題名から掃除の出来ない人の話のように思われてしまいそうだが、セルフネグレクトについて良く纏められている。
セルフネグレクトはだらしない人の話では無い、何かのきっかけで誰もが陥ってしまう。
本人に回復の意志が無い、人間関係が築け無いという問題、薬物治療、治療プロセスが出来ていな
い点もあり、うつ病の治療より難しい。
ネットワーク社会の進化で孤独死の遺体の早期の発見は進むのだろうが、セルフネグレクトによる孤独死死者の数は増加せざるを得ないだろう。
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ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 (幻冬舎新書) 新書 – 2012/5/30
岸 恵美子
(著)
<孤立死の8割はセルフ・ネグレクト>
悪臭のする不衛生な「ゴミ屋敷」で、他者の介入を拒否し、物に埋もれながら暮らす人々が増えている。彼らの多くは、実は「セルフ・ネグレクト」の状態にある。セルフ・ネグレクト(自己放任)とは、自分の生活に極度に無関心となり、著しく生活環境と健康状態が悪化する状態のことで、やがては孤立死に至る。毎年2万人に上る孤立死の約8割は、このセルフ・ネグレクトが要因とも言われている。彼らはなぜ自らの人生を「放棄」し、ゆるやかな死を選ぶのか。少子高齢化、家族崩壊、高齢者虐待などを背景に急増する、現代の病理に迫る画期的な書。
悪臭のする不衛生な「ゴミ屋敷」で、他者の介入を拒否し、物に埋もれながら暮らす人々が増えている。彼らの多くは、実は「セルフ・ネグレクト」の状態にある。セルフ・ネグレクト(自己放任)とは、自分の生活に極度に無関心となり、著しく生活環境と健康状態が悪化する状態のことで、やがては孤立死に至る。毎年2万人に上る孤立死の約8割は、このセルフ・ネグレクトが要因とも言われている。彼らはなぜ自らの人生を「放棄」し、ゆるやかな死を選ぶのか。少子高齢化、家族崩壊、高齢者虐待などを背景に急増する、現代の病理に迫る画期的な書。
- 本の長さ182ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2012/5/30
- ISBN-104344982622
- ISBN-13978-4344982628
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商品の説明
著者について
1960年東京都生まれ。看護師、保健師。日本赤十字看護大学大学院博士後期課程修了。看護学博士。帝京大学大学院医療技術学研究科看護学専攻教授(地域看護学・公衆衛生看護学)。東京都板橋区、北区で16年間保健師として勤務した後、自治医科大学講師、日本赤十字看護大学准教授を経て、09年より現職。高齢者虐待、セルフ・ネグレクト、孤立死を主に研究。「看護職のためのエルダーアビューズケア研究会」主宰。共著に『実践から学ぶ高齢者虐待の対応と予防』(日本看護協会出版会)、『高齢者ケアと在宅医療』(中央法規)。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2012/5/30)
- 発売日 : 2012/5/30
- 言語 : 日本語
- 新書 : 182ページ
- ISBN-10 : 4344982622
- ISBN-13 : 978-4344982628
- Amazon 売れ筋ランキング: - 310,819位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月16日に日本でレビュー済み
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2023年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者の学術研究、調査報告書がベースになっており、事例は多いが各数行程度で、ルポとか実態とはそぐわない内容。またセルフネグレクトは多様であり「ゴミ屋敷」とイコールとは言い切れないもので、煽情的に付けられたタイトルには疑問を感じる。
また、文中の「ゴミ屋敷」も、荷物の多さや害虫などでの不衛生さは例として書かれているものの、写真がないので、実際に見たことのない大多数の普通の人にはイメージつかないのではと思う。そういった意味では誰を読者として考えて作られた本か、何を意図しているのか掴みかねる。何かあったら地域包括支援センターに通報しろという含みは、誰向けに言うのだろうか。
また、孤立死(孤独死)の件で、新聞配達の専売所の通報で発覚したケースが出てくるが、これは自治体において孤立防止見守り支援体制を構築する上で地域の配達業者(配食サービスや新聞配達など)と協定などを結び多くは連携しているからで、こうした現場での背景が説明されないと一般向けとしてはちょっと不足だと思います。
また、文中の「ゴミ屋敷」も、荷物の多さや害虫などでの不衛生さは例として書かれているものの、写真がないので、実際に見たことのない大多数の普通の人にはイメージつかないのではと思う。そういった意味では誰を読者として考えて作られた本か、何を意図しているのか掴みかねる。何かあったら地域包括支援センターに通報しろという含みは、誰向けに言うのだろうか。
