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往復書簡 (幻冬舎文庫) 文庫 – 2012/7/30
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- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2012/7/30
- 寸法10.2 x 1.5 x 15.1 cm
- ISBN-104344419065
- ISBN-13978-4344419063
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2012/7/30)
- 発売日 : 2012/7/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 325ページ
- ISBN-10 : 4344419065
- ISBN-13 : 978-4344419063
- 寸法 : 10.2 x 1.5 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 71,707位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1973年広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年、第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選、07年、第35回創作ラジオドラマ大賞受賞。同じ年、第29回小説推理新人賞を「聖職者」で受賞。
08年、「聖職者」を第一章に、その後の顛末までを描いた長篇小説『告白』を刊行。同作が2008年週刊文春ミステリーベスト10第1位、第6回本屋大賞を受賞する。「告白」は2010年6月、松たか子主演で映画公開。著作:告白(2008年8月 双葉社 / 2010年4月 双葉文庫)、少女(2009年1月 早川書房)、贖罪(2009年6月 東京創元社)、Nのために(2010年1月 東京創元社)、夜行観覧車(2010年6月 双葉社)、白ゆき姫殺人事件(2012年7月 集英社)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
収録されている4作品のうち最初の3作品はまったく別の話で、4作品目だけが3作品目の後日談としてのごく短い作品になっています。
1作目~3作目はどれも100ページくらいのページ数で、1~2回で読み切るのにちょうど良い分量でした。
「十年後の卒業文集」
元高校の放送部出身の仲間同士が、元部員同士の二人のカップルの結婚式をきっかけに手紙のやり取りをはじめ、高校時代に部員の女の子の一人が顔に大怪我をした事件の真相を明らかにしようとする話です。
この作品での手紙のやり取りが私はほかの作品に比べて、一番違和感を感じてしまいました。
たまたま結婚式で何年も会ってなかった人たちと再会したからといって、直後にこんなに根掘り葉掘り事情を聞きだそうとして同じ相手と何度も手紙のやり取りをするということがあり得るだろうかということです。
また後になってことの真相を知れば、最初に手紙を送った本人が一番事故の真相をよく知っていたという、「何それ?!」のパターンなのです。
「二十年後の宿題」
映画「北のカナリアたち」の原案となった作品であり、小学生時代に担任であった恩師の女性(入院中)が、教え子でずっと年賀状のやり取りをしている一人の男性に依頼して、その男性の担任を受け持つ前に赴任した学校での受け持ち生徒6人の消息の確認をしていく話です。
その6人とは20年前に女性が一緒に休日にハイキングに行ったときに川で事故があり、おぼれた子供は助かったものの助けた女性の夫が亡くなりました。
女性は6人の心の傷を心配してそういうことを依頼したということになっていますが、6人の元教え子たちと何の関係もない男性に調査を依頼するという設定自体にはやや無理を感じました。
しかし一人と面会するたびに新たな事実が出てきて真相が明らかになっていくとともに、最後に大どんでん返しが待っています。
「十五年後の補習」
「補習」というタイトルには読み終わってもあまりピンときませんがそれはともかく、国際ボランティア隊で海外に赴任中の男性が日本にいる恋人と手紙のやり取りを通じて、15年前の放火殺人および直後の加害者の男の自殺という事件について真相が明らかになっていくという話です。
事件の被害者・加害者等はすべて元クラスメイトで、女性はその事件の被害者の一人であり男性によって救出されたものの、精神的ショックからその事件のことを覚えていないという設定です。
女性が記憶を取り戻す過程に応じて、二人の関係も変わってしまうのか、目が離せない面白さがありました。
15年という年数もかつての殺人事件の時効と関係があり、男性が海外にいることを含めて微妙なタイミングとなっています(ややネタバレ)。
一方テクニカルな作品だけど、無理を感じさせる部分もあった。作者らしい技巧的な作品で、印象の良さに進境が伺えると評価したい。
手紙として読むと少し説明臭くなっているところが、自分としてはいまいち感情移入の邪魔になりました。
内容自体は湊かなえさんらしい人物描写で、最後まで楽しませていただきました。
途中で飽きが来るような感じがした。
あんまおもしろくなかった。