著者は、航空自衛隊元空将補まで勤め上げた人である。
主として、インテリジェンス(情報収集)を専門とされていたそうだ。
本書は以下5章からなる:
第1章:朝鮮半島の問題とは何か
第2章:北朝鮮とはどのような国か
第3章:2代目金正日と3代目金正恩の違い
第4章:北朝鮮情勢のゆくえ
第5章:今後の展開予想とわが国の戦略について
なるほど、各章とも、プロフェッショナルとしての緻密な分析が伺える。
中でも、レビューワーが「そうか、そうだったのか!」と唸ったのは、いきなり冒頭の第1章であった。
というのは、このような疑問をずっともっていたからである
→『韓国は、なぜここまで、北朝鮮に遠慮・平伏してしまう国風を身につけてしまったのか?』
レビューワーの疑問に対して、すこぶる切れ味の鋭い舌鋒で、著者は明快に答えてくれた。
すなわち、大東亜戦争からまもなくの朝鮮戦争にあって、ようは、簡単にいえば、<兄が北朝鮮で、弟が韓国>という歴史的な位置付けが完成してしまったからだという。
なるほど、そういうことであれば、韓国は北朝鮮を崇め過ごすしかあるまい。
これについては、ここで詳細を記載してしまってはネタばれになってしまう。
どうか本書を紐解いてほしい。
そこで読者は、今まで知らなかった北朝鮮の本性を、しかと垣間見ることになるであろう。
とにもかくにも、他書とは異なる本著のビジョンには、一見の価値ありである :D

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北朝鮮は「悪」じゃない (幻冬舎ルネッサンス新書 す 5-1) 新書 – 2017/12/25
鈴木 衛士
(著)
元自衛隊情報幹部が教える、北朝鮮のリアルな現実とは
拉致問題。
繰り返される核実験。
飛来するミサイル。
悪の枢軸にして恐怖の独裁国家。
何を考えているか分からない不気味な国。
多くの日本人は北朝鮮をこう形容するだろう。
しかし、実態はどうなのだろうか。
彼らは何を考えて、どんな目的を持っているのだろう。
また、日本をどう見ているのだろうか。
そんな疑問に対する回答を、本書は教えてくれる。
緊迫する東アジア情勢の中で日本が取るべき態度とは。
今のアメリカ追従路線は本当に正しい道なのか。
今こそ知らなくてはならない、北朝鮮の本当の姿を描いた一冊。
拉致問題。
繰り返される核実験。
飛来するミサイル。
悪の枢軸にして恐怖の独裁国家。
何を考えているか分からない不気味な国。
多くの日本人は北朝鮮をこう形容するだろう。
しかし、実態はどうなのだろうか。
彼らは何を考えて、どんな目的を持っているのだろう。
また、日本をどう見ているのだろうか。
そんな疑問に対する回答を、本書は教えてくれる。
緊迫する東アジア情勢の中で日本が取るべき態度とは。
今のアメリカ追従路線は本当に正しい道なのか。
今こそ知らなくてはならない、北朝鮮の本当の姿を描いた一冊。
- 本の長さ158ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2017/12/25
- 寸法17.3 x 10.8 x 0.9 cm
- ISBN-104344915054
- ISBN-13978-4344915053
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商品の説明
著者について
■ 鈴木 衛士/スズキ エイジ
1960(昭和35)年京都府京都市生まれ。
父親は水戸黄門や暴れん坊将軍などの時代劇や仮面ライダーなどのシナリオを手がけた脚本家で、
母親は京都土木建築業界の重鎮という家庭に育ちながら、
本人は両親とは全く別の人生を歩むべく、
1983(昭和58)年に大学を卒業後、
陸上自衛隊に2等陸士として入隊。
2年後に離隊するも1985(昭和60)年に幹部候補生として航空自衛隊に再入隊し、
3等空尉に任官後は約30年にわたり情報幹部として航空自衛隊の各部隊や防衛省航空幕僚監部、防衛省情報本部などで勤務。
防衛のみならず大規模災害や国際平和協力活動等に関わる情報の収集や分析にあたる。
北朝鮮の弾道ミサイル発射事案や東日本大震災、
自衛隊のイラク派遣など数々の重大事案において第1線で活躍。
2015(平成27)年に空将補で退官。
1960(昭和35)年京都府京都市生まれ。
父親は水戸黄門や暴れん坊将軍などの時代劇や仮面ライダーなどのシナリオを手がけた脚本家で、
母親は京都土木建築業界の重鎮という家庭に育ちながら、
本人は両親とは全く別の人生を歩むべく、
1983(昭和58)年に大学を卒業後、
陸上自衛隊に2等陸士として入隊。
2年後に離隊するも1985(昭和60)年に幹部候補生として航空自衛隊に再入隊し、
3等空尉に任官後は約30年にわたり情報幹部として航空自衛隊の各部隊や防衛省航空幕僚監部、防衛省情報本部などで勤務。
防衛のみならず大規模災害や国際平和協力活動等に関わる情報の収集や分析にあたる。
北朝鮮の弾道ミサイル発射事案や東日本大震災、
自衛隊のイラク派遣など数々の重大事案において第1線で活躍。
2015(平成27)年に空将補で退官。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2017/12/25)
- 発売日 : 2017/12/25
- 言語 : 日本語
- 新書 : 158ページ
- ISBN-10 : 4344915054
- ISBN-13 : 978-4344915053
- 寸法 : 17.3 x 10.8 x 0.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 341,731位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月24日に日本でレビュー済み
