筆者の学生時代から、東芝での研究開発、大学教員になってからの研究開発までを綴ったエッセイ本
「企業の研究開発において、どんな能力が必要とされるのか」「大学の研究開発と企業の研究開発の違い」
など、これから企業に就職する大学院の学生に是非とも知っておいてほしいことが、筆者の実体験を通して
書かれており、半導体研究者視点で見ると非常に面白い
半導体分野の研究者ではない人からすると、いまいちピンと来ない「ムーアの法則」「世界一位でなければ
生き残れない理由」「NANDフラッシュメモリとは何か」などの基礎知識が必要なので、読む人がかなり
限定されていて、他分野の人が読むと全く面白くない話かも
購入者がそのあたりを勘違いしないようにタイトルに「半導体」の文字が欲しいところ
ただ、私としては大満足の一冊
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世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書) 新書 – 2012/1/28
竹内 健
(著)
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購入オプションとあわせ買い
半導体ビジネスは毎日が世界一決定戦。世界中のライバルとしのぎを削るのが当たり前の世界で働き続けるとはどういうことなのか? フラッシュメモリ研究で世界的に知られるエンジニアによる、元気の湧く仕事論。
デジカメやiPod、携帯電話などに使われ、生活に不可欠な存在であるフラッシュメモリ。著者は東芝の開発チームの一員として、世界シェア40%の主力事業にまで成長させる技術を確立した。その後、MBAを取得し、半導体ビジネスの最前線で、各国の企業とわたりあう。世界中のライバルとしのぎを削るのが当たり前、毎日が世界一決定戦の世界で働き続けるとはどういうことなのか? 異色のエンジニアが初めて語る仕事論。理系・文系問わずグローバル人材が求められる時代へのヒントが満載。
デジカメやiPod、携帯電話などに使われ、生活に不可欠な存在であるフラッシュメモリ。著者は東芝の開発チームの一員として、世界シェア40%の主力事業にまで成長させる技術を確立した。その後、MBAを取得し、半導体ビジネスの最前線で、各国の企業とわたりあう。世界中のライバルとしのぎを削るのが当たり前、毎日が世界一決定戦の世界で働き続けるとはどういうことなのか? 異色のエンジニアが初めて語る仕事論。理系・文系問わずグローバル人材が求められる時代へのヒントが満載。
- 本の長さ203ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2012/1/28
- ISBN-104344982479
- ISBN-13978-4344982475
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商品の説明
著者について
1967年東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻修士課程修了。工学博士。(株)東芝に入社。フラッシュメモリの開発に携わる。2003年、スタンフォード大学ビジネススクール経営学修士課程修了(MBA)。帰国後は、フラッシュメモリ事業の製品開発のプロジェクトマネジメントや企業間交渉ならびにマーケティングに従事。2007年、東芝を退社し、現在、東京大学大学院工学系研究科准教授。フラッシュメモリ、次世代メモリの研究で世界的に知られる。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2012/1/28)
- 発売日 : 2012/1/28
- 言語 : 日本語
- 新書 : 203ページ
- ISBN-10 : 4344982479
- ISBN-13 : 978-4344982475
- Amazon 売れ筋ランキング: - 250,039位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近(2017年現在)話題の東芝半導体事業の立ち上げメンバーの著作。
この会社や半導体事業に興味がある人は面白いかも。
読み易いが、内容はそれほど…
著者のように能力があり実績を出した人は会社を去り、事業で失敗しても世渡りで横滑りで会社に残る。
会社の体質は昔から変わらないのでしょう。
この会社や半導体事業に興味がある人は面白いかも。
読み易いが、内容はそれほど…
著者のように能力があり実績を出した人は会社を去り、事業で失敗しても世渡りで横滑りで会社に残る。
会社の体質は昔から変わらないのでしょう。
2012年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「仕事術」と題されていますが内容は著者の今までのキャリア戦略についてです。
副題(最先端ITに挑むエンジニアの激走記)の方が本書の内容を正確に表しています。
隙間を狙い常に環境を変えていくサバイバル人生です。
また自身の経験に絡めて人脈の大切さを何度も説いています。
著者が繰り返し述べている戦略は「隙間」を狙うこと。
