すばらしい。
とくに前半の「第7講」は必読。
幕末維新期から敗戦まで、日本近代史の抱えた「ねじれ」「宿命」を
松岡さん独自の視点で語りおろしています。
西郷隆盛、石川啄木、権藤成卿、石原莞爾……
彼らの時代に対する洞察、彼らの究極的な「わけのわからなさ」が
白熱講義として提示されます。
ここには、日本にとってもっとも大切な「何か」が問題提起されています。
松岡さんの「絵解き」が、さらなる「大いなる疑問」を読者に抱かせてくれます。
単なるファクトを並べた歴史講義ではなく、
特定のイデオロギーから歴史を断罪したものでもない。
真の「日本近代学」の萌芽を感じました。
佐藤優「日米開戦の真実」などと併読するのもいいかもれません。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
フラジャイルな闘い 日本の行方 (連塾 方法日本) 単行本 – 2011/11/25
松岡 正剛
(著)
いま日本で何が見えなくなっているのか。東日本を直撃した震災以降、日本という組織の不安定さが鮮明になっている。噴出する問題に取り組むためには近現代日本の状況を知る必要がある。幕府はなぜ倒壊したのか。明治とは何か。なぜ日本は大戦へと向かったのか。そしてそこで何を失ったか。これまでも日本人は喪失をもって面影とし、そこから新しい概念と思想を立ち上げてきた。何度となく訪れる困難と混乱に創造的なエネルギーでもって立ち向かってきたのだ。これまでの『連塾』シリーズで語られてきた「てりとむくり」「正と負」「ネガとポジ」といった“方法”をふまえつつ、これからの日本を編集し直すために必要なことを一気に語り下ろす白熱講義! 堂々の完結編。
- 本の長さ429ページ
- 言語日本語
- 出版社春秋社
- 発売日2011/11/25
- 寸法14 x 2.8 x 19.5 cm
- ISBN-104393333020
- ISBN-13978-4393333020
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
尖閣諸島に中国が流れ、北方領土にロシア大統領が降り立ち、東日本に震災が直撃し、「日本」が危機に陥ってます。「日本」とは何か、この国はどのように形づくられてきたのかを知ることが本当に求められています。完結編の本書では、日本人がどのように「編集」のために闘いを挑んできたのかを解説します。
著者について
松岡 正剛 まつおか せいごう 1944年、京都に生まれ。早稲田大学出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授をへて、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。情報文化と情報技術をつなぐ研究開発に多数携わる。日本文化研究の第一人者でもあり、「日本という方法」を各界リーダーたちに伝承する「連塾」(中間法人連志連衆會主催)などの私塾を定期的に行っている。おもな著書に『日本という方法』(NHKブックス)『空海の夢』『17歳のための世界と日本の見方』(以上、春秋社)『松岡正剛千夜千冊』『ちょっと本気な千夜千冊 虎の巻』(以上、求龍堂)他多数。
登録情報
- 出版社 : 春秋社 (2011/11/25)
- 発売日 : 2011/11/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 429ページ
- ISBN-10 : 4393333020
- ISBN-13 : 978-4393333020
- 寸法 : 14 x 2.8 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 80,434位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1944年、京都市生まれ。早稲田大学仏文科出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。1971年に 伝説の雑誌『遊』を創刊。日本文化、経済文化、デザイン、文字文化、生命科学など多方面の研究成果を情報文化技術に応用する「編集工学」を確立。日本文化 研究の第一人者として「日本という方法」を提唱し、私塾「連塾」を中心に独自の日本論を展開。一方、2000年にはウェブ上でイシス編集学校と壮大なブッ クナビゲーション「千夜千冊」をスタート(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 松岡正剛の書棚―松丸本舗の挑戦 (ISBN-13: 978-4120041327 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
10グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年2月25日に日本でレビュー済み
グローバルで評価させる人材は世界共通のスキルセットと自分の国の独自性を組織の貢献できる形で認識している必要があると思います。前者については山のようなHow to 本が出版されており、あたかもそれさえ持っていればグローバルで評価されると勘違いするビジネス・パーソンが多いかと思います。一方後者を認識するには我々日本人は、日本のことを知らなすぎると思います。これは学校教育の責任も大きいのですが、現実してそのような教育しかされていないのであれば自分人で学ばなければなりません。
本書は、学校教育が意図的に省いてきた日本人の根幹にある心情、思考様式、歴史的事実を埋めることの一助となる貴重な著作かと思います。講演録のスタイルをとっていますので読みやすく、日本人とは何者なのかを考えさせられます。
松岡正剛氏の著作は今まであまり読んだことがありませんでした。松岡氏の思想の背景を知らないまま読み進めていったのですが本書では、後半に松岡氏の仕事歴などが挿入されており、彼が何者なのかを知ることができ、それであれば他の著作にも手を出してみようかという気になりました。
本書は、学校教育が意図的に省いてきた日本人の根幹にある心情、思考様式、歴史的事実を埋めることの一助となる貴重な著作かと思います。講演録のスタイルをとっていますので読みやすく、日本人とは何者なのかを考えさせられます。
松岡正剛氏の著作は今まであまり読んだことがありませんでした。松岡氏の思想の背景を知らないまま読み進めていったのですが本書では、後半に松岡氏の仕事歴などが挿入されており、彼が何者なのかを知ることができ、それであれば他の著作にも手を出してみようかという気になりました。