マル激本の5冊目にあたる本作は中国について。
親米の小泉政権下、日中関係は最悪だった。実際、中国が東アジア共同体の問題など日本に歩み寄ってきたタイミングをみて露骨に中国が怒るような事をやったようにも見えた。
それは親しい者同士を敵対させ間に割って入るという戦略を取ってきたかつてのアメリカ(元はイギリスだが)には良い土産ではあったかもしれないが、時代は変わりつつある。
本書に書いてあるA級戦犯や反日デモ、東シナガス田に代表するエネルギー問題の裏から現在の中国の姿を探ると共産党政権も随分脆弱な地盤のもと国家の舵取りをしているのがよくわかる。日本はかつての共同体を破壊してしまったが、中国も同じで結果、拝金主義が覆っているらしく互いに同様の問題を抱えているという。そして本書が指摘するようにA級戦犯問題などは日中共同宣言で手打ちをした以上、日本はその国際ルールを守らなければならないだろう。真実はその国ごとに違うものだし友好が進めばいずれわかる事だろう。あの戦争で犠牲になった日中両国の人々と靖国の英霊が子孫に望むのは互いに罵りあい対立することではないのは明らかだ。
日本はアメリカの戦略を伺いながら中国に対処しなければならないが、中国の幸せが日本の幸せとなるのも時間の問題かもしれない。それには互いの本当の姿を知る必要があるが、本書は昨今の日中関係の出来事をその入口としていてとてもわかりやすいので入門編には良いと思う。
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中国: 神保・宮台マル激トーク・オン・デマンド5 隣りの大国とのつきあいかた 単行本 – 2007/6/1
神保 哲生
(著)
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- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社春秋社
- 発売日2007/6/1
- ISBN-104393332679
- ISBN-13978-4393332672
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登録情報
- 出版社 : 春秋社 (2007/6/1)
- 発売日 : 2007/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4393332679
- ISBN-13 : 978-4393332672
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,148,845位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 243位中国の地理・地域研究
- - 22,154位社会学概論
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、宮城県生まれ。
社会学者、評論家。首都大学東京教授。公共政策プラットフォーム研究評議員。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)。『日本の難点』(幻冬舎)、『14歳からの社会学』(世界文化社)、『中学生からの愛の授業』(コアマガジン)『<世界>はそもそもデタラメである』(メディアファクトリー)、『制服少女たちの選択』(朝日文庫)、『終わりなき日常を生きろ』(ちくま文庫)など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年8月28日に日本でレビュー済み
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インターネットのニュース番組を本に直したものの第5弾。
基本的なメンバーはジャーナリストの神保氏と社会学者の宮台氏の二人で、そこにさらに毎回話題によって異なる専門家(その分野を専門にしている学者等)が一人入るので、基本的には鼎談ということになる。
各回の構成としては、まず神保氏は素人の目線で(読者の目線で)専門家に問を投げかけ、それに専門家が答えて、さらにそこに宮台氏が社会学者の立場から補足する、といった感じ。
それだけ読むと、門外漢である読者にとっては何がなんだかわからない感じになってしまいそうだが、ココに神保氏が割り込むのが本書の特長であると言っていい。
