私がキングに嵌ったきっかけがこの「神々のワード・プロセッサ」です。
友人と会った時に読了したばかりの手持ちの本をもらい、面白さにすぐさま日本では分冊となった3巻の短編集の他2冊を買いに行きました。
ここには脂の乗り切ったキングの長編に見られるようないやらしいまでの巧さ、有無を言わせぬようなストーリーテリングはありません。
それでも、まだみずみずしいとも言える完成しきっていない表現も、アイデアも、全てが魅力的で、もっと他の作品を読みたいと思わせるには十分です。
ところで、このAmazonのレビューでは「神々のワード・プロセッサ」と他の分冊「ミルクマン」「骸骨乗組員」の収録作が区別されずに扱われているようです。
私の大好きな短編「トッド夫人の近道」も、映画の評価も高い中編の大傑作「霧」も、本書には収録されていません。
これらが含まれない本書が短編集として見劣りするとは思いませんが、世評の高い作品を読みたいと思い本書を購入するとがっかりする(というか騙された気分になる)と思います。
他の2冊は品切れなのでしょうか?ぜひとも全部まとめて堪能させてもらいたいものなのですが...
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神々のワード・プロセッサ (サンケイ文庫 キ 1-2 海外ノベルス・シリーズ) 文庫 – 1987/2/1
スティーヴン キング
(著, 翻訳),
矢野 浩三郎
(著)
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社サンケイ出版
- 発売日1987/2/1
- ISBN-104383025900
- ISBN-13978-4383025904
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登録情報
- 出版社 : サンケイ出版 (1987/2/1)
- 発売日 : 1987/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4383025900
- ISBN-13 : 978-4383025904
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,049,698位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月29日に日本でレビュー済み
2024年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以下の6編からなるステイーブン・キングの短編集。
①握手しない男→誰にも触れれない魔術の呪いをかけられた男の恐怖と悲しみ。
②ウェデイング・ギグ→ギャング一家の巨漢花嫁結婚式襲撃事件とその運命。
③カインの末裔→学園キャンパス銃撃犯の恐怖。
④死神→いわくつきの鏡台の鏡を軽んじた人が消される恐怖。
⑤ほら、虎がいる。→小学校のトイレに虎がいるという不思議な恐怖。キング処女作。
⑥霧→突然、流れ出たミルクの様に濃い霧。その霧の中にいる得体の知れない生物たちの
襲撃の恐怖と絶望。
※クスッ笑える感じの作品は⑤ ※圧倒的な面白さと恐怖感を与える作品は⑥
※文春文庫「ミスト」にも掲載されている作品は、③、⑤、⑥
①握手しない男→誰にも触れれない魔術の呪いをかけられた男の恐怖と悲しみ。
②ウェデイング・ギグ→ギャング一家の巨漢花嫁結婚式襲撃事件とその運命。
③カインの末裔→学園キャンパス銃撃犯の恐怖。
④死神→いわくつきの鏡台の鏡を軽んじた人が消される恐怖。
⑤ほら、虎がいる。→小学校のトイレに虎がいるという不思議な恐怖。キング処女作。
⑥霧→突然、流れ出たミルクの様に濃い霧。その霧の中にいる得体の知れない生物たちの
襲撃の恐怖と絶望。
※クスッ笑える感じの作品は⑤ ※圧倒的な面白さと恐怖感を与える作品は⑥
※文春文庫「ミスト」にも掲載されている作品は、③、⑤、⑥
2014年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スティーヴン・キングの短編集です。
映画「ミスト」の原作が読みたかったので購入しました。
