こういう本を待っていた。
巷にあふれるいわゆる「名言集」や「自己啓発本」を読んだときに
感じる違和感や無力感をこの本は見事に切り裂いてくれる。
所詮成功者などというものはその時の運とタイミングで生まれるのであって
そういう人たちが「こうすれば僕達みたいになれるよ!」と戯言を吐いても
私のようなダメ人間には何の役にも立たないのである。
この本にはそうした役に立たない言葉は一切載っていない。
人生において、努力し続け、挫折した結果、一度も成功することの
無かった人や、それを見てきた人たちの飾らぬ言葉が載せられている。
日頃から「何故こんなに頑張らなければいけないのか」と考えている人には
是非お勧めしたい。ページをめくるたびに共感できる言葉が待っている。
逆に中谷彰宏あたりの本を読んで感銘を受けている人には全く理解できない
内容であるだろうから読まないことをお勧めする。
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ダメな人のための名言集 (幻冬舎文庫 か 2-9) 文庫 – 2005/8/1
夏目漱石、マキァベリ、チャーチル、老子から清原和博、マツモトキヨシ、勝新太郎のそっくりさんまで有名無名、古今東西問わずひと味もふた味もちがう、一筋縄ではいかない人たちの名言集。
- 本の長さ217ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2005/8/1
- ISBN-10434440680X
- ISBN-13978-4344406803
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2005/8/1)
- 発売日 : 2005/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 217ページ
- ISBN-10 : 434440680X
- ISBN-13 : 978-4344406803
- Amazon 売れ筋ランキング: - 205,638位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2007年9月23日に日本でレビュー済み
2007年1月21日に日本でレビュー済み
「生まれることは不幸であり,生きることは苦痛である。死ぬことは厄介である。」
上記の聖バーナードの言葉は,箴言としてもなにやら格好いい。これに付した唐沢のまとめコメント「楽観論者は失望しか味わえないが,悲観論者は”意外な幸運”を拾うことができる」というのも,何となくほっとして,元気が出るような気がする。
しかし,こういう格好いい引用だけで終われば,唐沢ではない。例えば,次の華倫変の言葉。
「お前もっと人の気持ち考えた方がいいぞ。もっと他人の痛みを知る女になれ! もっと好き嫌いを言わない女になれ〜!}
これは,AV男優が,撮影で自分のウンコを食べることを拒否した女優(自分の同棲相手。かつて強姦して,そのままヒモに収まったらしい)を殴りつけた後,泣きながら説教したセリフである。
唐沢のまとめコメント「文学も映画も,基本的にはどうしようもない奴を描き,人はどうしようもない奴にあこがれる。安定という束縛を選んだ者の,永遠の宿業のようなものだろう」・・・何かそぐわない,そのそぐわなさも,また唐沢の魅力である。
軽い気持ちで読める一冊。
上記の聖バーナードの言葉は,箴言としてもなにやら格好いい。これに付した唐沢のまとめコメント「楽観論者は失望しか味わえないが,悲観論者は”意外な幸運”を拾うことができる」というのも,何となくほっとして,元気が出るような気がする。
しかし,こういう格好いい引用だけで終われば,唐沢ではない。例えば,次の華倫変の言葉。
「お前もっと人の気持ち考えた方がいいぞ。もっと他人の痛みを知る女になれ! もっと好き嫌いを言わない女になれ〜!}
これは,AV男優が,撮影で自分のウンコを食べることを拒否した女優(自分の同棲相手。かつて強姦して,そのままヒモに収まったらしい)を殴りつけた後,泣きながら説教したセリフである。
唐沢のまとめコメント「文学も映画も,基本的にはどうしようもない奴を描き,人はどうしようもない奴にあこがれる。安定という束縛を選んだ者の,永遠の宿業のようなものだろう」・・・何かそぐわない,そのそぐわなさも,また唐沢の魅力である。
軽い気持ちで読める一冊。
2005年8月15日に日本でレビュー済み
「やや品位に欠けたり、毒が強すぎたりするものの、人生におけるピンチのとき、カンフル剤のように人の役に立つ、そんな名言集」を目指した、と著者がまえがきに書いているんだけど、下品さも毒もフィルターで何度も濾したよーなフヌけ加減で、読んでる分にはページは進むんだけど何にも残らない。
大体、上述のまえがきからして胡散臭いよなあ。
想定読者層が違うのか、元々抑えながら書いた印象が・・・。
軽快には読み飛ばせるんだけど、特に印象に残る名文句もなく、あっさり読み終えてしまって、そんだけ。
唐沢俊一なんだから、品位に欠けるし、毒まみれ、そいでもって役には全然立ちません、ってのが読みたかった。
単行本出版時に、著者本人が公開日記で「増刷決定とのこと。なかなか早いことである。 動きがこれまでの私の著作とはちょっと異なっているようだ。(2003年7月2日)」と言っている通りで、「唐沢俊一」に何の思い入れもない人には面白く読めるかもしれない。特に新幹線や国内便の中で読み飛ばすに分には、和田秀樹のハウツー本なんかよりゃ有意義かも。
大体、上述のまえがきからして胡散臭いよなあ。
想定読者層が違うのか、元々抑えながら書いた印象が・・・。
軽快には読み飛ばせるんだけど、特に印象に残る名文句もなく、あっさり読み終えてしまって、そんだけ。
唐沢俊一なんだから、品位に欠けるし、毒まみれ、そいでもって役には全然立ちません、ってのが読みたかった。
単行本出版時に、著者本人が公開日記で「増刷決定とのこと。なかなか早いことである。 動きがこれまでの私の著作とはちょっと異なっているようだ。(2003年7月2日)」と言っている通りで、「唐沢俊一」に何の思い入れもない人には面白く読めるかもしれない。特に新幹線や国内便の中で読み飛ばすに分には、和田秀樹のハウツー本なんかよりゃ有意義かも。
2005年8月14日に日本でレビュー済み
実用、実践という意味では、1、2を争う名言集だと言いたい。
著者曰く、伝記になるような偉人達の名言は、概ね理想を語っただけのものである、と。確かに偉人だから言えること、という名言は多い。成したもののある人の言葉は感動的ではあっても、偉人たり得ない私達にとってはまさに無用の長物。これぞ現実の味、というところを、時にはうならせるようなまとめ方をされた言葉で、時には皮肉に、時にはギャグやジョークをを絡めて表される「名言」たちを紹介し、それをもとに著書の人生哲学を語るこの本。全人類のほとんどを占める「ダメな人」たちへ・・・・
著者曰く、伝記になるような偉人達の名言は、概ね理想を語っただけのものである、と。確かに偉人だから言えること、という名言は多い。成したもののある人の言葉は感動的ではあっても、偉人たり得ない私達にとってはまさに無用の長物。これぞ現実の味、というところを、時にはうならせるようなまとめ方をされた言葉で、時には皮肉に、時にはギャグやジョークをを絡めて表される「名言」たちを紹介し、それをもとに著書の人生哲学を語るこの本。全人類のほとんどを占める「ダメな人」たちへ・・・・