ただしそれも楽なことではなく、対象は「市場で勝負できるような
メインストリームのものでなければ」(p.150)ならない。
しかし「何が本当に次の技術のメインストリームになるか、実際のところ
やってみないと、よく分からない」(p.173)という茨の道です。
アイデアを産むことについて、企業でメモリ開発に携わっていた時期の文脈では
市場調査に頼らずマーケティングの現場で周辺装置の知識を得たことによる
俯瞰的視点を持つことが役に立った(p.40)と述べています。
一方で、東大研究者となった後の話の中では次のように記述しています。
「自分は何がほしいのかを徹底的に考え抜くことがマーケティングの本質なのです。」(p.189)
前提となる広範な知識を持った上で、最終的な判断は感覚に頼るということのようです。
実力がある人だからこそできる生き方とも見れますが、逆にこういう生き方をしたから
必要に迫られて実力がついたのだろうなとも思えます。
戦略的で現実の社会でいかに生き残っていくかということに対する緊張感をひしひしと感じました。
欲を言えば、世界で勝負することについての面白さについてもっと書いて欲しかったです。
そうすれば後進に戦略を授けることにとどまらず高いモチベーションをも与えられる本に
なったのではないかと思います。
副題(最先端ITに挑むエンジニアの激走記)の方が本書の内容を正確に表しています。
隙間を狙い常に環境を変えていくサバイバル人生です。
また自身の経験に絡めて人脈の大切さを何度も説いています。
著者が繰り返し述べている戦略は「隙間」を狙うこと。
ただしそれも楽なことではなく、対象は「市場で勝負できるような
メインストリームのものでなければ」(p.150)ならない。
しかし「何が本当に次の技術のメインストリームになるか、実際のところ
やってみないと、よく分からない」(p.173)という茨の道です。
アイデアを産むことについて、企業でメモリ開発に携わっていた時期の文脈では
市場調査に頼らずマーケティングの現場で周辺装置の知識を得たことによる
俯瞰的視点を持つことが役に立った(p.40)と述べています。
一方で、東大研究者となった後の話の中では次のように記述しています。
「自分は何がほしいのかを徹底的に考え抜くことがマーケティングの本質なのです。」(p.189)
前提となる広範な知識を持った上で、最終的な判断は感覚に頼るということのようです。
実力がある人だからこそできる生き方とも見れますが、逆にこういう生き方をしたから
必要に迫られて実力がついたのだろうなとも思えます。
戦略的で現実の社会でいかに生き残っていくかということに対する緊張感をひしひしと感じました。
欲を言えば、世界で勝負することについての面白さについてもっと書いて欲しかったです。
そうすれば後進に戦略を授けることにとどまらず高いモチベーションをも与えられる本に
なったのではないかと思います。
2012年5月4日に日本でレビュー済み
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著者の対談記事から興味を引かれた。
ほんの十年少し前日本メーカーはDRAMでトップシェア―を誇っていた。米国から文句をつけられていた。
ところが最後の牙城だったエルピーダは倒産した。ソニー、パナソニック、シャープなどの大手家電メーカーは軒並み巨額の赤字決算である。
何故?
納得のいく解説は寡聞にして見当たらない。
この本はその理由をうかがわせる。
経済界は円高と政治の駄目さをよくあげつらうが、経済界そのものにこそ問題がある。
読み終わって、ICという修羅場で日本企業の従来のシステムでは到底抗することはできず、再度ICで日本が復活することも難しいのではないとの思いを抱いた。著者はMBAを取得したということでその面からの見方が興味深かった。
復活の道は「世界で勝負する仕事術」という本のタイトルが示すとおりである。
ほんの十年少し前日本メーカーはDRAMでトップシェア―を誇っていた。米国から文句をつけられていた。
ところが最後の牙城だったエルピーダは倒産した。ソニー、パナソニック、シャープなどの大手家電メーカーは軒並み巨額の赤字決算である。
何故?
納得のいく解説は寡聞にして見当たらない。
この本はその理由をうかがわせる。
経済界は円高と政治の駄目さをよくあげつらうが、経済界そのものにこそ問題がある。
読み終わって、ICという修羅場で日本企業の従来のシステムでは到底抗することはできず、再度ICで日本が復活することも難しいのではないとの思いを抱いた。著者はMBAを取得したということでその面からの見方が興味深かった。
復活の道は「世界で勝負する仕事術」という本のタイトルが示すとおりである。
2012年1月31日に日本でレビュー済み
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半導体メモリ開発で世界の先端を走る筆者、実は東大で物理学を専攻していたという意外なエピソードから始まる本書は、現在も進行中の筆者のエンジニア人生が生々しく綴られている。
