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法と立法と自由I ハイエク全集 1-8 新版 単行本 – 2007/12/1
法と立法と自由 1 ルールと秩序
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社春秋社
- 発売日2007/12/1
- ISBN-104393621786
- ISBN-13978-4393621783
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商品の説明
出版社からのコメント
「『自生的秩序』によって社会は成り立っている!"オートポイエーシス""サイバネティックス"とも連関するハイエクの社会システム論。諸学問をしなやかに統合する晩年の大作」
<自生的秩序>というのは、文化・慣習にもとづく行為の連鎖によって生まれる秩序のこと。だれがつくったか定かではないにもかかわらず、なんとなくそのルールに従ってしまう、従わざるをえない社会の基底をなすもの。たとえば、言語、法、貨幣、都市といったものはその具体的な現れ。その<自生的秩序>を蔑ろにしてきた西洋近代に猛省を促す名著。
著者について
1899年生まれ。オーストリア、ウィーン出身。経済学、政治学、法学、から心理学、哲学にまで横断する大思想家。社会主義、全体主義批判を展開した『隷属への道(1944)』で一躍時の人に。その後、1974年ノーベル経済学賞受賞。1992年死去。著書に『個人主義と経済秩序(1949)』『法と立法と自由(1973‾79)』(すべて春秋社)など。
登録情報
- 出版社 : 春秋社 (2007/12/1)
- 発売日 : 2007/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 272ページ
- ISBN-10 : 4393621786
- ISBN-13 : 978-4393621783
- Amazon 売れ筋ランキング: - 771,155位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 665位ドイツ・オーストリアの思想
- - 1,408位西洋哲学入門
- - 72,730位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人の自由は決して譲れない。個人の自由を守るために法の支配が持つ意味を明晰に語る。
2017年12月13日に日本でレビュー済み
ハイエクといえば経済学者として有名だが(1974年ノーベル経済学賞受賞)、法哲学でも重要な議論を残している。
彼の本でもっともポピュラーなのは1944年の『隷属への道』だろう。中央政府が社会全体をコントロールする社会主義、福祉国家政策を「設計主義」として退け、個人の基本的自由を守ることの重要性を訴えた。本書はその延長線上で書かれた、ハイエク法理論の主著。
彼は法概念の歴史的な変遷について「法は立法より古い」と言う。現代の国家では、法は民主的につくられることになっているが、中世までの法は”すでにあるもの”として「発見」されるものだった。ハイエクは、人が意図的に作る法(テシス)に対して、自生的な秩序としての法(ノモス)の方を重視した。
ハイエクはたびたび"新自由主義の元祖"とか"保守主義者"などと呼ばれてきたが、その理由は、理性よりも伝統や慣習を重視する「法の支配」論からも見てとれよう。だが、彼の議論は、理性主義の権化のようなカント哲学から、そう遠くないかもしれない。
彼とカントとの関係性は、ジョン・グレイ『 ハイエクの自由論 』が詳しい。(Y.O)
彼の本でもっともポピュラーなのは1944年の『隷属への道』だろう。中央政府が社会全体をコントロールする社会主義、福祉国家政策を「設計主義」として退け、個人の基本的自由を守ることの重要性を訴えた。本書はその延長線上で書かれた、ハイエク法理論の主著。
彼は法概念の歴史的な変遷について「法は立法より古い」と言う。現代の国家では、法は民主的につくられることになっているが、中世までの法は”すでにあるもの”として「発見」されるものだった。ハイエクは、人が意図的に作る法(テシス)に対して、自生的な秩序としての法(ノモス)の方を重視した。
ハイエクはたびたび"新自由主義の元祖"とか"保守主義者"などと呼ばれてきたが、その理由は、理性よりも伝統や慣習を重視する「法の支配」論からも見てとれよう。だが、彼の議論は、理性主義の権化のようなカント哲学から、そう遠くないかもしれない。
彼とカントとの関係性は、ジョン・グレイ『 ハイエクの自由論 』が詳しい。(Y.O)
2011年12月8日に日本でレビュー済み
本書「法と立法と自由」3分冊は、ハイエクの法哲学、政治哲学、社会哲学の分野における集大成というべき大著です。
ハイエクはリバタリアンだと言われていますが、決して自由放任主義ではありません。
彼はルールを重視します。
そしてそのルールは人為的に設計されたものであってはならず、個人が自ら取得した知識や経験、あるいは慣習に基づく自生的なものでなければならない(いわゆる自生的秩序)という点を、ハイエクは繰り返し強調しています。
その背景には、人間が自分を万能だと考えるのは驕りであり必ずうまくいかなくなる、人間は学び経験を積むことによって成長していくものだという謙虚な人間観があります。
3分冊の中では、以上のような基本的な思想に基づいて、コスモス(自生的秩序)とタクシス(人為的な組織)、ノモス(人間の自由が確保されるための普遍的ルール)とテシス(組織の法)、カタクラシー(自生的に発生する市場秩序)といった概念が提唱されています。
翻訳に難がある部分も散見されますが、原書が難解だったためやむを得ないのだと思います。また読みづらいというほどではありません。
本書は20世紀の経済学、法哲学、政治哲学の巨人だったハイエクの到達点であり、後世に残る大著だと思ます。
ハイエクはリバタリアンだと言われていますが、決して自由放任主義ではありません。
彼はルールを重視します。
そしてそのルールは人為的に設計されたものであってはならず、個人が自ら取得した知識や経験、あるいは慣習に基づく自生的なものでなければならない(いわゆる自生的秩序)という点を、ハイエクは繰り返し強調しています。
その背景には、人間が自分を万能だと考えるのは驕りであり必ずうまくいかなくなる、人間は学び経験を積むことによって成長していくものだという謙虚な人間観があります。
3分冊の中では、以上のような基本的な思想に基づいて、コスモス(自生的秩序)とタクシス(人為的な組織)、ノモス(人間の自由が確保されるための普遍的ルール)とテシス(組織の法)、カタクラシー(自生的に発生する市場秩序)といった概念が提唱されています。
翻訳に難がある部分も散見されますが、原書が難解だったためやむを得ないのだと思います。また読みづらいというほどではありません。
本書は20世紀の経済学、法哲学、政治哲学の巨人だったハイエクの到達点であり、後世に残る大著だと思ます。