マスコミが無視しているゴミ処理の実状が詳しく解説されている非常に勉強になる貴重な一冊です。
個人的には、先日、近隣にRDFが有ることに改めて気がつきましたが、RDFの実態について載っていたのが良かったところです。
生きてる以上、誰であってもゴミは出すので、その処理の実態を知ることは誰にとっても有益なはずなので読まれることをお勧めします。
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ゴミ分別の異常な世界: リサイクル社会の幻想 (幻冬舎新書 す 3-1) 新書 – 2009/7/1
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- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2009/7/1
- ISBN-104344981332
- ISBN-13978-4344981331
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2009/7/1)
- 発売日 : 2009/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 229ページ
- ISBN-10 : 4344981332
- ISBN-13 : 978-4344981331
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2021年12月14日に日本でレビュー済み
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2011年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今年、町の地区役員として、ゴミ問題に参加することになり、この本を読みました。
縄文時代より集落の誕生とともに、そのゴミ捨て場である貝塚から、その時代を読み解く考古学を連想したりしました。
和気静一郎著『ゴミって何? 清掃現場からの報告』(技術と人間1990年)のp149「ゴミを制する者が都市を制する」時代という言葉に出合って、これまで意識しなかったゴミ問題と都市の関係に深い関わりがあることを知りました。
このゴミ分別が、全国で、どのように取り組まれているのか、その状況と問題点を鋭く指摘しているのが、本書です。
分別いらずの「RDF施設」のはずなのに、燃えるゴミとプラスチックを分別している現状に疑問を感じたり、この施設が、自治体のゴミ処理経費の重い負担になっている問題点を、指摘される役員の声に耳を傾けています。
レジ袋の問題も、「スーパーの狙いは有料化によるコスト削減」と説く。
無料配布のレジ袋の意識が、有料化になっているから、商品化に成功したことになる。
この事に関する説明も、かなり説得力があります。
p109の「リサイクル貧乏」という言葉が、とくに印象的でした。
34分別をされている自治体の紹介など、全国平均の中での効果など、ゴミ分別問題を考える必読書です。
縄文時代より集落の誕生とともに、そのゴミ捨て場である貝塚から、その時代を読み解く考古学を連想したりしました。
和気静一郎著『ゴミって何? 清掃現場からの報告』(技術と人間1990年)のp149「ゴミを制する者が都市を制する」時代という言葉に出合って、これまで意識しなかったゴミ問題と都市の関係に深い関わりがあることを知りました。
このゴミ分別が、全国で、どのように取り組まれているのか、その状況と問題点を鋭く指摘しているのが、本書です。
分別いらずの「RDF施設」のはずなのに、燃えるゴミとプラスチックを分別している現状に疑問を感じたり、この施設が、自治体のゴミ処理経費の重い負担になっている問題点を、指摘される役員の声に耳を傾けています。
レジ袋の問題も、「スーパーの狙いは有料化によるコスト削減」と説く。
無料配布のレジ袋の意識が、有料化になっているから、商品化に成功したことになる。
この事に関する説明も、かなり説得力があります。
p109の「リサイクル貧乏」という言葉が、とくに印象的でした。
34分別をされている自治体の紹介など、全国平均の中での効果など、ゴミ分別問題を考える必読書です。
2017年10月22日に日本でレビュー済み
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本書には、26事例ものゴミ処理にまつわる問題実例が紹介されています。取材先は、日本全域(東京圏や関西圏が多いですが)にわたり、「第6章 外国はどこまでお手本になるか」では、ドイツ、フランス、韓国まで取材しています。その労力には頭が下がります。
本書を読んでまずわかることは、「分別後どう処理するかを考えずに分別項目数を増やしても意味がない」ということです。また、一般廃棄物の処理責任は市町村にあるのですが、その実態・処理方法は本当に千差万別であることがよくわかります。また、よかれと思い進めたRDFが大失敗になった事例なども興味深いです。ゴミ問題を論じる際に単純に「この方法が良い」というようなことは言えないことが本書を読むと実感できます。
「本書には問題提起はあっても解決策がない」というレビュアーさんもおられ、なるほどそのとおりなのですが、まず実態を知ることが大事なので、本書の価値は十分にあります。
2人の著者の1人である杉本裕明氏には、「 ルポ にっぽんのごみ (岩波新書) 」という本もあり、あわせて読むと有益と思います。「ルポ」のほうは、環境行政の変遷もとりあげたやや上からの視点でみた本であるのに対して、本書は現地の状況を数多く取り上げた、よりルポルタージュ的な要素の強い本となっています。
読む価値の十分ある、有益で興味深い本です。お薦めします。