本書を通じて一貫して感じるのは、筆者の戦略的なセンスと行動力の素晴らしさ。その両面が筆者の成功と幸運的な人との出会いを生み出しているのが良く分かる。エンジニアとして一つの分野にフォーカスしつつも、一歩引いて全体を見渡す視野の広さは、MBA留学という経験で更に磨きがかかったようで、それが「走りながら考える」という世界一を目指す筆者の働き方へと繋がる。
東芝の技術者としても、東大の研究者としても素晴らしい実績を残している筆者のキャリアを真似る事は不可能だが、仕事に取り組む姿勢や視点、考え方は職種を問わず真似すべきと思える部分が多く勉強になる。また、筆者が本書を通じて提唱する、「水平統合型」経営戦略や「MOT(Management of Technology」という発想も非常に興味深い。
何よりも本書から伝わる筆者の熱気は、読んだ者(とりわけ半導体業界関係者)に勇気と元気を与えることだろう。
本書を通じて一貫して感じるのは、筆者の戦略的なセンスと行動力の素晴らしさ。その両面が筆者の成功と幸運的な人との出会いを生み出しているのが良く分かる。エンジニアとして一つの分野にフォーカスしつつも、一歩引いて全体を見渡す視野の広さは、MBA留学という経験で更に磨きがかかったようで、それが「走りながら考える」という世界一を目指す筆者の働き方へと繋がる。
東芝の技術者としても、東大の研究者としても素晴らしい実績を残している筆者のキャリアを真似る事は不可能だが、仕事に取り組む姿勢や視点、考え方は職種を問わず真似すべきと思える部分が多く勉強になる。また、筆者が本書を通じて提唱する、「水平統合型」経営戦略や「MOT(Management of Technology」という発想も非常に興味深い。
何よりも本書から伝わる筆者の熱気は、読んだ者(とりわけ半導体業界関係者)に勇気と元気を与えることだろう。
2017年12月31日に日本でレビュー済み
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著者に興味を持ち、ツイッターもフォローしてしまいました。東芝の話も多いです。
2014年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ITっていうから情報処理かと思っていましたが、違いました。
そんなの関係ないくらい読ませてくれます。
東芝から東大の助教授(ゴールではありません)になった記録です。
個人のニッチ戦略がズバッとはまっているの好著です。
現在は、中央大学の教授しておられます。
下記に興味がある人は、一読の価値があります
・東芝
・半導体メモリ
・大学教授になりたい人
・技術者の考え
・留学に興味ある人 TOEIC,TOEFL
題名は、副題の「激走記」の方が内容を表しています。
そんなの関係ないくらい読ませてくれます。
東芝から東大の助教授(ゴールではありません)になった記録です。
個人のニッチ戦略がズバッとはまっているの好著です。
現在は、中央大学の教授しておられます。
下記に興味がある人は、一読の価値があります
・東芝
・半導体メモリ
・大学教授になりたい人
・技術者の考え
・留学に興味ある人 TOEIC,TOEFL
題名は、副題の「激走記」の方が内容を表しています。
2012年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東大に入ることなのか、有望な特許をとることなのか、TOEICで満点近くを取ることなのか、スタンフォード大でMBAを取ることなのか、東大助教授になることなのか、有名な学会に論文を通すことなのか。
どれも無理です。
それに自慢話のようにしか聞こえません。
たとえば、
『いきなり一番厄介な問題に直面』(p67)
のサブタイトルの項の冒頭には、
「数千億をかけて作る半導体の設計・仕様を決定できる立場になりました、しかし・・」
と、「数千億をかけて作る半導体の設計・仕様を決定できる立場」が前提の話が始まります。
そんなの当たり前といいたいのか、本気で当たり前と思っているのか解かりません。
どちらにせよ、「しかし・・」以降が誠意をもって書かれてあったとしても
こんな立場の人は世界に何人いるのだろうか。
極限の経験を通して普遍的なことを訴えているのか、
単に特殊なことを特殊な世界の人に訴えているのか判断が付かないので
読み手はどう受け止めれば良いのか終始迷わされます。
結局『しかし・・・』の跡に続く文章は、「人材マネジメント」は」「苦労の連続でした」
で締めくくられている。
『ビジネススクールで教わった考え方が役に立った、あるとき・・』などそんな実戦的な話を期待してもそういう話はない。
MBAを取ったからプロジェクトマネージャに抜擢されたんだ、これが仕事術。
という意味にしか読み取れなかった。
ざっと書くと
第1章 配属先はお荷物部門
再三請われて入社したフラッシュメモリ部署はマイナー部門で苦労した話。
筆者が能動的に行動したようには書かれていない。
冒頭だし学生〜新人時代の話だから『仕事術』である必要はないが・・。
当時花形のDRAMではなくフラッシュメモリで頑張ったからよかった、
という話に後に収束するが、筆者が「フラッシュメモリを選択した」というエピソードも無いままなので、それは只の偶然でしょう?と思わなくも無い。
第2章 エンジニアがなぜMBA?
