「天使の啼く夜」の続編。前作は皆さんの評価が辛めでしたが、私自身は結構好きなお話でしたし、人間関係把握するためにも続けて読まれるコト、おすすめ。
ヤクザの組長の息子だけど繊細な聡明。カタギだけどヤクザ社会に近い所で生きている東吾。高校生で知り合ってから30歳の現在まで、好きだという気持ちを隠して東吾の「友人」を続ける聡明の「片想い」の結末は?……ってお話。
前作の伊佐が「躾けられていない野良犬」なら、この聡明は「愛情をかけてもらえずつながれっぱなしの血統書付きワンコ」でしょうかね?
胸をえぐる、とまではいきませんが、実家筋のあまりの身勝手さにかわいそうになっちゃいました。ストーリー展開は大体先が読めるので、☆3くらいなんですが、奈良千春さんのイラストがそりゃもう素敵なんで☆1コ、プラスしました!
特に表紙がいいです。BL小説の表紙って大抵、カップルふたりの似たり寄ったりなアングルあるいは組み合わせなんですが、奈良さんのにはドラマを感じます。ストーリーがあるってゆーか。
特に今回は読み終わったあともう一度見たら、「あ・これって二人のこれからを暗示してんの?」と穿った見方をしちゃいました。
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天使の爪痕 (幻冬舎ルチル文庫 た 1-9) 文庫 – 2007/7/1
- 本の長さ217ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎コミックス
- 発売日2007/7/1
- ISBN-104344810449
- ISBN-13978-4344810440
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎コミックス (2007/7/1)
- 発売日 : 2007/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 217ページ
- ISBN-10 : 4344810449
- ISBN-13 : 978-4344810440
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,168,188位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,744位ボーイズラブノベルス (本)
- - 225,885位文庫
- - 310,586位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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9月26日生まれ。山口県出身。静岡県在住 (「BOOK著者紹介情報」より:本データは『夜ごとの花』(ISBN-10:4344820568) が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年8月1日に日本でレビュー済み
私も他レビュアー様同様、何故「天使の鳴く夜」があれだけ酷評を受けたのか分からない一人で、
実際ドラマCDの仕上がりも良く満足しきっていたのに…。
奈良千春さんの挿絵作品はどんなに内容が自分好みでなくとも購入し保存しているのですが、これはかなーり
読むのが苦しいです。正直奈良さん担当でなければ絶対購入しなかったと思います。
ただ、前作の伊佐×田宮が大好きだったので、二人のその後が見られた事だけには非常に感謝しています。
しかしながら、一言で評価させて頂くと。
ぶっちゃけ、主人公が一番いらない人間。
…になってしまっている作品でした。攻めであり、全巻ちょこっと顔出しした田宮の異父兄・桐嶋東吾が
今回のカップリングの攻め役なのですが、主役であり受である瀬ノ尾が、ただひたすら、彼をオカズに
悶々といかがわしく空しい妄想を繰り返し、現実から逃げ続けて言い訳ばかりしているという小説です。
桐嶋が強い「漢」だけに、なんだかもう最後は「…なんでこんな碇シンジを彼は選んだの?」というワケが
さっぱり分からない状態で。
正直、桐嶋・田宮の兄弟愛と、田宮の恋人として人間的成長をし続けている伊佐の3人の関係をクローズアップ
してくれればどんなにか良い続編だったのに、と苦い思いで読み終えた感じです。
ただ、またまたの続編は、常識人志水主役とのことなので、今回のような空虚感溢れる作品ではないと
信じたいです。
ですが、やはり奈良千春さんの挿絵・カラーは他イラストレーター様と比較し、逸脱しきっています。
桐嶋の高校生時代がまだあどけなくて微笑ましい。瀬ノ尾は人間としても男性としても駄目駄目でしたが、
こんなに精悍な受けを奈良さんが描かれたのは初めてではないかと思います。
桐嶋の声は子安さんなんですよね…。それも合っていないと思っているので、余計イメージが崩れました。
ドラマCDで先に出演するキャラクターにも、なかなか難しい物が有りますね。
実際ドラマCDの仕上がりも良く満足しきっていたのに…。
奈良千春さんの挿絵作品はどんなに内容が自分好みでなくとも購入し保存しているのですが、これはかなーり
読むのが苦しいです。正直奈良さん担当でなければ絶対購入しなかったと思います。
ただ、前作の伊佐×田宮が大好きだったので、二人のその後が見られた事だけには非常に感謝しています。
しかしながら、一言で評価させて頂くと。
ぶっちゃけ、主人公が一番いらない人間。
…になってしまっている作品でした。攻めであり、全巻ちょこっと顔出しした田宮の異父兄・桐嶋東吾が
今回のカップリングの攻め役なのですが、主役であり受である瀬ノ尾が、ただひたすら、彼をオカズに
悶々といかがわしく空しい妄想を繰り返し、現実から逃げ続けて言い訳ばかりしているという小説です。
桐嶋が強い「漢」だけに、なんだかもう最後は「…なんでこんな碇シンジを彼は選んだの?」というワケが
さっぱり分からない状態で。
正直、桐嶋・田宮の兄弟愛と、田宮の恋人として人間的成長をし続けている伊佐の3人の関係をクローズアップ
してくれればどんなにか良い続編だったのに、と苦い思いで読み終えた感じです。
ただ、またまたの続編は、常識人志水主役とのことなので、今回のような空虚感溢れる作品ではないと
信じたいです。
ですが、やはり奈良千春さんの挿絵・カラーは他イラストレーター様と比較し、逸脱しきっています。
桐嶋の高校生時代がまだあどけなくて微笑ましい。瀬ノ尾は人間としても男性としても駄目駄目でしたが、
こんなに精悍な受けを奈良さんが描かれたのは初めてではないかと思います。
桐嶋の声は子安さんなんですよね…。それも合っていないと思っているので、余計イメージが崩れました。
ドラマCDで先に出演するキャラクターにも、なかなか難しい物が有りますね。
2007年8月5日に日本でレビュー済み
最近の高岡ミズミさんの本を読んでいると、少し作風が変わったのかな?と思う。白か黒かはっきりしないまま、好きか嫌いか言わないまま、嘘かホントかわからないまま、お話が進んでいく。一体どっちなんだろう、このまま終わっちゃうのかしらと思っていたら、ストンと収まるところに収まっている。でも、油断はできない。曖昧な要素はまだ残っていて、それが牙となったり、甘い蜜になったりする。その過程を楽しむことができればとても面白い。このお話では瀬ノ尾のグダグダに辟易しつつ、桐嶋の気の長さに驚きつつ、直球ど真ん中のラストに胸がすく思いがしました。そしてもっと驚いたのは、脇の人たちまで丁寧に描いてあること。前作で悪役だった男の息子の妙にまっすぐなところとか、瀬ノ尾の若い愛人の本気とか。そして桐嶋の母の最期が幸せだったのか不幸だったのかわからない、という桐嶋の独白が一番胸に響きました。