本書を読んでまずわかることは、「分別後どう処理するかを考えずに分別項目数を増やしても意味がない」ということです。また、一般廃棄物の処理責任は市町村にあるのですが、その実態・処理方法は本当に千差万別であることがよくわかります。また、よかれと思い進めたRDFが大失敗になった事例なども興味深いです。ゴミ問題を論じる際に単純に「この方法が良い」というようなことは言えないことが本書を読むと実感できます。
「本書には問題提起はあっても解決策がない」というレビュアーさんもおられ、なるほどそのとおりなのですが、まず実態を知ることが大事なので、本書の価値は十分にあります。
2人の著者の1人である杉本裕明氏には、「 ルポ にっぽんのごみ (岩波新書) 」という本もあり、あわせて読むと有益と思います。「ルポ」のほうは、環境行政の変遷もとりあげたやや上からの視点でみた本であるのに対して、本書は現地の状況を数多く取り上げた、よりルポルタージュ的な要素の強い本となっています。
読む価値の十分ある、有益で興味深い本です。お薦めします。
2009年10月12日に日本でレビュー済み
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ご近所のゴミ問題、自宅前が集積場所なので臭い、前日からゴミが出ている、不燃物が混ざっているからと作業員は回収してくれない、資源ゴミを業者が持ちさったから違法だとか、そんな問題に悩まされている方にお勧めします気持ちが楽になりますよ行政に対して自分の意見を言えるようにもなるんじゃないかな。
2016年12月13日に日本でレビュー済み
「リサイクル」今やこれが「錦の御旗」と化しているが、それに費やす様々なコストと照らし合わせた場合、本当に経済合理性にはかなうものなのだろうか。本書はそれを検証する本だ。類書として武田氏の「リサイクルをしてはいけない」などがあるが、本書もそれらの域を出ていない。 同書と異なる点は、資料の引用・解析に強引さがさほど見られない点だろう。
地域(地球)環境を守るため、ごみの減量は必要であるし、リサイクルがそのための有効な手段の一つであることは言うまでもない。しかし、それらが科学的経済的な検証もなされず現状を無視して実施されているとしたら、それは大きな問題である。
関係事業者の商業ベース、関係者の思いこみ、住民の地域エゴ等に流される中で、不必要な分別をして、労力・税金の無駄遣いを強いられている例も少なくない。
ゴミの大幅な減量や見込み違いにより、補助燃料としての重油の消費が増大したり、RDFのように当初のもくろみと違って大幅なコスト増になった例などは興味深い。
また、我が国がリサイクルのお手本としたドイツやフランスのゴミ収集・処理の実態等も意外性があり面白い。前述の藤田氏の著書同様、全てを無批判にそのまま信じ込む事は危険だが、少なくともこのような見方考え方もあると居て程度には心にとめていたい。
様々な角度から眺め、様々な考え方で分析して初めて真実が現れることもある。
巻末の「まとめ」は次の3つ
・お役所の言う事はまず疑ってかかれ。
・かかる費用と受けるメリットとを天秤にかけよ。
・役所との協働には、ある程度の緊張感をもって臨め。
地域(地球)環境を守るため、ごみの減量は必要であるし、リサイクルがそのための有効な手段の一つであることは言うまでもない。しかし、それらが科学的経済的な検証もなされず現状を無視して実施されているとしたら、それは大きな問題である。
関係事業者の商業ベース、関係者の思いこみ、住民の地域エゴ等に流される中で、不必要な分別をして、労力・税金の無駄遣いを強いられている例も少なくない。
ゴミの大幅な減量や見込み違いにより、補助燃料としての重油の消費が増大したり、RDFのように当初のもくろみと違って大幅なコスト増になった例などは興味深い。
また、我が国がリサイクルのお手本としたドイツやフランスのゴミ収集・処理の実態等も意外性があり面白い。前述の藤田氏の著書同様、全てを無批判にそのまま信じ込む事は危険だが、少なくともこのような見方考え方もあると居て程度には心にとめていたい。
様々な角度から眺め、様々な考え方で分析して初めて真実が現れることもある。
巻末の「まとめ」は次の3つ
・お役所の言う事はまず疑ってかかれ。
・かかる費用と受けるメリットとを天秤にかけよ。
・役所との協働には、ある程度の緊張感をもって臨め。
2009年10月28日に日本でレビュー済み
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著者、杉本さんの記事を以前読ませていただいて、非常に広い視野で書いてあるのに感心したことがありました。。
ゴミ、資源問題は、さまざまな価値観が錯綜して分かりにくくなっていますが、杉本さんの視点で問題が見事に整理され、まさに目からうろこが落ちるを実感しました。
ゴミ問題、資源化問題では、個人も行政も考え方を一度整理しなければいけない時期です。大勢の方にぜひ読んでほしい本です。
ゴミ、資源問題は、さまざまな価値観が錯綜して分かりにくくなっていますが、杉本さんの視点で問題が見事に整理され、まさに目からうろこが落ちるを実感しました。
ゴミ問題、資源化問題では、個人も行政も考え方を一度整理しなければいけない時期です。大勢の方にぜひ読んでほしい本です。
2011年3月7日に日本でレビュー済み
悪い意味で「記者の書いた本」と感じた。
「報告」はあっても、「考察」がない。
「批判」はあっても、「対案」や「提言」がない。
結論を導き出す構成の「研究者の書いた本」ではないし、
信念を訴える構成の「活動家の書いた本」でもない。
報告と批判だけで終わってしまうのは、まさしく、
悪い意味で「記者の書いた本」だろう。
(無論、「記者だからいい本が書けないのだ」と言っているのではない。
誤解なきよう。)
「ゴミ分別の“異常な”世界」と言うが、
(扇情的な見出しをつけたがるのも記者の習性か…?)