人並み以上の努力をしてMBAを取ったという話。
苦労して取ったのは解かるが、取ったことが仕事術とどう関係するのか、とう話がほとんど無い。
むしろ授業と実戦は違ったから苦労したとか、それでもダメなんだとストイックなエピソードがあったりする。
第3章 半導体ビジネスの最前線で
花形部門になったフラッシュメモリの生産計画を統括する立場になった話。
ハイリスクな半導体業界についての説明など。
だから「走りながら考えないといけない」と再三訴えてるが
筆者『の』仕事術ではないのではと。
『半導体ビジネスでは淡々と計画をこなしていれば儲かるというのが普通だった、そこで私は「走りながら考える」という仕事術を編み出したから他社に勝利した』という話なら納得が行くがそうではないのだ。
第4章 ふたたびゼロからの出発
東大助教授になったが研究所を運営するのに、資金集めをしないといけないことを知り大誤算だったという話。
これも筆者が『大誤算』というように「仕事術」じゃないのではと思う。
誤算があっても突っ走ることが大事、ということを訴えているのかも知れない。
しか「東大助教授」のポストが「大誤算」と言う人もそうはいないだろうとも思う。
大学の研究所というのがどういうものなのか雰囲気がわかったのはよかった。
第5章 なぜ世界一でなければダメなのか
一番でなければダメと言う話。
ほら、アルキメデスも、ニュートンも、ジョブズも、1位のアスリートもすごい人は一番だ。
と循環論法に陥っている。
第6章 挑戦しないことが最大のリスク
今後の日本の技術開発はこうあるべきという話
垂直統合型と水平分業型の良いところ取りをした『水平統合型』を筆者は薦める。
グローバル化した世界で戦うには、総力戦しかないんだということを言っているように思う。
どれも無理です。
それに自慢話のようにしか聞こえません。
たとえば、
『いきなり一番厄介な問題に直面』(p67)
のサブタイトルの項の冒頭には、
「数千億をかけて作る半導体の設計・仕様を決定できる立場になりました、しかし・・」
と、「数千億をかけて作る半導体の設計・仕様を決定できる立場」が前提の話が始まります。
そんなの当たり前といいたいのか、本気で当たり前と思っているのか解かりません。
どちらにせよ、「しかし・・」以降が誠意をもって書かれてあったとしても
こんな立場の人は世界に何人いるのだろうか。
極限の経験を通して普遍的なことを訴えているのか、
単に特殊なことを特殊な世界の人に訴えているのか判断が付かないので
読み手はどう受け止めれば良いのか終始迷わされます。
結局『しかし・・・』の跡に続く文章は、「人材マネジメント」は」「苦労の連続でした」
で締めくくられている。
『ビジネススクールで教わった考え方が役に立った、あるとき・・』などそんな実戦的な話を期待してもそういう話はない。
MBAを取ったからプロジェクトマネージャに抜擢されたんだ、これが仕事術。
という意味にしか読み取れなかった。
ざっと書くと
第1章 配属先はお荷物部門
再三請われて入社したフラッシュメモリ部署はマイナー部門で苦労した話。
筆者が能動的に行動したようには書かれていない。
冒頭だし学生〜新人時代の話だから『仕事術』である必要はないが・・。
当時花形のDRAMではなくフラッシュメモリで頑張ったからよかった、
という話に後に収束するが、筆者が「フラッシュメモリを選択した」というエピソードも無いままなので、それは只の偶然でしょう?と思わなくも無い。
第2章 エンジニアがなぜMBA?
人並み以上の努力をしてMBAを取ったという話。
苦労して取ったのは解かるが、取ったことが仕事術とどう関係するのか、とう話がほとんど無い。
むしろ授業と実戦は違ったから苦労したとか、それでもダメなんだとストイックなエピソードがあったりする。
第3章 半導体ビジネスの最前線で
花形部門になったフラッシュメモリの生産計画を統括する立場になった話。
ハイリスクな半導体業界についての説明など。
だから「走りながら考えないといけない」と再三訴えてるが
筆者『の』仕事術ではないのではと。
『半導体ビジネスでは淡々と計画をこなしていれば儲かるというのが普通だった、そこで私は「走りながら考える」という仕事術を編み出したから他社に勝利した』という話なら納得が行くがそうではないのだ。
第4章 ふたたびゼロからの出発
東大助教授になったが研究所を運営するのに、資金集めをしないといけないことを知り大誤算だったという話。
これも筆者が『大誤算』というように「仕事術」じゃないのではと思う。
誤算があっても突っ走ることが大事、ということを訴えているのかも知れない。
しか「東大助教授」のポストが「大誤算」と言う人もそうはいないだろうとも思う。
大学の研究所というのがどういうものなのか雰囲気がわかったのはよかった。
第5章 なぜ世界一でなければダメなのか
一番でなければダメと言う話。
ほら、アルキメデスも、ニュートンも、ジョブズも、1位のアスリートもすごい人は一番だ。
と循環論法に陥っている。
第6章 挑戦しないことが最大のリスク
今後の日本の技術開発はこうあるべきという話
垂直統合型と水平分業型の良いところ取りをした『水平統合型』を筆者は薦める。
グローバル化した世界で戦うには、総力戦しかないんだということを言っているように思う。