さすがは幹部学校教官をされていた退役大佐殿（一佐よりピンとくる）の著書である。
とにかく体系的、明快、簡潔で、全体がハッキリ分かるように書かれてある。戦争は言うまでもなく外交の延長であるが、そうしたマクロの部分と、武器のようなミクロの部分が読んでいるとシッカリ繋がる。
軍事に関する知識は、あるときはマニアのものと思われ、またあるときは特殊な思想を持った人たちに忌避の対象として語られる。どちらも誤った理解であることがよく分かる。
大学の一般教養に「軍事学」が入るなら、これは最適のテキストであろう。
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