非常に堅実な内容の入門書であり解説書。
余計なものは何もなく、それといって不足もない、まさに過不足がない本というのが相応しい。
派手な面白みには書けるし、ある意味では地味だが、別に問題とは思わない。
ロールズ本は日本では意外と少ない中、真面目に読めばロールズの基本が過不足なく理解できる本書は重宝に値するだろう。
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いまこそロールズに学べ 「正義」とはなにか? 単行本 – 2013/4/24
仲正 昌樹
(著)
- 本の長さ318ページ
- 言語日本語
- 出版社春秋社
- 発売日2013/4/24
- ISBN-104393611128
- ISBN-13978-4393611128
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商品の説明
著者について
1963年生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。「ポストモダン」が流行の八〇年代に学生時代を過ごす。現代ドイツ思想、社会哲学、基礎法学などの“マトモ"な学問から、テレビ、映画、アニメなどの“俗っぽいもの"までを幅広くかつ真剣に議論を展開する。主な著書に、『今こそアーレントを読み直す』 (講談社現代新書) 、『集中講義! アメリカの現代思想』(NHKブックス)、『日本とドイツ 二つの戦後思想』 (光文社新書)、『「不自由」論』(ちくま新書)、『知識だけあるバカになるな! 』(大和書房)、『改訂版〈学問〉の取扱説明書』(作品社)などがある。
登録情報
- 出版社 : 春秋社 (2013/4/24)
- 発売日 : 2013/4/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 318ページ
- ISBN-10 : 4393611128
- ISBN-13 : 978-4393611128
- Amazon 売れ筋ランキング: - 718,528位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,566位哲学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年4月28日に日本でレビュー済み
ロールズの主要著作をほぼ時系列に解説していく、丁寧に作られた入門書です。
序論で、Justice概念についてのあり得る誤解を最初に正していただいたのは大変親切に感じました。また、終章の内容はもう少し厚く展開してほしいかなと思いましたが、読者を誘導し過ぎない点でこれくらいの方がよいのかもしれません。前作「カールシュミット入門講義」(作品社)がアレだったので購入をためらったのですが、本作は買ってよかった。こちらは捨てずに手元に置いておこうとおもいます。
本書を通じてロールズの印象がはっきりしました。ロールズはリベラル民主主義の護教論者であり、彼を有名にしたのは、その理論が万人の批判を寄せ付けないほどすばらしかったというよりは、60年代以降のアメリカ社会の危機が護教論を強く必要としたという社会心理的要素によるのですね。
そういう視点に立つと、社会から求められていないのに理論展開すると井上達夫「世界正義論」のように孤高の書ができあがってしまうこともナルホドと納得できたのでした。
序論で、Justice概念についてのあり得る誤解を最初に正していただいたのは大変親切に感じました。また、終章の内容はもう少し厚く展開してほしいかなと思いましたが、読者を誘導し過ぎない点でこれくらいの方がよいのかもしれません。前作「カールシュミット入門講義」(作品社)がアレだったので購入をためらったのですが、本作は買ってよかった。こちらは捨てずに手元に置いておこうとおもいます。
本書を通じてロールズの印象がはっきりしました。ロールズはリベラル民主主義の護教論者であり、彼を有名にしたのは、その理論が万人の批判を寄せ付けないほどすばらしかったというよりは、60年代以降のアメリカ社会の危機が護教論を強く必要としたという社会心理的要素によるのですね。
そういう視点に立つと、社会から求められていないのに理論展開すると井上達夫「世界正義論」のように孤高の書ができあがってしまうこともナルホドと納得できたのでした。