若さへの挑戦と言うべきか
オヤジになると、誰しもが「若さ」への憧れを口にする
しかし、その前提条件は「今の自分と同じ知識や価値観、社会的経験値など」を持ったまま
「若い頃に戻りたい」という「欲望」や「希望」であって
「若い頃」そのものに、何もかもリセットして戻りたいという事ではない(多くの場合)
オヤジは誰しもが前者の「今の自分を肉体的に若くしたい」だけだろう
つまりは、若さは「憧れ」ではあるが過ぎ去った日々は元へ戻らない
まさに「覆水盆に返らず」と言うべきだろうか?
だからこそ、凡人たるべき価値観で生きていくことが肝要だ
若くして生業を成功した御仁も多い
ゲイツや亡くなったジョブズなどはその典型だろう
しかし、彼らとて常に開発に携わって今まで来た、もしくは亡くなったわけではない
会社を「経営」する手腕を発揮したからこそ、今のマイクロソフトやアップルがある
それは2社に限った話ではない
ガレージから巨大な世界的企業に移行した時に、既に「オヤジ」になっていたわけだ
「経験」こそが有利な状況を作り出す、「若さ」という単純な状況にソレが有るだろうか?
著書の中に、ダヴィンチが「天才」として記載してある
彼は、多才であり、様々な分野においてその能力を発揮した
「天才」というべき御仁を対象とするならば
ワタシもその最たる人物には「ダヴィンチ」を示したい
逆に言えば、「分野ごとの天才」は多いが、「多才」であることは極めて希であるということ
だから、「自身の領分」こと身分相応を弁えることも必要であり
それは「オヤジ」になって、ようやく解ることかもしれない
さて「オヤジ」という「領域」へ突入するステージ、レベルや年齢など
どこから「オヤジ」であるかという「個人差」も含めて
それは過ぎ去ってみないと解らない
孔子の論語にはこう有る
「知るということは、知ったと言うことを知ることであり、知らない事を知らないとすることである」と
「知る」ことで初めて解る事もあると言うことだ
オヤジにはオヤジなりの「知る」が有る
それは若さでは補えない何かが有ると言うこと
内容は確かに過激だが、「オヤジの視点」から普段口に出来ないことを口にしただけ
とやかく言うべきことではないかもしれない
分相応を自覚し弁えて行動する、それが「凡人」だということだろう
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凡人として生きるということ (幻冬舎新書 お 5-1) 新書 – 2008/7/1
押井 守
(著)
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- 本の長さ178ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2008/7/1
- ISBN-104344980891
- ISBN-13978-4344980891
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2008/7/1)
- 発売日 : 2008/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 178ページ
- ISBN-10 : 4344980891
- ISBN-13 : 978-4344980891
- Amazon 売れ筋ランキング: - 276,799位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2012年6月12日に日本でレビュー済み
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2015年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
基本的には、この本に書かれている内容は、押井監督の主観と人生経験からだされた結論で書かれています。当然ですよね。
特に押井守原理主義者は問題なく読めるでしょうし、共感できるでしょう。
宮崎駿氏や鈴木敏夫氏や養老孟司氏との対談をすべてみているような押井フリークは、とこかで聞いた話が多数でてきます。
押井監督はこの本の中で何度もこの「デマゴギー」という言葉を使っています。
そして、いろんな例を出して、若者に対して、オヤジになることの楽しさを説いています。
一部、負け惜しみに聞こえなくもない文章もあるのですが、気のせいだと思ってます。
本当の自由とは何か。
子供を産むならば、犬や猫を一度飼って、看取ってからにしろ。
仕事は、実はこのうえなく楽しいものなのだ。
大量生産の服や靴を身に着けることは個性の主張にはならない。
友達なんかいなくていいんだ。
僕はインターネットもほとんどやらないし、携帯電話も持ってない。(方便だとおもうんですけどねw)
自称不敗神話
上記の内容に興味が湧いたら、この本を読んでみると良いかもしれません。
気を付けるべきは、押井監督は、とても口が上手く、煙にまくのが上手い人だということですw
やや斜に構えて読むくらいちょうどいいと個人的には思ってます。
いつもの押井節で、あっという間に読み終わります。
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宮崎駿氏や鈴木敏夫氏や養老孟司氏との対談をすべてみているような押井フリークは、とこかで聞いた話が多数でてきます。
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そして、いろんな例を出して、若者に対して、オヤジになることの楽しさを説いています。
一部、負け惜しみに聞こえなくもない文章もあるのですが、気のせいだと思ってます。
本当の自由とは何か。
子供を産むならば、犬や猫を一度飼って、看取ってからにしろ。
仕事は、実はこのうえなく楽しいものなのだ。
大量生産の服や靴を身に着けることは個性の主張にはならない。
友達なんかいなくていいんだ。
僕はインターネットもほとんどやらないし、携帯電話も持ってない。(方便だとおもうんですけどねw)
自称不敗神話
上記の内容に興味が湧いたら、この本を読んでみると良いかもしれません。
気を付けるべきは、押井監督は、とても口が上手く、煙にまくのが上手い人だということですw
やや斜に構えて読むくらいちょうどいいと個人的には思ってます。
