「東大合格高校盛衰史」「コスパで考える学歴攻略法」から本書に到達した。
本書は以下の三つの良い着眼点に基づくルポルタージュと考察である。
1)日本のエリートコースの王道は、出身校ではなく出身塾で出来ている。
2)塾が受験勉強を担当するが故に、学校が多様性を持つ事ができる。
3)能力平等信仰からくる努力万能主義が単線社会と受験競争という弊害を産んでいる。
本書の取材手法や叙述・構成法や市場価値等のメタ的な評価は他の方に任せて、以下、ルポ・考察された内容についての感想(長文です)。
SAPIXについては特異な印象を受けなかったが、鉄緑会の第一印象は「感じの悪い鼻もちならない差別集団」。「赤門差別かよ!」というのは冗談だが、指定校制度という個人個人を判定せず所属集団で判断する行為は明確に「差別」の定義に該当するので、非難される事はあっても褒められたものではないと思った。東京校もこの制度は廃止するべきであろう。
また、アンチテーゼとしての成増塾の存在も面白い。
そもそも履修内容は全国で同じなのだから、先取りからの復習と応用練習量の違いが結果を分けるのだろう。中三までに高校までの指導要領を終え、残り三年を復習と応用練習に費やすのは、工程的には3浪しているのと同じなので、あくまで「現役」で合格するという速度の問題なのかもしれない。進学校で学年1位とか高等数学が趣味とか国際科学オリンピックのメダリスト等のギフテッドではないけれど、絶対にどうしても現役合格、もしくは理Ⅲを目指す場合に鉄緑会は適しているのだろう。
一方、弊害も出てくる訳で、著者の考察の到達点は「できる子はできる。できない子はできない。それを無理に曲げようとすると弊害が出る。」である。実際、地頭の良くない子が鉄緑会で同じ流れについて行こうとして、色々と無理が出ている。中位以下の子が伸びたケースは無く、「地頭が良くないのにまじめ」という層が被害者になっているという。
これは、戦後民主主義(学歴が公共性奉仕ではなく、努力に対する個人利得報酬)と、人の持って生まれた能力は平等であるという信仰が、嫉妬深い国民性を触媒に、江戸後期から続く努力万能主義(通俗道徳)を強化してしまったからだ、と著者は看破する。
しかし現実は信仰とは異なり、人の素質(基盤となる能力)は平等ではない。素質の無い者が努力しても、万人が大谷翔平や藤井聡太になれる訳ではない。持って生まれた身体運動能力に差があるように、脳神経系も身体の内なので、脳神経系の処理能力(地頭)にも持って生まれた差があるのだ。
但し、地頭に差があるといっても、優劣が遺伝100%で決まるという単純な話でもない。遺伝要素は20~60%程度、残りはローティーンぐらいまでの環境で、地頭の能力・適性(どんなタイプの処理が得意か)がほぼ確立する。また、時間制限があるので、いつでも挽回や方針変更が可能という訳ではないという点も重要である(遺伝要素の影響がミドルティーン以降は相対的にどんどん高まって行くという事が大学等の研究で判明している)。
ここでいう地頭とは、思考速度・思考維持力(集中力)・思考領域容量・要素関連付け能力(創発力)・知覚弁別能力等の、コンピュータ用語で喩えれば、脳神経系のハードウェア能力の事である。これらの能力・適性が初等教育(ハードウェアに焼き込むマイクロプログラムやBIOSに相当か?)修了ぐらいでほぼ確定し、中等・高等教育はその上で走るソフトウェアに該当する。
そして、ソフトウェアの改良による性能向上には限界があるので、マクロ的には中学受験の上位層が大学受験の上位層にそのまま持ち上がるという現象が起きる。ソフトウェアの改良によって処理能力はある程度は向上するが、ハードウェア能力の圧倒的な差を逆転する事はできないのだ。
もちろん、教育やノウハウというソフトウェアで救える範囲も存在する。
例えば著者は絵画を例に挙げているが、描く対象が目の前にあって、それを写実的に描く事は、ノウハウを理解すれば大抵の人間は上手くできるようになる。なぜなら、それは単に数学的な変換処理という単純作業であり、それこそコンピュータでも可能だからである(「脳の右側で描け」参照)。これがソフトウェアで救える範囲。
しかし、目の前に対象が無いので記憶を頼りにしたり、そもそも存在しない架空の物を実在するかのように描く段階になると、できる人とできない人の断絶が生まれる。これは、脳内の領域にイメージを明確に描き切り、それを固定維持し続けるという、脳の身体(ハードウェア)能力が要求されるからである。このように、何事も一定以上極めようとすると、身体(ハードウェア)能力の壁に行き着く。
最近の東大としては地頭優秀者を欲しがり、総長も入学時の挨拶で「その場での発想力や応用力・瞬発力を重視」「努力蓄積型より天才型を発掘」という灘の選抜方針みたいな事を言っている。しかしながら東大の1年の募集人数は3000人余という余裕のある人数なので、地頭がギフテッドではない人間でも合格できる幅があり、それがミクロ的な救済(同時に地頭の良くない層への誘因)になっている。
子供の年齢的に、SAPIXは地頭の処理能力を高める一助になっているが、鉄緑会は地頭が固まって以降の割合が大きい。鉄緑会の地頭非優秀者への過重負荷のような弊害は、低ハードウェアスペックのコンピュータにも同じハイエンドソフトウェアで高度な処理をさせようとして、ある一定以上の所で実用にならない限界に達する、最悪の場合は熱暴走するようなものである。
そうではなく、そのPCを熱暴走しない範囲で最大限使いこなすために、それぞれのハードウェアに最適化されたソフトを入れて、上記の余裕(救済)枠に滑り込ませようというのが、成増塾という存在なのだろう。
では、地頭優秀者だけが東大に行くのが正しいのか? 地頭の良くない子が無理して東大に行くのは悪い事なのか? はたまた、単線社会をやめて、ドイツのように初等教育修了時に進路を分ける複線社会の方が良いのか?
