¥1,676¥1,676 税込
ポイント: 17pt
(1%)
配送料 ¥480 6月10日-14日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店 販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥1¥1 税込
配送料 ¥320 5月31日-6月2日にお届け
発送元: ネットオフ 販売者: ネットオフ
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
エヴァンゲリオン解読: そして夢の続き 単行本 – 2001/12/1
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社三一書房
- 発売日2001/12/1
- ISBN-104380012158
- ISBN-13978-4380012150
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 三一書房 (2001/12/1)
- 発売日 : 2001/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 191ページ
- ISBN-10 : 4380012158
- ISBN-13 : 978-4380012150
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,652,060位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,754位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 12,096位演劇 (本)
- - 177,349位趣味・実用
- カスタマーレビュー:
著者について
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
1958年生まれ。東京都出身。童話作家、シンガーソングライター、数学教師。教育主義的な児童文学とは一線を画するナンセンス&メルヘンの創作を続けている。著書に、絵本『ガラスの中のマリー』(三一書房、2008年)、アニメ研究本『エヴァンゲリオン解読』(三一書房、2001年)、『完本 エヴァンゲリオン解読』(静山社文庫、2010年)、文学芸術論『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』(彩流社、2023年)などがあり、そのほか、児童文学アンソロジー「わすれものをした日に読む本」(共著、偕成社、1992年)などに作品が収録されている。また、2000年に雑誌「駿台フォーラム」第18号に発表した論文「死神のメルヘン」で、落語「死神」のルーツについて、グリム童話の直系と主張し、従来のイタリアオペラの関与説の問題点を指摘するなど、文学、芸術に関する独自の研究活動も行っている。音楽活動でも、ナンセンス&メルヘン風の楽曲を作詞、作曲し、ライブハウスで自作曲のギター弾き語りライブ活動を継続。ライブアルバム「宝石の作り方」、2016年1月発売、Amazonミュージック等での配信の他、CDも発売(Amazon等で販売)。
カスタマーレビュー
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
このシーンとあのシーンから、こういう解釈ができるという風に、
きわめて論理的に文章が書かれています。
私も読んでみて改めてEVAは内容が奥深い作品だなと考えさせられました。
EVANGELIONのTV放送終了から映画が公開されるまで、
たくさんのEVA解説書なるものが出ました。
しかし、それは映画ではこういう展開になる、こういう結末になる
といった、いわゆる予想であって、解説ではありませんでした。
今までエヴァを解説された本はありませんでした。
この「エヴァンゲリオン解読―そして夢の続き」は映画を見た筆者が書いています。
さらに、後日発売されたビデオでアニメ本編に付け加えられた修正部分も踏まえ
議論が繰り広げられています。
つまり、これは本当の解説書なのです。
これを見てエヴァへの考え方、受け取り方が変わりました。
より深く作品を知ることができるからです。
著者が自信をもって解釈しているその内容は、しっかりとした
根拠と推理に基づいたものであり、感嘆させられるものが多いです。
(ただ、零号機の中に赤木ナオコの魂という、如何かと思うものも少しありましたが)
謎解き本のなかでは頂点に位置するものではないでしょうか。
しかしながら、解釈の論法が
大瀧けいすけ氏著「エヴァンゲリオンの夢」に対する反論という形式を
とっているものが多く、これを読んでない人にとってはあまり意味がありません。
内容が良いだけに、これは少々不親切です。
また、句読点が非常に多く1文が長くなってしまっており読みにくいにも
ほどがある!という不満もあるので星4つ。
やや値段高いのと、上記不満を差し引いても充分満足がいく品かと。
詩歌は単に声に出して読んだり、黙読したりするだけでも素晴らしいけど、基本は省略の芸術だから、解釈をほどこすとより深く味わうことができると思う。エヴァも単にアニメとして読んでも面白いけど、少し深く考えると、もっと面白くなる。例えば、この本で一番スゲェと思ったのは、エヴァは女性の魂がコアに仕込まれていて、初号機の場合はシンジの母親だし、弐号機の場合はアスカの母親、零号機は赤城博士なんだけど、使徒に乗っ取られてしまうトウジの場合は病院で瀕死の状態にあった妹なんじゃないか、というあたりの読み込み。つまり妹の魂を生きたままコアに封印して、兄であるトウジとシンクロさせたのではないか、と。この説が正しければ、エヴァのなんともいえないおぞましさというのがより納得できる。
弐拾弐話あたりで、エヴァが倒した使徒を喰って、それを見ていた伊吹マヤが吐くシーンがあった。10年前には暴力的な描写というのがここまできたのかと思わされたシーンだったけど、カラストルの説などのように人間とは本来他人に対して抗争的欲望を持つ生き物であり、未開社会でも共同体同士は暴力を通じて交流していたみたいなことを考えれば、暴力の描写というものはとんどんエスカレートしていくわけだわな、とも思う。
従来のアニメと違い、「答え」それすらも視聴者が自分で見つけなければならないのだ。そして多くの謎を残したまま終劇を迎えたこの作品について、実に分かりやすく、丁寧にまとめた本だと思う。
解釈とは何か?の記述によりエヴァの見方が変わる。
かつて熱狂的と言われたファンのうち映画を見て批判してる人々は、所詮アニメをゲームと同列に捕らえ、型にはまったラストを求めたが、それではもはや「エヴァンゲリオン」とは呼べないのである。
あの抽象的なラストを肯定的に捕らえられるようになるであろう一冊
是非、御精読あれ!