ちょっと期待しすぎたせいか、原作を読んで拍子抜けしました。
まあ確かに恐怖というか得体の知れないゾワゾワ感が漂っていてその雰囲気は愉しめたのですが、
最後がスカッとしません。
ネタバレはしませんが、映画のあの「なんでこんなことに!」という衝撃と猛烈な主人公の後悔の念を感じさせるところに代わる何かがなく、
モヤッとしたまま終わった印象でした。
映画「ミスト」の原作が読みたかったので購入しました。
ちょっと期待しすぎたせいか、原作を読んで拍子抜けしました。
まあ確かに恐怖というか得体の知れないゾワゾワ感が漂っていてその雰囲気は愉しめたのですが、
最後がスカッとしません。
ネタバレはしませんが、映画のあの「なんでこんなことに!」という衝撃と猛烈な主人公の後悔の念を感じさせるところに代わる何かがなく、
モヤッとしたまま終わった印象でした。
2008年5月21日に日本でレビュー済み
「ショーシャンク」、「グリーンマイル」と
原作に忠実に映画化し続けていたフランク・ダラボン。
今回はエンディングを大幅に変えることにより、
作品そのものの持つ性格をまるで変えてしまいました。
その評価は置いておいて、映画をご覧になられた方でも、
「霧」を含むこの短編集は十分に購入の価値があるかと思います。
「霧」は、物語の終え方により、
その深い魅力を獲得してると言えるかと思います。
(そのやり方には著者自身、本作品中でイイワケしちゃってますが)
読了後も、ずっと記憶に残るような作品で、
実際、映画化を十数年待ちわびてしまいました。
(映画を観終わった後は、先に原作を読んでいた幸福を感じてしまいましたが)
読み終えられた方にも、ちょっといいお話を。
どこで読んだか、作者の方も失念してしまいましたが、本作の素晴らしい評論を読んだことがあります。(絶版になっているような、キング評論の本でした)
その中で、本作のラスト、主人公が息子にささやいた言葉。
少し難解で、明言されない一文がありますが、
その「似通った2つの言葉」を、
"hope"と"home"と予想していました。
まさに、本作を貫くテーマです。傑作。
原作に忠実に映画化し続けていたフランク・ダラボン。
今回はエンディングを大幅に変えることにより、
作品そのものの持つ性格をまるで変えてしまいました。
その評価は置いておいて、映画をご覧になられた方でも、
「霧」を含むこの短編集は十分に購入の価値があるかと思います。
「霧」は、物語の終え方により、
その深い魅力を獲得してると言えるかと思います。
(そのやり方には著者自身、本作品中でイイワケしちゃってますが)
読了後も、ずっと記憶に残るような作品で、
実際、映画化を十数年待ちわびてしまいました。
(映画を観終わった後は、先に原作を読んでいた幸福を感じてしまいましたが)
読み終えられた方にも、ちょっといいお話を。
どこで読んだか、作者の方も失念してしまいましたが、本作の素晴らしい評論を読んだことがあります。(絶版になっているような、キング評論の本でした)
その中で、本作のラスト、主人公が息子にささやいた言葉。
少し難解で、明言されない一文がありますが、
その「似通った2つの言葉」を、
"hope"と"home"と予想していました。
まさに、本作を貫くテーマです。傑作。
2010年10月2日に日本でレビュー済み
「霧」以外はたいしたことないが、やはり「霧」は素晴らしい。
映画『ミスト』をすでに見ていたが、それでもページをめくる手が止まらない。
ちゃんとした結末のある長編として生まれ変わってくれれば、うれしい。
映画『ミスト』をすでに見ていたが、それでもページをめくる手が止まらない。
ちゃんとした結末のある長編として生まれ変わってくれれば、うれしい。
2003年9月4日に日本でレビュー済み
ご存知の通り最初に「霧」が紹介されたのはこのバージョンではなくて早川から出た。「闇の展覧会」の第1集でした。
実はキングの評判はそれ以前から伝わって来ていましたし、集英社からは「呪われた町」もハードカバーが既に出てはいました。
しかし正直いって読んでみてもいまいちピンと来なかったんですね。多分まだ中学生だったからかも。
