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ドラッグ食: あなたを蝕む食依存と快楽 単行本(ソフトカバー) – 2015/12/14
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- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社春秋社
- 発売日2015/12/14
- 寸法13 x 1.9 x 18.9 cm
- ISBN-104393710797
- ISBN-13978-4393710791
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 春秋社 (2015/12/14)
- 発売日 : 2015/12/14
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4393710797
- ISBN-13 : 978-4393710791
- 寸法 : 13 x 1.9 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 811,898位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1953年、茨城県生まれ。東京農業大学栄養学科卒業。専門学校の講師を務めるが、欧米模倣の栄養教育に疑問をもち退職。日本列島を歩いて縦断、横断など を重ね、「FOODは風土」を提唱。伝統食と健康の研究を行う。帯津三敬病院などで食事相談を担当するほか、プロスポーツ選手の食生活指導、企業の社員食 堂、幼稚園・保育園の給食改善、そして食生活に関する講演会や執筆など、精力的に活動。『フーズ&ヘルス研究所』主宰、『学校給食と子どもの健康 を考える会』代表(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『かんたんで体にいい!子どもべんとう』(ISBN-10:4072711535)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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昨今の食生活の問題が分かりやすく書かれている。
が、どうして「食」に関しての論ってのはこう「極端」に感じられるんだろう。
悪者を限定するからかな?工業製品についても不自然な純度100%のものも「程」をわきまえて便利に使えば良い訳で「思いっきり身体に悪いが味覚的にはおいしいモノ」は「ハレの日」限定にする感覚だけ出来ればいいんだと思うんだが。(←囚人がカップ麺を喜ぶトコなんかがこれじゃないかな?)
個人的には「あさましい」「汚れてる」後ろめたさだけ感覚的にわかってりゃある程度のバランスが取れる気がするんだが。
が、本気の本気で分かってない人も世の中いるしなあ…。110キロの人が「俺って意外と加工したサラダ(ポテトサラダとかマカロニサラダとか)好きなんですよ」と言った時「こいつ正気か?『意外』でも何でもない」…みたいな。
啓蒙は必要なんだな。
1斗缶に詰まったカール食べてみたい。と、なぜ断食の時「ブドウジュース」を選択したのか、その理由を幕内先生にちょっと伺いたくなった。
1章で興味深い記述は子供は苦いもの、緑色の野菜は本能的に避ける。ハンバーガー、ラーメンなどは正常なら毎日は飽きるが米は飽きない。学校給食のジャンクフード化。などです。
特にタバコやアルコールの依存をやめてもスイ-ツに依存しがち。というところはアル中やニコ中を軽蔑してきた自分も立派な砂糖、ジャンクフード中毒者であり人のことを言えないなと思った次第です。要は筆者が言う「マイルドドラッグ」は食品であるが故にその依存性については軽く見られがちだが、将来的な影響を考えたときにその依存性の深刻度については認識すべきであるといいたいわけです。
全体的には参考になりましたが少しばかり不満に思う点もあります。幕内氏は栄養学の専門の方ですので異性化糖、精製糖、精製油脂等とドラッグ食との関連やビタミン、ミネラル不足の弊害についてはわかりやすい説明だったし、依存や依存症の現象については割と詳しく書かれていましたが、ドラッグ食を食べたときに脳科学的にどういう作用、影響があって依存に至るのかという具体的かつ学術的記述がなかった。(食品企業が脳波を研究してヘビーユーザーを生み出す工夫をしていることは触れていた)ということとドラッグ食と健康問題、肥満への医学的な因果関係や記述が不足と感じました。でも幕内氏は脳科学者でも医学博士でもないのでそこは無理な注文だったかもしれません。
ただしマクロビやベジタリアン志向のわけのわからない押し付けがましい本とは違うので好感は持てる内容です。この本のテーマである依存の本質に気づけたのは大きかった。
あと日本は米が主食であるからジャンクフードの食文化への侵食への歯止めがある程度かかっているというのは納得ですね。ここはジャンクフードに近いものを三食食べる事もある欧米とは大きな違いですね。
客観的に見て「異常」でも本人がそう思わなければ異常ではなく「正常」。習慣がいかに無意識のうちに行われているのかがわかります。
説明すると長いのでここでは省きますがドラッグ食や加工食品、添加物が多い食品や不規則な生活は「セットポイント説」と関連があるそうです。セットポイントが変化するのかどうか確証はもてませんが、私自身の体験談としてお菓子やジュースを毎日食べるという習慣をやめたら体重が落ちやすくなりました。
という、いつも通りの幕内本である。
しかし、そこに現在の風潮を織り交ぜて話が進むので、新しい物を読む事にも
意義があると思う。今回で言うと「糖質制限ダイエット」の問題点についての
考察がためになった。
また、自己流ダイエットやマクロビオティックも「オルトレキシア・ネルポーザ」
という精神の病と関係があるかもしれないという指摘など、医者でもないのに
いいかげんなこと言うなと言う人もおられるだろうが、鋭い指摘であると思う。
直感6割くらいではないかと思うが、聞いておくのも無駄ではないと感じた。
食の欧米化というワードはよく聞くが、食のドラッグ化というのは聞き慣れない。ゆえに注目させられたが、両者は広義で同じものと考えてよいか。
序盤でドラッグ食の定義づけを行い、その構成要素を細分化したのち、それらが私たち人間にどうインプットされるかを説明する。ここで扱われる食の工業化の概念には著者の力強い訴求が感じられ、筆致も過激なものとなっている。ある意味この部分だけを頭に入れてくれれば「著者として幸いである」となるパートだろう。
その後はドラッグ食が蔓延した未来像を予想し、その脅威から脱するにはどのような対策なり考え方が必要かなどを述べていく。
全体として上手くまとまっており、食の欧米化の根本の部分から学べる気がするが、なんとなく薄い。「場末のスナックの水割り」的な印象であった。特に終盤にそう感じたのだが、理にかなった対策を淡々と述べる割に「まぁ、実際は形にならないだろうけどね」という一種の諦め、諦念を感じたのである。そして読了後に再度目次を見返し、その内容を確認したのだが「ジャンクフードって結局のところ危ないよね」ということを述べた本だったなぁ。というざっくりした印象しか残っていなかった。そういう本である。
内容がほとんど同じで、読んで損をした気分です。
このひとの本は1冊あれば、十分だとおもいます。