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幸福否定の構造 単行本 – 2004/3/1
- 本の長さ306ページ
- 言語日本語
- 出版社春秋社
- 発売日2004/3/1
- ISBN-104393361180
- ISBN-13978-4393361184
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 春秋社 (2004/3/1)
- 発売日 : 2004/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 306ページ
- ISBN-10 : 4393361180
- ISBN-13 : 978-4393361184
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,202,607位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,079位ストレス・心の病気
- - 4,841位臨床心理学・精神分析
- - 17,191位心理学入門
- カスタマーレビュー:
著者について
1947 年、埼玉県に生まれる。1970 年、早稲田大学第一文学部心理学科卒業。
東京都八王子市の永野八王子病院、北海道小樽市の医療法人北仁会石橋病院心理科、東京都大田区の医療法人社団松井病院心理療法室に勤務の後、1996 年4月、東京都品川区に〈心の研究室〉開設、現在に至る。
著書に、『今西進化論と小田柿生物社会学――人類の独自性を探る』(アマゾン・オンデマンド),『懲りない・困らない症候群』(『なぜあの人は懲りないのか・困らないのか』として 2005 年に再刊),『隠された心の力――唯物論という幻想』(アマゾン・オンデマンド版として近日中に第2版出版予定),『幸福否定の構造』(以上,春秋社),『本心と抵抗――自発性の精神病理』,『人間の「つながり」と心の実在』(以上,すぴか書房),『希求の詩人・中原中也』(麗澤大学出版会),『加害者と被害者の “トラウマ”』(国書刊行会),『幸せを拒む病』(フォレスト新書),『超心理学研究』(おうふう),『超心理学読本』(講談社プラスα文庫)その他が,編著書に『サイの戦場――超心理学論争全史』(平凡社),『多重人格障害――その精神生理学的研究』,『偽薬効果』(以上,春秋社)その他が,訳書に『がんのセルフコントロール』(共訳,創元社),『トランス』,『生まれ変わりの刻印』,『前世の言葉を話す人々』(以上,春秋社),『前世を記憶する子どもたち 1,2』、『生まれ変わりの研究』,『超心理学史』,『もの思う鳥たち――鳥類の知られざる人間性』(以上,日本教文社)その他がある。
連絡先 141-0031 東京都品川区西五反田 2-10-8-514 心の研究室
電子メール:kasahara@h02.itscom.net
ホームページ http://www.02.246.ne.jp/~kasahara/index.html
ただいま、ホームページに、『今西進化論と小田柿生物社会学――人類の独自性を探る』各章冒頭の pdf を掲載しています。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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何故幸福否定をするのか。何故。という部分が書かれて無いので物足りないかんじがしたが、多分それは精神的自傷行為。死亡事故を起こした人が、刑務所に入ることで安堵感を覚えるように自分の良心に逆らい続ける代償としての一種の贖い。でもそれは偽物の贖いであって、本当に自分を改める代わりに差し出す偽りの贖いでしょう。
自分を変えない限り、差し出し続けなければいけないのです。そして自分を変えない理由として、過去の被害や現在の被害を持ち出す。
自分を変えなければならない事を知っているからこそ、そうするのだと思います。
でも、何故赤ちゃんを虐待するのが幸福否定なのか、皆目判らない。何故赤ちゃんの成長が嬉しいと虐待するのかどう考えてもさっぱりわからん。
他人のせいにするのも自分のせいにするのも、過剰な自責他責は自分を変えない手段であるとカレン.ホーナイが言っている通りです。
著者の言う 抵抗の症状が出過ぎて 全部読むのに時間がかかったため、