また、孤立死(孤独死)の件で、新聞配達の専売所の通報で発覚したケースが出てくるが、これは自治体において孤立防止見守り支援体制を構築する上で地域の配達業者(配食サービスや新聞配達など)と協定などを結び多くは連携しているからで、こうした現場での背景が説明されないと一般向けとしてはちょっと不足だと思います。
2018年4月20日に日本でレビュー済み
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民生委員をしています。現実に身近にゴミ屋敷に住むお年寄りがいたので、勉強の為に買いました。人はどうしてゴミをためるのでしょうか。汚くても平気、となるとずるずるとどんどん部屋に不要品、ゴミが折り重なってくるものだと目の当たりにしています。参考にさせていただきました。
2013年7月29日に日本でレビュー済み
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本気で、今のうちに片づけなくてはと思った。誰でもセルフネグレクト予備軍になりうると真剣に考えました。ハウツウ本でないところが記憶に残った。
2019年12月30日に日本でレビュー済み
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たまにニュースで聞く「ゴミ屋敷」。個人宅がゴミだらけになり、そのゴミが道路や隣宅にまではみ出る。
悪臭・景観悪化・害虫の発生などで迷惑を掛けて行政に何とかして欲しいと苦情が入る。
つい最近の問題かと思わされるが、実は昔からあった問題だろう。
原因は高齢の入居者の判断能力の衰えなどの所謂認知症に起因する事例が多いようだ。
周囲がいくらゴミを何とかして欲しいと言っても頑なに「必要なものだ」と言い張る。
自分の家から出ている生活ゴミを捨てずに自宅に放置するだけならまだしも、ゴミをわざわざ集めてくるケースもある。周囲の人から見れば明らかにゴミでも本人が自分の必要なものだと言い張られると他人や行政は手が出せないという法的な壁があり、手の打ちようのないことが多かった。
物が溜まるという現象自体は年齢に関係なく起きる現象であり、若い人間でも趣味で溜めたもので足の踏み場もなくなることとてあろう。普通ならそれらのものを整理したり捨てたり、売れるものは売却してスペースを空けようとする。
しかし、高齢者は身体が思うように動かずに片づけがなかなか進まない。毎日ゴミは出続ける。
私も毎週毎週ゴミは捨てない週はないくらいに生きていてゴミを出している。
生きるということは「ゴミを出すこと」なのだと言い換えてもいいくらいかもしれない。
だから、物にあまり執着しすぎると物に押しつぶされるかしてしまうのがオチなのかもしれない。
1つ得たら1つ捨てるくらい。もっと言えば1つ得たら3つ捨てるくらいなら物が減ってちょうどいいのかも。
悪臭・景観悪化・害虫の発生などで迷惑を掛けて行政に何とかして欲しいと苦情が入る。
つい最近の問題かと思わされるが、実は昔からあった問題だろう。
原因は高齢の入居者の判断能力の衰えなどの所謂認知症に起因する事例が多いようだ。
周囲がいくらゴミを何とかして欲しいと言っても頑なに「必要なものだ」と言い張る。
自分の家から出ている生活ゴミを捨てずに自宅に放置するだけならまだしも、ゴミをわざわざ集めてくるケースもある。周囲の人から見れば明らかにゴミでも本人が自分の必要なものだと言い張られると他人や行政は手が出せないという法的な壁があり、手の打ちようのないことが多かった。
物が溜まるという現象自体は年齢に関係なく起きる現象であり、若い人間でも趣味で溜めたもので足の踏み場もなくなることとてあろう。普通ならそれらのものを整理したり捨てたり、売れるものは売却してスペースを空けようとする。
しかし、高齢者は身体が思うように動かずに片づけがなかなか進まない。毎日ゴミは出続ける。
私も毎週毎週ゴミは捨てない週はないくらいに生きていてゴミを出している。
生きるということは「ゴミを出すこと」なのだと言い換えてもいいくらいかもしれない。
だから、物にあまり執着しすぎると物に押しつぶされるかしてしまうのがオチなのかもしれない。
1つ得たら1つ捨てるくらい。もっと言えば1つ得たら3つ捨てるくらいなら物が減ってちょうどいいのかも。
2013年10月21日に日本でレビュー済み
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独居・高齢者のみの世帯が増えてきております。セルフネグレクトとなった高齢者のなかには、認知症の方もいらっしゃります。
問題が起きてから関わるのではなく、判断能力が落ちる前に、予防が必要でしょう。
問題が起きてから関わるのではなく、判断能力が落ちる前に、予防が必要でしょう。
2013年7月2日に日本でレビュー済み
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橋本治の小説にセルフ.ネグレクト状態に陥ってる主人公の小説がありましたが、本書は現実の状況に対して具体的な対処法が示されていて、素晴らしいです。