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日本資本主義の正体 (幻冬舎新書) 新書 – 2015/1/29
中野 雅至
(著)
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購入オプションとあわせ買い
いまや資本主義は、低成長とパイの奪い合い、格差拡大という三つの矛盾を抱え、完全に行き詰まった。特に日本では、長時間死ぬほど働いても給料が上がらず、資本家による労働者からの露骨な搾取が蔓延っている。しかし日本人はそれに文句も言わず、賃上げ要求のデモやストライキをすることもない。なぜ日本の労働者はかくも鈍感なのか。経営者の多くも儲かっていない中、富はどこに吸い込まれているのか? 日本資本主義の特殊性を謎解きし、搾取の構造から抜け出す方法を提示する。
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2015/1/29
- ISBN-104344983718
- ISBN-13978-4344983717
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商品の説明
著者について
一九六四年奈良県大和郡山市生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業後、九〇年旧労働省入省。厚生労働省大臣官房国際課課長補佐(ILO条約担当)等を経て、二〇〇四年から兵庫県立大学大学院・応用情報科学研究科准教授、一〇年から教授、一四年から神戸学院大学現代社会学部教授。経済学博士。『雇用危機をどう乗り越えるか』(ソフトバンク新書)、『ニッポンの規制と雇用 働き方を選べない国』(光文社新書)など著書多数。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2015/1/29)
- 発売日 : 2015/1/29
- 言語 : 日本語
- 新書 : 245ページ
- ISBN-10 : 4344983718
- ISBN-13 : 978-4344983717
- Amazon 売れ筋ランキング: - 201,218位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月4日に日本でレビュー済み
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日本資本主義は、アメリカほどでなく、労働者の富の格差が見られない。
2015年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代の資本主義は,日本でも海外でも限界が見えてきている。
低成長・縮小したパイの奪い合い・格差拡大という三つの矛盾を抱え,にっちもさっちもいかなくなっている。
我々は日々,血の出るような思いで働いているのに賃金は上がらない。それはどうしてなのか?
一体,資本主義はどこへ向かうのか?
元労働省のキャリア官僚であった筆者が,先の見えない日本の現代資本主義のメカニズムをそのキャリアと経験とで冷徹に分析しつつ,我々はいかに備えるべきかを提示している。
この本は新書であるが,中身の濃い,立派な労働経済の教科書とも言える本である。
低成長・縮小したパイの奪い合い・格差拡大という三つの矛盾を抱え,にっちもさっちもいかなくなっている。
我々は日々,血の出るような思いで働いているのに賃金は上がらない。それはどうしてなのか?
一体,資本主義はどこへ向かうのか?
元労働省のキャリア官僚であった筆者が,先の見えない日本の現代資本主義のメカニズムをそのキャリアと経験とで冷徹に分析しつつ,我々はいかに備えるべきかを提示している。
この本は新書であるが,中身の濃い,立派な労働経済の教科書とも言える本である。
2017年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元キャリア官僚で、よくここまで書いた。現キャリア官僚ならば絶対に書けない内容であろう。ただ残念ながら、それでも日本の官僚に対しては同情的視点がバイアスとなって日本資本主義の正体に霧をかけてしまっている。官僚に限らずエリートというのは競争を勝ち抜いた人々であり、勝ち得た利権にはやはり肯定的なのだ。早い段階でドロップアウトし、利権を大らかに手放す人など殆どいない。特に競争のスタート地点から機会均等に恵まれている裕福な人ならば余計にそうではないのか。これが本書でもとりあげられるピケティ氏のベストセラー「21世紀の資本」の核心である富が富を生み増大していくスピードが、経済成長を凌駕してしまう所以である。著者は政府の御用学者ではないと推測するが、元キャリア官僚で御用学者の人も随分と見かける。そんな御用学者の類の本ではないと信じたい。特に著者が福祉、医療、教育といった分野における規制緩和に関して懐疑的なのは頷ける。ピケティ氏が訴える、地球規模での極端な格差問題の解決は、自由競争によるさらなる経済成長よりも、富の移動と再分配であろう。それから、日本は民主主義の法治国家であり、労働者は法により守られている、そこらあたりを高校までの社会科教育で国民の意識に浸透させるべきだ。最近、ブラック企業で働くアルバイトの高校生たちが労働組合に入った話を耳にした。こういう動きは希望がもてる。