これらの良し悪しの問題は、各人の価値観・人生観・社会観が絡むので絶対的な答えを出すのは難しい。
著者は「それぞれの子供の得意な方向に進めば良い」と考えており、多分それが正解なのだろうが、それでもなお、「特に突出して得意な方向が無く、どれも中途性能の子供はどうすれば良いのか?」という問題が残る。
評者は、地頭優秀者はそのまま競争者の多いレッドオーシャンで活躍すれば良く、地頭を持たざる者は先行者のいないブルーオーシャンの開拓を目指すべきだと考える。その時に鍵になるのが、受験競争の負担から解放された学校の多様性なのではないかと思う。
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ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体 (幻冬舎新書) 新書 – 2016/1/29
おおたとしまさ
(著)
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購入オプションとあわせ買い
開成、筑波大付属駒場、灘、麻布など進学校の中学受験塾として圧倒的なシェアを誇る「サピックス小学部」。そして、その名門校の合格者だけが入塾を許される、秘密結社のような塾「鉄緑会」。なんと東大理IIIの合格者の6割以上が鉄緑会出身だという。いまや、この二つの塾がこの国の“頭脳"を育てていると言っても過言ではない。本書では、出身者の体験談や元講師の証言を元に、サピックス一人勝ちの理由と、鉄緑会の秘密を徹底的に解剖。学歴社会ならぬ「塾歴社会」がもたらす、その光と闇を詳らかにする。
- 本の長さ202ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2016/1/29
- 寸法17.3 x 11 x 1 cm
- ISBN-104344984072
- ISBN-13978-4344984073
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商品の説明
著者について
育児・教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。リクルートで雑誌編集に携わり、2005年に独立、育児・教育に関する執筆・講演活動を行う。各種メディアへの寄稿、コメント掲載、出演も多数。心理カウンセラーの資格、中高の教員免許、私立小学校での教員経験もある。著書に『名門校とは何か?』(朝日新聞出版)、『追いつめる親』(毎日新聞出版)、『進学塾という選択』(日本経済新聞出版社)などがある。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2016/1/29)
- 発売日 : 2016/1/29
- 言語 : 日本語
- 新書 : 202ページ
- ISBN-10 : 4344984072
- ISBN-13 : 978-4344984073
- 寸法 : 17.3 x 11 x 1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 75,268位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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育児・教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。株式会社リクルートで雑誌編集に携わる。心理カウンセラーとしての活動経験、中高の教員免許、私立小学校での教員経験もある。
長男誕生後、「こどもが"パパ〜!"っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と、2005年に独立後、育児誌、教育誌、妊婦誌、旅行誌などのデスク・監修を務め、現在は育児・教育・夫婦のパートナーシップなどに関する書籍やコラム執筆、講演活動を行う。ラジオレギュラー出演など、各種メディアへの寄稿、コメント掲載、出演も多数。
●オフィシャルサイト:http://toshimasaota.jp
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月5日に日本でレビュー済み
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2019年8月23日に日本でレビュー済み
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今後ますます激化する受験戦争。暗記力以外に本当に能力を判定できるのだろうか?
遊び盛り、育ち盛りの小学生に勉強を強いることが本当に良いことなのか、現時点では判断がつかない。
今後孫の成長を見ることで、判断されるのだろうか・・・
フォトン、サピックスに入って勉強している孫の世界がどのようなものか知りたくて、この本を購入。
1日で読破し、田舎の祖母には刺激の強い内容であった。しかし、東大を出ても職に就くこともできない人を
みると、社会に適応できる人になって欲しいと願う。
遊び盛り、育ち盛りの小学生に勉強を強いることが本当に良いことなのか、現時点では判断がつかない。
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1日で読破し、田舎の祖母には刺激の強い内容であった。しかし、東大を出ても職に就くこともできない人を
みると、社会に適応できる人になって欲しいと願う。
2016年2月6日に日本でレビュー済み
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塾が学歴社会の形成に決定的な影響を及ぼしているということが書いてある。
しかし、苦労して入学した難関中高一貫校の効用については、誰も語らない。
冒頭のケースだと、受験生親子は、中高一貫校に合格した直後に、すぐに鉄緑会への入学手続きをしている。
だったら、塾だけに通っていれば、もっと楽に学力が上がるんじゃいないの?
