映画化ということでガイド本の類が出るだろうとは思っていましたが、この本はそういった1冊です。内容的にはHarperCollins社刊『The Chronicls of Narnia』1994年版をテキストにしているのでなかなか良く出来ていると思いますが大変気になった事があります。
岩波書店の瀬田貞二氏翻訳『ナルニア物語』全7巻を参照していると後書に標してありますが、文中、原文をカタカナ読みにしていちいち()注として瀬田訳云々と地名や人物名などが入っていたり、岩波書店のものと読み方を変えてしまっているものがあり非常に読み辛いものがあります。カタカナ表記を前面に押し出さなければならない理由があったのでしょうか。長年、岩波書店の瀬田氏の訳に慣れ親しんだものには却って目障りな上に統一性がなく、これから原作を読むもの方たちに混乱を招いてしまう恐れがあります。また、図表も小さいものが多く、観辛いのも難点。原作が翻訳されている以上やはり、翻訳には統一性を考えて頂きたいと思います。
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ナルニアへの旅: ファンタジー・ツアー・ガイド 単行本 – 2005/12/1
七会 静
(著)
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社主婦と生活社
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104391131749
- ISBN-13978-4391131741
登録情報
- 出版社 : 主婦と生活社 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 210ページ
- ISBN-10 : 4391131749
- ISBN-13 : 978-4391131741
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,904,990位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22,077位英米文学研究
- - 218,089位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年3月3日に日本でレビュー済み
映画化にあたりストーリーを紹介する本が続々出ていますが、これはナルニア事典のようで、切り口が面白いと思いました。
ただ、私も、瀬田貞二氏の訳から離れた記述が気になりました。日本人が日本人向きに書くのであれば、瀬田訳に合わせても良かったのではないでしょうか。著作権関係の問題でもあったのでしょうか。
また最初は面白いと思ったのですが、よく読むとナルニアに出てくる食べ物や動植物が現実世界ではどういうものかという解説が多く、ファンタジーを現実世界に引きずり下ろしているように感じます。たとえば「バナナは熱帯の植物だからナルニアにあるのはおかしい」「北極があるはずはないのにホッキョクグマがいる」など。ナルニアは現実とは違う世界なのだから、いちいちこちらの世界を当てはめる必要はないはず。
さらに、食べ物のところで「ナルニアを特徴づける食べ物はプディング」と書いていますが、もしこのプディングが第一巻で出てくる「プリン」を指すのなら、瀬田氏の注釈にあるように原作では「ターキッシュディライト」というお菓子なのだから、ターキッシュ〜の方に言及された方が良かったと思います。
全体的に説明調で、"だから何なの?"と言いたくなります。作者はナルニアファンではないのでは、と思ってしまいます。
ただ、私も、瀬田貞二氏の訳から離れた記述が気になりました。日本人が日本人向きに書くのであれば、瀬田訳に合わせても良かったのではないでしょうか。著作権関係の問題でもあったのでしょうか。
また最初は面白いと思ったのですが、よく読むとナルニアに出てくる食べ物や動植物が現実世界ではどういうものかという解説が多く、ファンタジーを現実世界に引きずり下ろしているように感じます。たとえば「バナナは熱帯の植物だからナルニアにあるのはおかしい」「北極があるはずはないのにホッキョクグマがいる」など。ナルニアは現実とは違う世界なのだから、いちいちこちらの世界を当てはめる必要はないはず。
さらに、食べ物のところで「ナルニアを特徴づける食べ物はプディング」と書いていますが、もしこのプディングが第一巻で出てくる「プリン」を指すのなら、瀬田氏の注釈にあるように原作では「ターキッシュディライト」というお菓子なのだから、ターキッシュ〜の方に言及された方が良かったと思います。