いつもの押井節で、あっという間に読み終わります。
2016年2月17日に日本でレビュー済み
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賛成するか反対するかとかでははなく、自分のエッジがあるので素晴らしいなあ、かっこいいなあと素直に感じます。
共感するところもあれば、いまいちピンとこないこともありますが、きっと僕も年齢を重ねたり、自分で作品を作ったり、批評されることで、いろいろと感性は変わってくるはずで、とても楽しみに思えました。
共感するところもあれば、いまいちピンとこないこともありますが、きっと僕も年齢を重ねたり、自分で作品を作ったり、批評されることで、いろいろと感性は変わってくるはずで、とても楽しみに思えました。
2022年7月20日に日本でレビュー済み
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テーマはすごく良いが、立てた問の答えになってない文章が多い。きちんとした答えが、ないのか、答えはあるが、きちんと、伝わるように分かりやすいように述べられてないだけなのか、判断に苦しむ。再考されたし。答えに納得できないものも多い。
この本のような難しい問を真正面から捉えて、回答した本は最近特に少なくなってるので、かなり貴重だし、作者はかなり、きちんとした人なんだな、ととても感動です。
この本のような難しい問を真正面から捉えて、回答した本は最近特に少なくなってるので、かなり貴重だし、作者はかなり、きちんとした人なんだな、ととても感動です。
2008年9月14日に日本でレビュー済み
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本書で押井さんが、ろくでもないと考える世界(現代の日本社会)に生きる若者へ伝えるメインメッセージは以下の二つ
1.人生の選択を留保しないこと
人生とは選択の連続である。他者を受け入れたり、自分の尺度で富や名誉ではない自分の美学と情熱を持ち、その目的の為に勝負し続けること。勝負は諦めた時こそ勝負に負けるとき
このメッセージは映画では、優一が、I kill my father と言って最強の敵「大人の男であるTeacher」に一人で挑む行動で描かれています
2.社会と関わりを持つこと
秋葉原のメイドでいい。仕事をすること。それによって人と関わり、社会と繋がることができ自分の社会での居場所や存在意義が見出せる。ネットで繋がるだけの社会よりも、仕事で繋がる社会の方がきっと面白いはず。そして自分を高めてくれる仕事仲間をみつけること。損得勘定抜きでつきあえる友人なんていなくていい
押井さんは評論家でも文化人でもないので、文章での表現は完璧ではありませんが、この病んだ社会に生きる若者に映画と平行してメッセージを発したいという強い思いと、その社会への深い洞察から生まれたメッセージは強く心に響くものがありました
映画だけでなく、本書もぜひ多くの若者に目を通してもらい、何か大切なものを掴んで頂けたらと思います
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押井さんは評論家でも文化人でもないので、文章での表現は完璧ではありませんが、この病んだ社会に生きる若者に映画と平行してメッセージを発したいという強い思いと、その社会への深い洞察から生まれたメッセージは強く心に響くものがありました
映画だけでなく、本書もぜひ多くの若者に目を通してもらい、何か大切なものを掴んで頂けたらと思います
2012年9月30日に日本でレビュー済み
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凡人として生きることの選択をしている多くの大人たちにエールを送っている本だと思います。
確かに若いことは沢山の可能性を秘めてはいますが、未熟で無駄の多い青臭い生き方と実現しそうもない夢に支配されている点はきちんと意識しておく必要があると思います。
下り坂や失敗の経験を通して様々な制約と折り合いをつけ、その中でなお実現可能な何かを見出し生きていくことに本当の自由があるという考えには共感する部分が多いです。
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下り坂や失敗の経験を通して様々な制約と折り合いをつけ、その中でなお実現可能な何かを見出し生きていくことに本当の自由があるという考えには共感する部分が多いです。
2013年7月13日に日本でレビュー済み
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若けりゃ良い、みたいな昔からのステレオタイプな考えをがらっと変えて、オヤジが最高なんだと知らせてくれる貴重な書である。作者の記述はいわゆる常識に反することが多いが、それが奇をてらったということでなく、作者の人生の経験から得られたものだけに説得力がある。若い人はこれを読んでどう思うのかな?
2009年10月31日に日本でレビュー済み
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20代、2児の母親。至って平凡な人生、これで良いのか?と悶々と考えていたときに「スカイ・クロラ」の特集を
テレビで見て、押井さんに興味が湧きこの本を読んでみました。
特にアニメが好きな、いわゆるアキバ系の人達に読んで欲しくて書いたのではないでしょうか。
物事や人間としての営みの本質を分かりやすく教えてくれていて、何より押井さんが書くから意味がある。
「普通に」生きることの難しさ、大切さ。少し悩みが消えて、自分の状況に後押ししてもらった気がします。
エピソードとしてありましたが、自分の職場にスタッフの赤ちゃんを「連れておいで」と言える上司(男性)は
なかなかいないでしょう。素敵な人だなぁと思いました。
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特にアニメが好きな、いわゆるアキバ系の人達に読んで欲しくて書いたのではないでしょうか。
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なかなかいないでしょう。素敵な人だなぁと思いました。