そんなわけでしたから初めて「霧」を読んだ時の衝撃は非常に大きかったです。今でも日曜日の昼間にベランダで日差しを浴びながらスリルと興奮に身震いしたのを覚えているほど。
と、まぁこの中篇が私にとってのキング開眼の一編となったわけですね。
あの加速度的に悪夢のスケールがアップして行く辺りと人間の弱さと醜悪さを描いて説得力があるのは流石ですね。
ク!ライマックス、ハイウェイで登場人物たちが霧の向こうからやってくる巨大な存在と遭遇するシーンの描写には脱帽。
これと匹敵するインパクトが有ると感じた短編は後、マキャモンの「ベスト・フレンド」とバーカーの「丘に町が」位かな。どれも定番ですが未読の方は、是非。
さて、キング作品には映画化というのが避けられぬ宿命(?)ですが、デジタル技術の進歩によって「霧」の映画化も遂に始動。監督は「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン。公開は2007年の暮れ頃とのこと。
あの悪夢から抜け出てきたようなクリーチャー達と世界の終末とも言える世界がどの様に映像化されるのか期待して待ちたいと思います。
実はキングの評判はそれ以前から伝わって来ていましたし、集英社からは「呪われた町」もハードカバーが既に出てはいました。
しかし正直いって読んでみてもいまいちピンと来なかったんですね。多分まだ中学生だったからかも。
そんなわけでしたから初めて「霧」を読んだ時の衝撃は非常に大きかったです。今でも日曜日の昼間にベランダで日差しを浴びながらスリルと興奮に身震いしたのを覚えているほど。
と、まぁこの中篇が私にとってのキング開眼の一編となったわけですね。
あの加速度的に悪夢のスケールがアップして行く辺りと人間の弱さと醜悪さを描いて説得力があるのは流石ですね。
ク!ライマックス、ハイウェイで登場人物たちが霧の向こうからやってくる巨大な存在と遭遇するシーンの描写には脱帽。
これと匹敵するインパクトが有ると感じた短編は後、マキャモンの「ベスト・フレンド」とバーカーの「丘に町が」位かな。どれも定番ですが未読の方は、是非。
さて、キング作品には映画化というのが避けられぬ宿命(?)ですが、デジタル技術の進歩によって「霧」の映画化も遂に始動。監督は「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン。公開は2007年の暮れ頃とのこと。
あの悪夢から抜け出てきたようなクリーチャー達と世界の終末とも言える世界がどの様に映像化されるのか期待して待ちたいと思います。
2015年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ステーブン・キングは本当にうまい書き手だとほとほと感心します。
彼の長編は傑作が多いと言う評価ですが、短編も切れ味鋭いのが揃っています。
この「神々のワード・プロセッサ」ももちろんお勧めです。
不気味な読書体験を保証できます。
彼の長編は傑作が多いと言う評価ですが、短編も切れ味鋭いのが揃っています。
この「神々のワード・プロセッサ」ももちろんお勧めです。
不気味な読書体験を保証できます。
2008年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「霧」目当てに購入しました。
いやー、これは面白い! 極限状態に置かれた人間がどんどんおかしくなっていく様は流石キングといったところです。妻子持ちの主人公も、ありがちな聖人君子ではなく欲望に流されがちな人間臭いキャラで○です。
しかしそれ以外の短編・掌編はイマイチかも? キングは初期短編が傑作ぞろいと聞いていたので、ヤマなしオチなしのものが多いのにはちょっとがっかりしました。
まぁ、霧目当てに買う人にはオススメですけどね。
いやー、これは面白い! 極限状態に置かれた人間がどんどんおかしくなっていく様は流石キングといったところです。妻子持ちの主人公も、ありがちな聖人君子ではなく欲望に流されがちな人間臭いキャラで○です。
しかしそれ以外の短編・掌編はイマイチかも? キングは初期短編が傑作ぞろいと聞いていたので、ヤマなしオチなしのものが多いのにはちょっとがっかりしました。
まぁ、霧目当てに買う人にはオススメですけどね。