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特務咆哮艦ユミハリ 1 (バーズコミックス) コミック – 2005/6/24

3.5 5つ星のうち3.5 2個の評価

大正22年、正一たちを乗せた調査船は鎧の軍団に襲撃された。彼らは正一に「本当は今は2045年なんだ」と告げた。どうやら正一たちは時間戦争に巻き込まれたようで…!? 近未来戦艦SF、待望の第1巻。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎コミックス (2005/6/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/6/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • コミック ‏ : ‎ 177ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4344805755
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344805750
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 2個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
2グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2007年12月6日に日本でレビュー済み
この作者の作品はほとんど読んでいますが、
この作品はその中でもずば抜けてSFしてます。
『SFマンガとはこういうもんだ、よっく見ておけ!』的なクオリティ。
抜群に面白いです。

SFを絵にする。
まさにその一言のためのような作品です。

海に浮かぶ汽車と村上水軍の戦争が、まず面白い。
ミクスチュアの異様さが見ごたえありますし、汽車船の設定も非常に細かい。
また、未来人や土偶など、出てくるキャラがほぼ全て異様で、
見た瞬間インパクトのある合わせ技です。
裏表紙を見てください。
亀に足を突っ込んだ、赤い仮面を被った少女なんて、何をどうしたらそんな造詣が出てくるのか。

時間戦争の概念や各ガジェットも、非常に想像力豊かで興味をそそられます。

ストーリー的には謎だらけ、ワケの分からないことだらけのうえ、
不条理ホラーといってもいいくらいの怖さ。
心臓の弱い人は見ない方がいいでしょう。
鎧武者がサクサク人を殺していく場面は下手なホラーより震えます。

この人のストーリーの大元に一貫しているのですが、
汚れのない子供がひたすら救いのない状況に陥っていくという流れも健在。
というか、パワーアップ。

主人公はひたすら妹を慈しむのですが、
唐突に殺戮していく敵におびえ、
助けてくれた大人にもおびえ、
助けた人に傷つけられ、
『我慢すればきっといいことがある』と言った瞬間に更なる不幸にあい。

かといって、過剰に悲劇的なわけではなく、ただ淡々としているし、
こどもたちはとにかく可愛らしい絵柄なのがまた、なんとも異様。
ヘンリー・ダーガーの”非現実の王国”に通じるものを感じます。
瑕疵のない純粋な存在(こども=自分の純粋な部分=守られるべき自分なのかな?)が、大人を初めとした周囲にひたすら虐げられていくイメージですね。

読者に対するエンターテイメント性もPOP感もなく、
かといってARTでもない、異様なSF漫画ですが、
奇想SF好きはハマると思います。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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