じゃあ著者は何をもって“正常”と見なしているのか、
その視座がそもそもわからない。
日本各地・世界各地のゴミ事情が批判的に紹介されているが、
毎章読み終えるごとに、「で、著者はそれをどうしたらいいと思っているわけ…?」
とツッコまずにはいられなかった。
著者の論らしきものは「あとがき」に記されるのみだが、
「費用対効果を検証せよ」とか「住民と自治体が協働せよ」とか、
どれも観念的で無難、「当たり前と言えば当たり前」の内容に過ぎない。
すべてのゴミを負担ゼロで資源に変える魔法などない以上、
「ゴミ分別」の完璧な正解などないのは当然なのであって、
単に「異常だ」と斬って捨てて溜飲を下げているだけの書物には、
まったく良心も有用性も感じない。
ゴミ論争、こういう、センセーションを煽るだけで前に進まない議論は
そろそろやめにしないか?
「報告」はあっても、「考察」がない。
「批判」はあっても、「対案」や「提言」がない。
結論を導き出す構成の「研究者の書いた本」ではないし、
信念を訴える構成の「活動家の書いた本」でもない。
報告と批判だけで終わってしまうのは、まさしく、
悪い意味で「記者の書いた本」だろう。
(無論、「記者だからいい本が書けないのだ」と言っているのではない。
誤解なきよう。)
「ゴミ分別の“異常な”世界」と言うが、
(扇情的な見出しをつけたがるのも記者の習性か…?)
じゃあ著者は何をもって“正常”と見なしているのか、
その視座がそもそもわからない。
日本各地・世界各地のゴミ事情が批判的に紹介されているが、
毎章読み終えるごとに、「で、著者はそれをどうしたらいいと思っているわけ…?」
とツッコまずにはいられなかった。
著者の論らしきものは「あとがき」に記されるのみだが、
「費用対効果を検証せよ」とか「住民と自治体が協働せよ」とか、
どれも観念的で無難、「当たり前と言えば当たり前」の内容に過ぎない。
すべてのゴミを負担ゼロで資源に変える魔法などない以上、
「ゴミ分別」の完璧な正解などないのは当然なのであって、
単に「異常だ」と斬って捨てて溜飲を下げているだけの書物には、
まったく良心も有用性も感じない。
ゴミ論争、こういう、センセーションを煽るだけで前に進まない議論は
そろそろやめにしないか?
2009年8月11日に日本でレビュー済み
ゴミ分別には疑問に思うことが少なくない。
プラスチックは埋めたり、リサイクルするよりも燃やしたほうがコストはかからない。
また、再生してペットボトルを作るより、新品を作ったほうが石油の消費量も少ない。
こうした疑問に本書が明確な答えを出してくれるわけではない。
全国各地の自治体が実際に行っているゴミ行政を細かく調べて、
その実態を報告してくれているのである。
おかしなゴミ分別と無駄なコスト、環境に過敏な住民たちなど、
どこもゴミ行政はうまくいっているとは言いがたい。
それらの事例が豊富であるのが本書を評価する点である。
ただ、著者らによる分析は参考にならないところもある。
なぜなら、
<リサイクルは本当に必要なのか。>
<焼却炉から出るというダイオキシンは、
そのダイオキシンの毒性自体が大したことはないという知見はあるのか。>
といった基本的な疑問・前提があいまいになっているからだ。
したがって、本書は個々の事例を確かめるのに有用であるけれども、
ゴミ処理の解決策や方向性を示すものではないので、そこは注意されたほうがいいと思う。
プラスチックは埋めたり、リサイクルするよりも燃やしたほうがコストはかからない。
また、再生してペットボトルを作るより、新品を作ったほうが石油の消費量も少ない。
こうした疑問に本書が明確な答えを出してくれるわけではない。
全国各地の自治体が実際に行っているゴミ行政を細かく調べて、
その実態を報告してくれているのである。
おかしなゴミ分別と無駄なコスト、環境に過敏な住民たちなど、
どこもゴミ行政はうまくいっているとは言いがたい。
それらの事例が豊富であるのが本書を評価する点である。
ただ、著者らによる分析は参考にならないところもある。
なぜなら、
<リサイクルは本当に必要なのか。>
<焼却炉から出るというダイオキシンは、
そのダイオキシンの毒性自体が大したことはないという知見はあるのか。>
といった基本的な疑問・前提があいまいになっているからだ。
したがって、本書は個々の事例を確かめるのに有用であるけれども、
ゴミ処理の解決策や方向性を示すものではないので、そこは注意されたほうがいいと思う。