僕ははまりました
アニメを見て、何の謎も浮かびませんでした
謎についてあまり深く思わなかったからです。
しかしこの本をみて、すごい深い謎があるなと思いました。
この本がエヴァの答えの本。そう思いながら
いろんなエヴァのサイトを見たりしました。
しかし、いろんなサイトを行っているうちにこの本は答えではないとわかりました。
例をだすと「赤木ナオコが零号機の魂」であるという考え。
理由の一つにアダムベースだからとかかれてます。
しかし、これは否定できます。
弐号機をなぜドイツで作ったか?
オリジナルアダム(胎児アダムと思われる)がドイツにあったから。
だから、加持がドイツから持ってきているわけです。(以降のエヴァシリーズはアダムのサンプルが量産されたから完成できたと思われる)
零号機を開発したときではどうあがいても、アダムベースでは
作れなかったわけです。だからリリスベースであるとも反論できます
(これはあくまで、僕の考えです)
このようにこの本でも、充分に反論できるわけで、
この本をよんで「これが答えだ!」と思うのは間違いです。
だから、この本を手本にエヴァの謎の解釈をするというのが理想です。
この本は他の解釈本と違い、
お手本に出来る答えを持っている本です。
だからこの本で出された答え以上に「真実」に近い答えを自分自身で
つきとめるべきだと思います。
この本で賞賛すべきは、EVAのコアの秘密。零号機のコアの魂が誰のものか推測することにより、ストーリーの表には出ないネルフのおぞましい秘密まで垣間見ることができ、いまだからこそじゅうぶん楽しめる。
この本でもまだわからないところもあり全部解明するには、あと5年、10年はかかるだろう。しかし初めてかなり謎が解けた、すっきりしたと感じる一番の本である。従来の謎解き本とどれぐらい違うか確かめるなら作者のホームページを参考にしたら良いと思う。作者の名前で検索できます。
しかし謎はまだ残っていると思うので私としては「碇ユイ」にクローズアップしてぜひ続編を書いて頂きたいと思う。そのためにもぜひ買っておいて損のない本であるとお勧めしておく。
この本を読んだ第一印象は、「北村さん(筆者)はエヴァが本当に大好きなんだなぁ」でした。そして北村さんは好きなだけでなく、作品というものを読み解く力がものすごい人だと感じました。
他のエヴァ解説本を読んでからこの本を読むと、こちらのほうが文章量に対する情報密度の濃さが圧倒的でした。他の解説本はトリビアみたいなもんです。エヴァを解説するんじゃなくて、途中に出てくる様々なものに対する知識が多く、残りは根拠が曖昧な予想ばかりでした。この本はエヴァという作品を、作中のシーンを引用して丁寧に、かつ合理的に分析・解説しています。そうして導き出されるものは核心を突くものばかりで感心させられます。
しかもエヴァ解説本にありがちな、宗教学や心理学の要素を多用することによって専門用語のオンパレードと化してマニアックな雰囲気が漂うものではなくて、普通にエヴァを見てわかるような時系列的なことや各キャラクターの人間性や作者の思考に重点が置かれているので読みやすいです。
この本を読むことで、キャラクター達がより人間味の深いものになると同時に、エヴァという作品が本当に細かく作られていることを再確認もできます。また、どれだけのヒントを見落としていたかがわかります。文中、句読点が多くて不思議な気分になることもありますが、そんなことよりも内容にものすごい魅力があるため、読み始めたら一気に読めてしまいます。
エヴァンゲリオンが好きならば、作品を見て自分なりに悩んで考えて、そしてこの本を読むと、作品自体もこの本も両方何倍も楽しめます。それでも腑に落ちない点を見つけたら初めて他の本を探せばいいと思います。それぐらいオススメです。
しかし97年前後に大量に出版された「謎本」に代表される解釈論ブームは何故「劇場版完結編」公開以降、本来なら解釈論の材料が出揃ったところで盛り上がるべき時期に、解釈論ブームが去ってしまったのか。
それが序章で「解釈」と「謎解き」と対比の上ロジカルに語られている。
実は以前の解釈論ブームは「ミステリーの謎解き」に近いものであり物語の完結後は当然ブームが消滅した、との説明がある。
北村氏は予備校の数学の講師でもあるのだが本文も彼の論理的な切り口は見事で氏のサイトで(GOOGLE検索可能)
「「エヴァ」の世界は、「現実」と無関係な、「もうひとつの世界」ではありません。「現実」に生きる個人の、自分自身に対する問いの物語です。「現実」と無関係なゲームの世界ではないのです。」」
という彼のコメントに見合う根拠を「作品中のセリフ」や「ちりばめられた言葉」を作品の中から拾い集めている。
そしてその作業の中で、創作課程における計画の変更も検証するため「エヴァンゲリオン」の「企画書」やテレビ版の「脚本」の決定版、テレビ版や劇場版公開後のリメイク版など複数の「新世紀エヴァンゲリオン」を丹念に比較している。
時にはフィルムブックの解説もGAINAXの協力によって出されたものであるが作者自身による解説でない事に注意する必要がある、とまで言及する「丹念さ」で驚くあまりである。
時には解釈が少し行き過ぎでは、と思われる部分もあるが、それは著者自身によって読者へ注意がなされている。
もちろん大瀧氏の「エヴァンゲリオンの夢」へ反論という形をとっているし、それに第8章までが「ある登場人物のセリフ」を中心に書かれ、放送の順番で考えると前後していること等かなり作品を深く知っていないと読みにくい部分もある。
しかし岡田斗司夫氏の「オタクの迷い道」で「「エヴァ論」も熟してくるには時間が必要だ」、と言われているが、そういう意味での「熟したエヴァ論」の一つになると思われる好書であることには間違いなさそうだ。