途中は意味がないんじゃないの?
中学は入学手続きだけをすれば、通学しなくても、卒業証書はもらえるし、高校はスキップしても、高認試験に合格すれば、卒業したことになるんだし。
しかし、苦労して入学した難関中高一貫校の効用については、誰も語らない。
冒頭のケースだと、受験生親子は、中高一貫校に合格した直後に、すぐに鉄緑会への入学手続きをしている。
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中学は入学手続きだけをすれば、通学しなくても、卒業証書はもらえるし、高校はスキップしても、高認試験に合格すれば、卒業したことになるんだし。
2022年2月5日に日本でレビュー済み
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車で言うとスポーツカーに例えられるサピックスのイメージをより具体的にできた。
また、学力だけではない力がどういったものが、考える機会を提供してくれる。
親の視野を広げるのに助かる。
親の話で、力のないものはサピックス以外の塾に転塾しても、力が伸びなかったとあるが、親が予め、転塾の可能性を視野に入れていたら大丈夫な気がする。
サピックスに入る前にどこまで力のある子どもかということがかなり重要とも思える。
また、学力だけではない力がどういったものが、考える機会を提供してくれる。
親の視野を広げるのに助かる。
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2018年3月30日に日本でレビュー済み
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塾に通わせるべきか否か、通わせるならいつからどんな塾にいけばいいのか・・。
これから子供をどう育てていくか、わからないことだらけの親には一つの指針になります。
公文式に関する本も面白いですよ。
これから子供をどう育てていくか、わからないことだらけの親には一つの指針になります。
公文式に関する本も面白いですよ。
2018年9月29日に日本でレビュー済み
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最近、東大生を多く輩出している鉄緑会という塾を知り、興味が出て購入しました。
鉄緑会(中高生向け)、サピックス(小学生向け) のどちらも凄い実績の塾で、学力に加えて考える力も伸びていきそうと感じました。
ただ、ついていくのは大変そうで、そのレベルに合っていない生徒だと厳しそうです。
それにしても上記塾がある東京圏と地方とでは、有利不利がでますよね。。
しょうがないことですが、地方は地方で頑張って欲しいです。
(私は地方ですし、東大とも全くご縁ありませんが。)
お子様が小学生~高校生の親御さんには、一読することをおすすめします。
鉄緑会(中高生向け)、サピックス(小学生向け) のどちらも凄い実績の塾で、学力に加えて考える力も伸びていきそうと感じました。
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しょうがないことですが、地方は地方で頑張って欲しいです。
(私は地方ですし、東大とも全くご縁ありませんが。)
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2016年2月21日に日本でレビュー済み
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東大受験で有名な鉄緑会の調査報告だった。サピックスは関西にないのでよくわからない。すでにベネッセが鉄緑会を買収しているとは驚きです。最強の塾という勝ち馬に我先に乗る姿が想像される。一種パターン化された人材育成ともとれる。この傾向は2020年の大学入試改革まで続くのだろうが、変革を好まない日本人はきっと変革も中途半端になるだろう。有名私立と塾の対立、対比が面白かった。
2019年8月17日に日本でレビュー済み
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エリート大学への道のりはこのようにつなっがているのかと驚きました。
自分は片田舎なので都会ほどの情報網やお受験ムードもありませんが、それでも受験生時代のことを思い出しながらいろんな感情が湧き出てきました。
一見華やかなエリートコースを進むことを多くの学生が望んでいると思うが、それゆえそのコース一本を進むしかなくなってしまうということがいいことか悪いことかは分からない。 ただ確かに言えることは今の教育現場はなにかを省いて省いて効率化しすぎているような気がしてならない。ただ省かなければ容量オーバー、省いてもまたまだ教育現場の混雑は無くならないだろう。
とにかく読んだ後も考えさせられる内容で興味深い本だと思います。
自分は片田舎なので都会ほどの情報網やお受験ムードもありませんが、それでも受験生時代のことを思い出しながらいろんな感情が湧き出てきました。
一見華やかなエリートコースを進むことを多くの学生が望んでいると思うが、それゆえそのコース一本を進むしかなくなってしまうということがいいことか悪いことかは分からない。 ただ確かに言えることは今の教育現場はなにかを省いて省いて効率化しすぎているような気がしてならない。ただ省かなければ容量オーバー、省いてもまたまだ教育現場の混雑は無くならないだろう。
とにかく読んだ後も考えさせられる内容で興味深い本だと思います。