神保氏が読者のわかりやすいように他の二人の話を噛み砕いてくれて、さらに読者が気になる質問を、専門家と宮台氏に投げかけてくれる。
宮台氏のキャラに対しては好き嫌いが分かれるところだろうが、神保氏がいることによってこのシリーズは、わかりやすくてまとまりのある良い本になっていると思う。
今回は中国をメインテーマにしていて、反日デモ・歴史認識問題・東シナ海ガス田問題等、新聞やニュースでよく取り上げられる日中間の問題を、それらのメディアに比較にならないぐらい掘り下げ、できるだけ読者に真実に近い情報を提供しようとしている。
中国関連の問題に興味がある人にとっては、読む価値があると断言できる良書。
基本的なメンバーはジャーナリストの神保氏と社会学者の宮台氏の二人で、そこにさらに毎回話題によって異なる専門家(その分野を専門にしている学者等)が一人入るので、基本的には鼎談ということになる。
各回の構成としては、まず神保氏は素人の目線で(読者の目線で)専門家に問を投げかけ、それに専門家が答えて、さらにそこに宮台氏が社会学者の立場から補足する、といった感じ。
それだけ読むと、門外漢である読者にとっては何がなんだかわからない感じになってしまいそうだが、ココに神保氏が割り込むのが本書の特長であると言っていい。
神保氏が読者のわかりやすいように他の二人の話を噛み砕いてくれて、さらに読者が気になる質問を、専門家と宮台氏に投げかけてくれる。
宮台氏のキャラに対しては好き嫌いが分かれるところだろうが、神保氏がいることによってこのシリーズは、わかりやすくてまとまりのある良い本になっていると思う。
今回は中国をメインテーマにしていて、反日デモ・歴史認識問題・東シナ海ガス田問題等、新聞やニュースでよく取り上げられる日中間の問題を、それらのメディアに比較にならないぐらい掘り下げ、できるだけ読者に真実に近い情報を提供しようとしている。
中国関連の問題に興味がある人にとっては、読む価値があると断言できる良書。
2008年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「まえがきにかえて」で宮台氏が、「本書は本格的な現代中国論ではない。昨今の対中国外交に見られる首相官邸や外務官僚の能力の低さと、それをチェックできない政治家や有権者の民度の低さを明らかにし、能力や民度の上昇に何が必要かを論じる。記述目標はあくまで日本が抱えている問題である」と述べている(piii)。
ま、確かにそういう本かも知れない。相手国政府と国民を区別しろとか、自己満足的な噴き上がりではなく計算合理性に基づく国益優先の外交を展開しろとか、右翼も左翼も「手打ち」の理解できないバカ揃いだとか、日本のマスコミ人は能力が低いとか、相変わらずのそーゆー話。ただ、従来に比べて宮台氏が控えめで、あっさりしたテイストになった。
もちろん、ゲストはそれぞれに中国問題に一家言ある人たちだから、それなりに興味深い情報は提供される。でもこの観点から見ると、ネット放送用に行われた座談会の2次利用というお手軽さの印象は拭えない。「あとがきにかえて」で「ビデオニュース・ドットコム」代表の神保氏が、元になったニュース番組『マル激』活字化の意義を訴えているが、私の感覚ではこの座談会を延々とディスプレイで観るのはカッタルイし、活字として読むには掘り下げ方が不十分。要するに中途半端で、しかも宮台節の炸裂もないからツッコミを入れる楽しみも少なくなった。
中国関連本の多い中で、こんなのもありますヨ的な、ボチボチでんナな1冊です。
ま、確かにそういう本かも知れない。相手国政府と国民を区別しろとか、自己満足的な噴き上がりではなく計算合理性に基づく国益優先の外交を展開しろとか、右翼も左翼も「手打ち」の理解できないバカ揃いだとか、日本のマスコミ人は能力が低いとか、相変わらずのそーゆー話。ただ、従来に比べて宮台氏が控えめで、あっさりしたテイストになった。
もちろん、ゲストはそれぞれに中国問題に一家言ある人たちだから、それなりに興味深い情報は提供される。でもこの観点から見ると、ネット放送用に行われた座談会の2次利用というお手軽さの印象は拭えない。「あとがきにかえて」で「ビデオニュース・ドットコム」代表の神保氏が、元になったニュース番組『マル激』活字化の意義を訴えているが、私の感覚ではこの座談会を延々とディスプレイで観るのはカッタルイし、活字として読むには掘り下げ方が不十分。要するに中途半端で、しかも宮台節の炸裂もないからツッコミを入れる楽しみも少なくなった。
中国関連本の多い中で、こんなのもありますヨ的な、ボチボチでんナな1冊です。