もう少し軽く抵抗が起きないような形で読めるものが読みたかったと思ったのですが、
どうしても詳しく知りたくなり こちらも読みました。
抵抗を感じながらも必死に読んだ意義を大いに感じられるものでした。
世の中の定説とは真逆であることから
考えを少し変えるとかではなく、完全に180度シフトさせないといけないため
ものすごい勇気のいる事です。
それでも地球は回っている という感じです・・・。
個人的には 抵抗があることを真の喜びの印とみて、
少しずつでも否定をやわらげ地道に進むことは
これからの自分の人生に素晴らしい恩恵があるはず と感じました。
この本の中で一番好きな所は終章にある、著者が辿り着いた人間観について、
「勝手に作り上げた虚構ではなく科学的方法に基づいて浮かび上がったもの」とし、同時に
「定説を否定したいがために作り上げた妄想体系だろうか」と判断を保留にすると言っている所です。
30年以上も観察や実証を繰り返しながらも、間違っているかもしれない可能性も視野に入れ、取り組まれているのかと思うと
この真摯で僭越さのかけらもない感じに
今後、臨床を続けることで益々ゆるぎないものが出来上がるのだろうと思いました。
科学的とはこういうことを言うんだなと知りました。
この説に対しての反論を著者と同じくらい科学的にする人がいたら、是非読みたいです。
そして、普段ほぼレビューは書かないのですが、あえて書きました。
とてもいいと感じ、素晴らしいと思い、実践したいと思ったことをそのまま書きました。
というのも、ある程度 好転が進むと それをまた否定するようになる というような内容を書いてあるため、
自分の意見がどう変わるのか
自分でも知りたいなと思い忘れないためにもです。
しかしながら、「幸福否定」という心の闇は、個人差がとても大きいように思われる。
たとえば進行癌や転移癌であっても、深刻な状況に直面することで、却って心の闇が雲散霧消し、幸福になりたい本心が活火山が突然噴火したかのように、いわゆる火事場の馬鹿力的に飛躍的に免疫力が向上し、西洋医学的には考えられない好転に向かうことも珍しくない。
ところが、一般的な慢性疾患で明らかな効果が見えはじめ、お互いに喜んだのもつかのま、突然無音となる人達は、「現金な人」というだけでは済まされない、病気を治したくない「幸福否定」という心の闇が大きい人達なのかもしれない。
ところで本書によれば、戦争が始まると喘息患者がいなくなるというのは昔から言われているが、かなり真実に近い話らしい。また、
阪神淡路大震災の直後に、アトピー性皮膚炎患者の症状が大幅に軽減したという、当時の1995年4月20日の朝日新聞大阪版夕刊記事があるという。
本書の139頁に書かれているが、現実の不幸に巻き込まれると、その分だけ、自分から幸福に水を差す必要がなくなり、それまであった症状を消したり弱めたりするのである、と解説されている。
この解釈が正しければ、なんとまあ〜、人間様はほんとうに複雑でデリケート、実に取り扱いの難しい動物である、ということにもなるが・・・
といっても、これはあまりにも穿った見方のように思える。
戦争や地震に見舞われると、緊張感が持続する結果、必然的に交感神経が優位な状態が長期間続くため、喘息発作も、アトピーによる激しい掻痒も、劇的に軽減して当然であろう。
笠原氏の解釈も、決して無視できるものではないが、やっぱりちょっと穿ち過ぎのようにも思えるが、実際のところはどうなのだろう?
せいぜい粗さがしをしてもこの程度で、総じて笠原敏雄氏の諸著作を拝見して実感するところは、新フロイト学派の唱えるものと真逆な仮説を展開し、進化論においてもネオ・ダーウィニズムなどぶっ飛んでしまう。
真の科学的考察というのは唯物論科学を批判的に継承しつつも、それを大きく乗り越える一大飛躍が必要であることを教えられる。
人間の本質を解明しようとするとき、唯物論的科学ではあまりにも大きな限界がありすぎる。
このような優れた人物が日本の心理学者に存在することは実に名誉この上ない筈なのに、ブームを追いかけるばかりで浅薄極まりないマスコミには滅多に取り上げられることもない。
怪しげなスタップ細胞などとは次元が異なり、実際にはノーベル賞級以上の実証性を伴った斬新な仮説を多く提唱している人であるが、それを真に理解する人は、まだまだ少数に限られるのかもしれない。
p.s.残念ながら、私は臨床心理の専門家ではありませんので、完全な追試は出来ません。どうか、追試出来る立場にある専門家に、検証していただきたいと思います。