昔ながらの王道的話ですが、とってもよかったです。
とっても良い先輩の、かっこいい彼氏になんか好かれてしまった不幸な主人公、みたいな。
出てくるキャラはみんな良い人。悪者なし。だから後味も爽やか。
まずはなんと言っても攻キャラがかっこいい！そしてかわいい！
エリートで、ちょっと怖そうに見えて、でも気持ちを表すのに不器用で、実は涙もろい。
表の顔と素の顔のギャップがまた素敵で、性格もまっすぐで潔い。
そして受の沙智もどこまでもいい子。
大好きな先輩の恋人に好かれてしまったけど、そこで奪うことはしない。先輩の気持ちを考えて頑なに拒む。
不幸体質な受の鏡と言えましょう！
そしてこの攻、賢吾の元恋人である先輩、尚もどこまでもいい奴。爽やかで面倒見のよい兄貴タイプ。
嫌味の一つもない。
みんながみんな、いい奴で、もめそうでいて揉めない。でもすんなりいきそうでいかない。
ちょっとしたじれったさもあって、なかなかちょっと切なくもあって楽しく読めた作品でした。
構成的にも話に無駄がなくて、さらりとしてるけど、内容が的確。長さ的には中編ですが濃くどっぷりつかって読むことができましたしね。
最近ではかなりおススメの、王道系ＢＬ系小説ではないかと思いますよ。
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