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2018年5月1日に日本でレビュー済み
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意外に冷静で落ち着いた雰囲気が感じられて、一気に最後まで読み進められました。
現在の北朝鮮が出来上がった歴史がわかり、北朝鮮を理解する一助になりました。
あくまで個人の見解と言っていますが、素直に肯定できました。
現在の北朝鮮が出来上がった歴史がわかり、北朝鮮を理解する一助になりました。
あくまで個人の見解と言っていますが、素直に肯定できました。
2018年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北朝鮮は悪じゃないは歴史的背景及び北と韓国の力関係がよく分ってためになりました。
また、今ピョンチャンオリンピックで繰り返されている、北朝鮮の行動、言動の理由が具体的に理解できるようになりました。
オリンピックが終わってからの北朝鮮の出方と韓国の動向が注視されます。
また、今ピョンチャンオリンピックで繰り返されている、北朝鮮の行動、言動の理由が具体的に理解できるようになりました。
オリンピックが終わってからの北朝鮮の出方と韓国の動向が注視されます。
2017年12月27日に日本でレビュー済み
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評論家でなく、その筋の専門家の分析は説得力があります。分析の重要性に重きが置かれてるので大変参考になりました。
2018年2月16日に日本でレビュー済み
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北朝鮮建国以来の歴史を振り返るところから、かの国の方針、戦略を丁寧かつ明瞭に解きほぐしていく。
この辺りの分析は自衛隊において情報分析に携わっていた人らしく、説得力がある。
一方で、拉致被害者救出の為にも、日本に敵対的な核武装国を出現させないためにも、制裁一辺倒ではなくそろそろ協議に入り、北を日米の側に引き寄せるべきとしている。北の核が西を向いていた方が都合が良いのは確かであるが、憲法改正、敵基地攻撃能力、核武装など日本の国防体制を根本的に変えて、恫喝に屈しない体制を作らない限り、成り立たない論であるように思う。残念ながら、その辺りについてはほんの少ししか触れておらず、説得力に欠ける。元自衛官ということで記述を抑えたのだろうか。
また、筆者の(正確には筆者の母上の)個人的な体験に基づく朝鮮人に対する見方が随分甘いように感じた。儒教思想で上下の関係しか構築できない文化を持ち、南北ともに中国による反日工作が浸透している朝鮮半島と、筆者の言う「相利共生」が可能であるとは現時点では夢想するのも難しい。
元軍人らしい冷徹さと、妙なロマンティシズムが混在している一冊である。
この辺りの分析は自衛隊において情報分析に携わっていた人らしく、説得力がある。
一方で、拉致被害者救出の為にも、日本に敵対的な核武装国を出現させないためにも、制裁一辺倒ではなくそろそろ協議に入り、北を日米の側に引き寄せるべきとしている。北の核が西を向いていた方が都合が良いのは確かであるが、憲法改正、敵基地攻撃能力、核武装など日本の国防体制を根本的に変えて、恫喝に屈しない体制を作らない限り、成り立たない論であるように思う。残念ながら、その辺りについてはほんの少ししか触れておらず、説得力に欠ける。元自衛官ということで記述を抑えたのだろうか。
また、筆者の(正確には筆者の母上の)個人的な体験に基づく朝鮮人に対する見方が随分甘いように感じた。儒教思想で上下の関係しか構築できない文化を持ち、南北ともに中国による反日工作が浸透している朝鮮半島と、筆者の言う「相利共生」が可能であるとは現時点では夢想するのも難しい。
元軍人らしい冷徹さと、妙なロマンティシズムが混在している一冊である。
2018年1月4日に日本でレビュー済み
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退役したばかりの自衛官が、論理的(事実をベースにして)に北朝鮮とは何かを語っている。決して自衛隊内部の暴露などではなく、公にされている情報を客観的かつ多角的に読み解くことで、マスコミの報道や政治家の言動などで植え付けられたイメージがいかに世間に浸透しているのかと気づかされる。それから、あとがきがいい。
2018年1月1日に日本でレビュー済み
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米、中、韓、ロの関係について、時系列の説明もあり大変分かりやすい本でした。 北朝鮮がなぜ、こんなに強気な政策をとっているのか、わかりました。 政治家の方もこの本を読んでいただき、北朝鮮との交渉に生かして、拉致被害者を早く取り戻していただきたいです。 今が好機では?
2018年1月7日に日本でレビュー済み
北朝鮮情勢の本という気持ちで読み終えたが、あとがきを読んで、著者がこの本を書いた背景に重ね合わせ
感銘を受けた。
もちろん本論も、守秘義務に配慮しなから苦労して構成したのだろうが、その道で長年活動してきた人間
の息遣いや独自の視点が感じられ、著述を業とする人が書いたものとは一味違うものを感じた。読んで損は
ない内容だと思う。
感銘を受けた。
もちろん本論も、守秘義務に配慮しなから苦労して構成したのだろうが、その道で長年活動してきた人間
の息遣いや独自の視点が感じられ、著述を業とする人が書いたものとは一味違うものを感じた。読んで損は
ない内容だと思う。