東京の都市写真集はブームなのか、自ら撮影する趣味のある人間には、こんなふうに撮るのかと参考になるが、この写真集では、パリに淫したアジェのように、路地に淫した写真家が淡々と東京の今を写し取っている印象だ。
下町に出てくる子どもたちがまるで昭和の子どものように無邪気そうなのが不思議に思われる。
ところで前景のぼろ屋と後景の超高層ビルのようなアングルには唖然とする。とくに、なくなりつつある路地裏の写真は、貴重な資料ということでもあるのだろう（これは残念ながら、ということだが)
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