞が悪くなるような気分にさせられたのも登場人物(特に雪見)の心理描写が非常に上手く、物凄く感情移入させられたから。
ただ、武内が背中に傷跡を付ける真相のシーンは文章を読んでも想像するのに難しかった。(自分の読解力がないからかも…)
それ以外はとても楽しく読めました。
著者の他の作品も読んでみようと思います。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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