全体的に説明調で、"だから何なの?"と言いたくなります。作者はナルニアファンではないのでは、と思ってしまいます。
2005年12月30日に日本でレビュー済み
「ナルニア国」についての観点が、歴史創造から住人の生活・地理・気候・文化面に至るまで、興味深い単元12章に分けられ書かれている。「ナルニア」の成り立ちや関わってきた登場人物・そして食べ物など、興味深い生活面からも切り込まれて書かれているのが目をひいた。著者が入念に調べ上げたナルニア情報が細やかにかみ砕かれ、読者が吸収しやすい文章へと変換しているので非常に読み易く、「ナルニア国物語」を知らない人でも、かなりとっつき易いガイドブックだと思う。
関連書からのい訳や、添えられた柔らかいタッチのイラスト・写真・地図など、読み手側に画像として入るソフトな情報にも好感が持てた。
映画を観て読むのも良いし、読んでから観るのも良い。
関連書からのい訳や、添えられた柔らかいタッチのイラスト・写真・地図など、読み手側に画像として入るソフトな情報にも好感が持てた。
映画を観て読むのも良いし、読んでから観るのも良い。
2007年2月8日に日本でレビュー済み
他の方も書かれている通り、原作の翻訳と本書の翻訳が
違うので戸惑います。
本書独自の訳の下にかっこ付きで原作の訳が書かれていますが
初めてその単語が出て来た、1回目だけです。
なので2回目以降にその単語が出て来ても、その言葉は
本書独特の訳なので、少しでも時間が空いてしまうと
一体この単語は何を指しているんだっけ・・・という事になりかねません。
わざわざ本書独自の訳で文章を書く理由が分からないし、
読みにくい事この上ないです^^;
それさえなければ、★がもう1つ付くんですが・・・。
動物の正しい日本語訳を知れるのはいいんですけれども。
ナルニアに住む生き物の解説がとても丁寧です。
詳しい地図が載っているので、ナルニアの地理を
原作を読むだけより知る事が出来るのもいいです。
ナルニアの周辺も地域毎に詳しく解説されているので、
地理や文化に興味のある方は楽しめると思います。
が、逆に現実味を帯び過ぎて抵抗を感じる方もいるかも。
ファンタジーとしてだけでなく、ナルニアという世界を
現実的に解き明かす事に抵抗のない方には
楽しめる本だと思います。
が、本の割と冒頭でいきなり最終的な結末を
ネタバレされてしまうので、まだ原作を読みきっていない方は
気を付けましょう。
文章も堅苦しい感じなので、ひたすらに説明的文章を
並べられるのが苦手な人には向きません。
違うので戸惑います。
本書独自の訳の下にかっこ付きで原作の訳が書かれていますが
初めてその単語が出て来た、1回目だけです。
なので2回目以降にその単語が出て来ても、その言葉は
本書独特の訳なので、少しでも時間が空いてしまうと
一体この単語は何を指しているんだっけ・・・という事になりかねません。
わざわざ本書独自の訳で文章を書く理由が分からないし、
読みにくい事この上ないです^^;
それさえなければ、★がもう1つ付くんですが・・・。
動物の正しい日本語訳を知れるのはいいんですけれども。
ナルニアに住む生き物の解説がとても丁寧です。
詳しい地図が載っているので、ナルニアの地理を
原作を読むだけより知る事が出来るのもいいです。
ナルニアの周辺も地域毎に詳しく解説されているので、
地理や文化に興味のある方は楽しめると思います。
が、逆に現実味を帯び過ぎて抵抗を感じる方もいるかも。
ファンタジーとしてだけでなく、ナルニアという世界を
現実的に解き明かす事に抵抗のない方には
楽しめる本だと思います。
が、本の割と冒頭でいきなり最終的な結末を
ネタバレされてしまうので、まだ原作を読みきっていない方は
気を付けましょう。
文章も堅苦しい感じなので、ひたすらに説明的文章を
並べられるのが苦手な人には向きません。
2005年12月18日に日本でレビュー済み
映画の公開はまだ大分先だし、解説本はネタバレがあるといやだな…と最初は思ったのですが。でもこの本で解説されているのは、映画や原作のストーリーについてでは有りませんでした。ナルニア版「地球の歩き方」の様な本といったらいいでしょうか。原作に登場するナルニアの植物・地理・動物・神話の登場人物などの解説はむしろ、映画や本を見るときの助けになると思います。ナルニアと周辺の国々の地図があるのも、文章だけでは位置関係がよく分からなかった私には嬉しかったです。